2009年01月28日

週刊少年ジャンプ09号感想 後編

 ジャンプ感想後半戦です。




 後半の感想は、

・ぼっけさん
・ヘタッピ
・【読切】トリガーキーパー
・スケダン
・ネウロ
・ぬら孫
・アスクレ

 の7本でお送りいたします。



ぼっけさん

 スタンド使いは引かれあう!
 とてもジョジョっぽい、それも第4部の杜王町っぽい展開と雰囲気。
 こういうの大好きですよ。

 メケの正体はケロロ軍曹でしたか(笑)。
 本人は嫌がってるようですが、むしろ菩怪の姿のほうがカワイイと思います。
 彼の力は、写真だけでなく、できたての 「絵」 ならなんでもその中に入れるというもの。
 入って影響を与えれば、実体にも反映されるというもののようです。
 つまり、花京院のように絵で承太郎の足を切る事ができるんですね!(笑)
 もしかして、絵が大きければ体全体で入ることができるんでしょうか!
 等身大画像を即席で作れたら、中高生の妄想全開じゃないでしょうか!(爆)

 さてそんなネクラ助平メケくんですが、ヒノの本領発揮の前にあっさり敗北。
 今回ヒノを菩怪化させたのは、いつものようにサユじゃなくって自分の過去のトラウマでしたか。
 これはちょっと残念。
 というか、サユが盗撮されてるくらいじゃヒノの心を動かせなかったってことか(笑)。
 ま、あんまり悪質な写真はなかったみたいですしね〜。
 しかしメケ、どこにコレクションを貼ってるんだと(笑)。

 来週はメケも加えてアベルのところに向かうようですが、ようやっと菩怪とは何かが説明されるのでしょうか?



ヘタッピマンガ研究所R

 今回は動きについての第2回。
 迫力のある動きを表現するための、細かなテクニックがいろいろ紹介されました。

 強調したい部分を大きく描き、他を小さくするってのは村田先生らしいテクですね〜。
 そう言われて改めてアイシルを読み直してみると、物凄い誇張がされてるじゃないですか。
 これがアイシルらしい絵の秘密だったのか〜と改めて納得です。
 ちょっと一般的なテクではないかもしれませんがね。

 しかし松井先生が怪しすぎて美味しすぎる(笑)。
 しかもこれだけ絵の描き方や構図をみっちりやっておいて、全部ひっくり返すような発言。
 ネウロはまさにこの人から生まれたのだなっていうキャラ性してますよね。
 またこれ、いったい何を食ってるんだか(笑)。



【読切2連弾前後編】 トリガーキーパー 後編

 このままバトルになるのかと思いきや、アクション面は早々に切り上げ、心理戦、機転、見せ場、そして意外なオチへとまとめてゆく形。
 ストレートな王道ながらも、最後はとても葦原先生らしいヒネリの利かせ方で、なかなか面白く読めました。

 手早くまとめられたアクションも創意工夫がこらされていて、イブキではなくシノブがリングを操作していたというのは意外。
 地球人の少年が二人組みという必然性が出てきましたね。
 シノブ君がただのオドロキ役にならずによかった。
 また、矢印をまとめてライフルにしてみたり、瓦礫をならべて八艘飛びをやってみたり。
 なかなかウマイと思いました。

 シュバインのセリフがかっこいい。

「地球の子供は加減を知らんな」

 キャラクターの立場にしっかり立って考えてあるセリフだなと思うんですよ。
 しかも大人の余裕みたいなのも見えてきます。
 こういうセリフにセンスのある新人さんは好きですね〜。

 そして、アクション終了からは、シュバインと子供達の心理戦というのでしょうか。
 舌戦とまではいかないまでも、説得戦がいい緊張感してます。
 「いかにも」 なモノローグがシュバインにかぶさり、シュバインがどう見てもウソをついているってのがミソ。
 大人の論理的な誘導で、騙されそうになる子供達って形に見えますもんね。
 しかし、それでもイブキはプエラを信じるからこそ納得しない……。
 最後はプエラの目覚めた力を使って母船を持ち上げる一番の見せ場。
 このイブキの決断は、なかなかに少年漫画の王道で、見ていて気持ちよかったですね〜。
 母船が持ち上がるシーンは、絵が若干雑で残念ながらも、見せ方の妙でド派手に見えました。
 こういう見せ方はあいかわらず上手いです。
 ここまでは典型的な王道です。

 ところがどっこい、やっぱり葦原漫画はここから一転するから面白い。
 まさかシュバインまでもが騙されていたとは思わなかった。
 心理戦でのモノローグにすっかり騙されてしまいましたね。
 このトリックの完成度を上げるなら、真犯人を冒頭あたりで顔出しさせておいたほうがよかったのかもしれませんが、まぁ尺が足らないでしょうね。
 いやいや、いい展開でした。
 ただでは話を終わらせないぜ、読者の上を必ず行ってやるぜっていう葦原先生の意気込み、サービス精神が感じられます。

 さて、ちょっとだけマイナス面も触れましょう。
 若干残念なのが、トリガーという能力が結局よくわからなかった点ですね。
 リングを使うからテクノロジーなのかと思ったら、リングなしでも使えるようになるし、最後にはイブキにまで 「うつってしまった」 というのは、いったい何なんだろうと。
 また、矢印がトリガーなのかと思えば、シュバインの使うトリガーには矢印らしきところはまったくない。
 たぶん矢印の発展したのが、空中から出てくる<銛>とか<板>とか<手>なんでしょうけど、ちょっとそれが分かりにくかったカナと。
 矢印の片鱗でも、デザイン的に混ぜ込ませておけばよかったかもしれませんね。
 あるいは、シュバインの能力も徹底して矢印にするべきだったかもしれません。そのスケールの違いで能力の格段の差を見せたほうが、わかりやすかったかもしれませんね。
 でもまぁ能力としては見栄えも面白いですし、使い方もいろいろありそうで楽しいアイデアだったと思います。

 また、プエラがなぜ最後、リングなしで能力を発動できるようになったのか、そのあたりがちょっと説明不足だったかなと。
 若干唐突なご都合主義の匂いを感じました。
 イブキを守るため、必死になったからというのは分かりますが、それを補佐する情報があってもよかったかなと。
 たとえばプエラはトリガーをリングなしで使える適正年齢だったとか、逆になにかのトラウマで今までトリガーが使えなかったとかね。
 そういったちょこっとした情報がほのめかされるだけで、唐突感は消えたかと思います。
 ま、このあたりは読み手それぞれ感じ方が違うと思いますけどね。

 あと細かいツッコミですが、プエラの切断された左手が気になっていたのですが、まあたぶん最後には治ってるんだろうなってのはわかるのですが、それでも最後のコマで治った左手が見たかったですね〜。
 腕の長さで治ってるのは分かりますけどね。

 さて、前編後編読んでの感想ですが、まずは絵から。
 絵の白さがびっくりです(笑)。
 最後のコタツでミカンのコマなんて、なんなんでしょうこの白い空間は(笑)。
 スケジュールがかなりキツかったんだとは思いますが、白いなりに工夫する方法を身につけないといけないかもしれませんね。

 キャラクターはとてもかわいいです。
 プエラの可憐というか、大人しいキャラクターはなんかよかった。
 でもちょっと、まだまだ地味という印象ですね〜。
 キャラクターデザインなのか、服装が大人しいのか、よくはわかりませんが、漫画的に冒険してもいいかもしれないなぁと思いました。
 画面がちょっと大人しいんですよね。

 ストーリーは王道とみせかけて、ちゃんとどんでん返しを用意しているあたり、やはり面白いと思わされました。
 しかし王道の能力バトル的なアクションを取り入れたからか、本来の熱い展開力が若干薄まったような気もしないでもないというのが正直なところ。
 葦原先生のせっかくの武器である展開力を殺いでまで取り入れたにしては、アクション面はそこまでの武器になっていないのも痛い。
 今回は私的にはどっちつかずになってしまったような、そんな中途半端な印象がありました。
 いや、それでも面白く、よくまとまったいい作品だと思います。
 前半 21 ページ、後半 23 ページというキツい制約で、充分な善戦ですって。
 さらに伸ばすなら、話をまたいでのヒキの力をもっと利用したほうがいいかもしれませんね。
 私が言ってるのは、本誌掲載3回目(?)の新人さんには贅沢なことなのかもしれませんが(笑)。
 惚れこんだ新人さんだからこそ、高望みしたいんですよね〜。

 さて、そろそろ葦原先生の話作り、キャラ作りには安心して見てられるだけのものがあるな〜ってのが分かってきました。
 次なるステップは、ズバリ画力の向上だと思いますよ。
 絵だけを見て、読む読まないを決めてしまう読者はたっくさんいると思います。
 魅力的な画面作り、ぱっと見たものを惹きつける絵作りが、そろそろ求められるんじゃないでしょうか。
 なんて、そんなことはもうきっと充分わかってらっしゃるとは思いますけどね(笑)。
 ひきつづき BOSS は葦原大介先生を応援しております!

 そうそう、ビルの看板のリリエンタールはナイスサービスでした(笑)。



SKET DANCE

 ボッスン VS. 椿戦争勃発!
 いや〜今週は最初から最後まで笑いっぱなし。
 熱量の高い話だったぜーッ。
 冒頭の花に癒されてるボッスンがらしくないな〜と思ったら、椿と目を合わせた瞬間からバトルモード(笑)。
 風邪ひいたヒメコ……まさに鬼の霍乱か。
 つーかヒメコが風邪ひくなんて、それだけで一話つくれそうなのにもったいない(笑)。
 弱気になったヒメコならボッスンあっという間に落とせちゃうぜ……ってオレは何を言ってるんだ。
 つか、ヒメコはもうボッスンにメロメロなんだから落とす必要ないか。
 むしろボッスンが風邪ひかないとな(笑)。
 そして、クライマックス、エオンフヤーの流れがもう最高。
 苦しいウソにマジで食いついてくる椿のウザさ。
 ウソの上にウソを上塗りしていくボッスンのグダグダな苦し紛れ展開が、これに重なってもうどうしょうもない感じがたまらない(笑)。
 そして最後は本当にフジサキバレンシア炸裂!!(爆)
 なんだこりゃ〜〜(笑)。
 椿ってば勘違い能力も相当なもんですな。
 私、椿にはあまり好感を持ってなかったんですが、なかなかにカワイイ奴じゃないですか(笑)。



魔人探偵脳噛ネウロ

 服を抜いたイレブン……うわーお。
 血管さえ浮き出てなければもっといいのに(笑)。

 キズの治りの遅いネウロ。
 弥子の見立てでは、2、3割回復したというのも強がりのようで、ほとんど回復していないようです。
 しかし、本当にそうなんでしょうか。
 ネウロだけに、それもフェイクなんじゃないかな〜とか疑ってかかっちゃいますよね。

 ついにシックスの能力が明かされました。
 なんとそれは五本指の能力全て。
 テラのように柵を蹴っただけで地割れを生じ、DR のようにプールの水を決壊させてしまいました。
 さらに植物の毒や、人心操作や、火を操れるということでしょう。
 この場所には森も群集もないことから、ヴァイジャヤやジェニュインの力はおそらく発揮できないとは思いますが、一人ずつですらネウロは相当に苦戦してきたことを思うと、これはなかなかに脅威です。
 また、

「ご覧のとおり
 “五本指”の力など私は全て使えるのだ」


 と言っているところを見ると、さらに独自の力も持っているのかもしれません。

 それはさておき、そこになんと懐かしい姿が!

 ドーピング・コンソメ・スーープ!!!

 あまりに懐かしい強烈な姿に大爆笑!
 この正体は当然イレブン。
 次々と過去の犯罪者たちに姿を変え、怒涛のようにネウロを攻め立てます。
 最後にはあのアヤ・エイジアにまで変身し、破壊音波攻撃で観覧車崩壊!
 いや、アヤさんそんな力じゃないって(笑)。
 弥子の恐怖の記憶をトレースしているということですが、いささか誇張が激しいようですな!
 いや〜これは面白い。
 まさにクライマックスにふさわしいバトルですね〜。
 しかし、これじゃ〜ネウロは倒せない。
 所詮は今までネウロにたおされてきた犯罪者の姿ですからね、変身すること自体、意表はつけても意味はありませんって。

 そこに、シックス御大いよいよ参戦と。
 これでネウロ対シックスとなるとして、弥子はイレブンと戦うことになるのでしょうか?
 さぁはたして弥子、イレブンとどうやって対峙するのでしょうか。
 消滅させられてしまったであろう、Xi の心を呼び戻すことができればあるいは!? とは思いますが、ただではそうさせてもくれないでしょうしね〜。
 この戦い、一筋縄には行きそうにありません。



ぬらりひょんの孫

 ひさびさ清継君!
 うは、やっぱり清継君が出ると面白れ〜(笑)。
 運営しているサイトがとんでもない勢いで大騒ぎ。

「こ…これがうわさの炎上か〜〜〜!?」

 いや〜なんかしらんけどなごむなぁ〜清継くんは(笑)。
 しかし、なんてでっけーディスプレイ使ってるんだ!
 スピーカーも高そうなでっかいの使ってるし、つか、なんだその極大キーボードは(笑)。
 清継家のモットーは大は小を兼ねるか!?(笑)
 謎の効果音もポイント高し。
 「プゴキュッ」 って何の音だ!?
 さぁわくわくしてきた清継くん、バトル会場に急げ急げ!!
 まぁ、間に合わないからこその清継くんなんですけども!(笑)

 先週に引き続き、雪女つららがもう最高!
 リクオを叱りつけるつらら、覚悟をみせるつらら、夜雀に奇襲されるつらら、目が真っ黒になるつらら、健気にリクオの背中を守るつらら。
 いや〜なんだ、もう、かわええなぁ(爆)(爆)。

「未来永劫――守ります
 盃を――――
 交わしたお方ですから」


 と今週最大のキメ台詞もすばらしい。
 目が黒くなっちゃってるのが残念ですが、なんだかここはすごく色っぽかった。
 最近すっかりヒロインヒロインしてきたつららですが、もうこのまま正ヒロインでいいですよね!

 一方夜雀サイドもなんだかいい感じ。
 有能すぎる夜雀を、ちょっと脅してあくまで下僕であることを強調する玉章。
 なんだか玉章、だんだん小物っぽくなってきたなぁ〜。
 こいつには、夜雀はできすぎた部下なんでしょうね。
 玉章と夜雀、リクオとつらら。
 とっても対照的な主従関係だなぁ〜と思いましたよ。
 椎橋先生、ここはかなり意識的に描かれてますよね。

 そしてつらら、目を凍結させての勝利!
 これは上手い! やるなつらら!
 バトルものとしても実に正しいし、雪女としても実に正しい。
 考えてみれば、盲目にするしか力を持たない夜雀に、これは完璧な対策です。
 いや〜今週はものすごく正統のバトル漫画してましたね〜。
 王道の面白さを堪能させていただきました。
 つらら、かっこいいぜ!
 しかし、こんなに面白いのになんでこんな後ろのほうにあるんでしょう!
 編集部、おねがいしますよっ!!



アスクレピオス

 不思議な事に、手足がもげようが腹が裂けようが、あまり痛そうには思えないのに、唇がちょっと切れてるだけで物凄く痛そうに見えちゃうんですよね〜。
 皆さんはどうです?
 なんかカリギュラのボロボロの唇みてるだけでイテテテテーってなってきちゃいました(笑)。
 手足がもげるなんて体験はそうそうはありませんから想像できないんですが、唇が切れるってのはリアルなんですよね〜。

 まぁそれはさておき、大砲で反撃しようとしたカリギュラでしたが、ポスターレが銃口に石をつめていたせいで暴発、カリギュラ再起不能(リタイア)となりました。
 今まで我関せずだったポスターレが、何を考えたんでしょうか。
 この人の人となりって、まだぜんぜん分かってないんですよね。
 なんでまた今回だけ助けてくれたのかとか、そろそろ知りたいですよね……ていうか、描写する時間はまだあるんでしょうか(笑)。

 瀕死の重傷を負ったカリギュラですが、そこはバズ、放置するわけがありません。
 ここで放置したらアスクレピオスの名がすたる。
 例えパレのカタキだろうと、命は命ですもんね。

「アナタに罰を与えます…!!!」

 なんて言ってますが、やはり見捨てるわけにはいかなかったというのが本当のところなんじゃないかなぁ。

 さて、来週はカリギュラの過去回想編でしょうか。



まとめて

 アイシルの怒涛の展開にびっくり。
 これはアメリカ編は思ったより短いかもしれませんね。
 そのほか、ワンピ、サイレン、バクマン、スケダン、ぬら孫が今週のツボ。
 今週はなかなか読み応えのあるジャンプでおなか一杯です。

 さて、来週からは、『ジャンプネクストマンガ3連弾』 と銘打って、読切が3連発で登場。
 第1弾として、ライトノベル作家西尾維新・原作、『神力契約者M&Y』暁月あきら・漫画の 『めだかボックス』 が掲載です。
 M&Y は読んでいなかったのですが、絵がうまいひとだな〜って印象は残ってます。
 なんか、ちょっとエッチな漫画だったと思うんですが、さらに萌え度が上がってるんじゃないでしょうか(笑)。
 ToLoveるのライバル出現!となれるかどうか、ってところですかね。
 中学生男子の期待が高まります。



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ラベル:ジャンプ 感想 JUMP WJ
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