2009年01月14日

コミック感想 ぬらりひょんの孫 三 奴良組総会

 連載もそろそろ一周年のぬら孫。
 コミックも3巻目でなかなか好調。
 今回は牛鬼編決着から四国編の冒頭までが収録されました。
 表紙はつらら&青田坊&首無。
 展開的に、次は四国勢が表紙でしょうかね。

過去感想→一〜二

【ネタバレ注意!】




 牛鬼誕生逸話の回想シーン。
 本来の牛鬼をつきやぶって、梅若丸が妖怪として生まれ変わるシーンがすばらしい。
 こういう印象的な絵を描かせたら椎橋先生はうまいですね〜。
 また、回想では昔の牛頭馬頭コンビがチラッとだけ登場。
 ちんまりした馬頭丸がかわいらしくてグーッド(笑)。
 若かりし頃の総大将もかっこええなあ。
 夜のリクオよりも大人びた余裕と色気を感じます。
 またその周りをとりまく幹部連中も、たぶんこれは今のつららや青田坊の先代か、先々代か。
 つららと違ってしっかりしてそうな雪女がカッコイイ。

 裏切りと見せかけて、実は切腹覚悟でリクオを試していた牛鬼。
 その本心は、奴良組こそを家族と思う信念だったと。
 平時の冷静な外見とはうってかわって、熱い侍の心を持った情熱家だったんですね〜。
 こういう部下は、リクオにとって終生大事になるでしょう。
 得がたい右腕を得ましたね、リクオ。


 話は一転してカナちゃん編。
 ようやっと正ヒロイン・カナちゃんにスポットが当たりました。
 しかしそのカナちゃんがまた妙ちきりんなことに(笑)。
 ンゴゴゴゴ の、例の双眼鏡でリクオをストーキングには今でも噴出してしまいます。
 どこの世界に主人公をストーキングする正ヒロインがいるのかと(笑)。
 しかもよく見るとカナちゃん、すごいガニ股!
 すぐそばに牛乳パックまであるし!
 しかも同じ屋上には実は、身内の清十字団だけじゃなくって、普通のカップルとか、バレーボールでもやってるっぽい生徒たちがいたりもするし!(爆)
 あんた公衆の面前でいったい何をやってるのよと!(笑)
 なんともまぁ怖いヒロインが誕生したものです。

 しかし、そんな可笑しな演出をしておいて、そこからのホラーモードは普通に怖い。
 つーか演出がかなりキレてます。
 このあたりは学園ホラー漫画として秀逸なレベルに達していますよ。
 荒木師匠のとてもいい影響も感じます。
 逃げ惑ううちに鏡から鏡に転送される訳の分からなさとか、驚いてバランスを崩して足をくじく描写とか。
 鏡からズズズズズと出てくる妖怪とか、このへんジョジョの第4部にあってもおかしくない世界です。
 そこでさらに、椎橋先生らしいキュートさとして、清継くんに貰った妖怪電話がオチになっちゃうあたりも素晴らしい個性です。
 この辺の展開最高ですって。

 夜リクオによって救われたカナちゃんが、一気に恋心モードに突入しちゃったのは、これは連載で読んでた当時は 「やられたーッ!」 って思ったものでした。
 常識的にヒロインは主役に惚れてるものだとばっかり思っていましたから、当然カナちゃんが気にしているのはリクオのことだと思い込んでおりました。
 よく読み返せば、カナちゃんは最初から夜のリクオのことが気になっているんですよね。
 小学校の送迎バスの事件以来、ずっと憧れてきてたんでしょう。
 それを見抜けなかったのが悔しい(笑)。

 しかし、

「あなたのこと……もっと…
 教えてください!!」
「……怖い思いしても
 いいんだな?」


 このときのカナちゃんは、絶対大人の妄想しちゃってますよね(爆)。 

 化け猫横丁に招待されたカナちゃん。
 この光景は千と千尋を彷彿とさせますね。
 いいな〜、猫さんだらけの歓楽街か〜。
 すげー行って見たい。
 でも、猫が切り盛りする酒場って、すごいイイカゲンっぽいですよね(笑)。

 ところで週刊連載時にツッコんだセリフが修正されておりました。
 カナちゃんの目の前で妖怪が夜のリクオに、

「ひゃっひゃ〜 リクオ様〜 すみにおけませんな」

 というセリフがあって、オイオイって思ってたのですが、ちゃんと

「ひゃっひゃ〜  もすみにおけませんな」
 
 と修正。
 そりゃそうだ(笑)。

 自分に興味を持っている事を察したリクオは、カナちゃんを怖がらせて遠ざけようと画策したんですね。
 あえてヒロインを遠ざけようとするヒーローってのは、スパイダーマンなんかにも通じる伝統的なヒーロー像です。
 哀愁漂う、男のロマンってヤツですね。
 しかし、その配慮もむなしく、カナちゃんは妖怪に対する恐怖が若干薄れたようじゃないですか。
 さらに、勘違いヒロインモード全開。
 夜リクオへの恋心はさらに加熱し、リクオを夜リクオの友達と勝手に思い込む始末。
 手に負えん!(笑)。

 いや〜不思議な子もいたもんだなぁ〜とつくづく感心したエピソードでした。
 どうもリクオのこと自体も気にしてないわけではないんでしょうけど、それ以上に夜リクオに惚れちゃったんですね。
 ヒロイン猛プッシュの回だったはずなのに、なんだか笑いのネタにされてしまったような印象のカナちゃん。
 こんなブッ壊れたヒロインでいいんだろうか(笑)。
 しかし、最後のオチをつららに猛烈にかっさらわれているような気がするのは私だけ?
 カナちゃんの双眼鏡のはるか斜め上を行く 万華鏡 ですよッ!?(笑)
 何重のボケなんだよと!


 話はうってかわって、牛鬼の乱に決着をつける総会へ。
 意外な昼のリクオの一面がのぞけて、これまたちょっとシビレました。
 総会で、尋常に挨拶してみせる肝っ玉もよかったし、ぬらりくらりと一ツ目をハメて罠にかけてしまったりってのもよかった。
 なかなか食えない主人公になってきたじゃないですか。
 感情面でこそ昼と夜とは繋がらないようですが、記憶もバッチリ共有できるようになったようですし、知能面でもだいぶ夜の影響が出てきたのかもしれませんね。


 ラストはゆらさんと総大将のターン。
 ゆらさんの意外な強さにびっくりですね。
 捩目山では、守るものがいたから全力を出せなかったってことでしょうか。
 攻撃特化タイプの戦士なのかもしれませんね。
 しかし、金魚サイコガンでゆら MAX は笑った。
 さらに、オマケ漫画でそれにあきれている総大将と、フォローいれてる禄存が最高。
 こういうオマケ漫画を待っていました(笑)。

 そして〆はおじいちゃんが本領発揮。
 ぬらりひょんのぬらりくらり能力を、「畏れ」 にからめて極めた完全ステルス攻撃ってのは上手かったですね。
 リクオもまだまだだなって思える、さすがの貫禄でした。


 さて、今回もオマケ漫画が充実。
 「清継くんの妖怪脳!」 と題して、質問コーナーがスタート。
 これまた清継君のキャラをうまいこと活かしてて、ナイスな企画です。
 携帯を覚えたばっかりのカラス天狗がカキコミまくってるってのも笑えます。

 おまけマンガでは、紅福(赤福か?)をもらったゆらさんの心の葛藤も必見。
 夕飯のかわりに赤福って……。
 不憫なんだけど、かなり幸せかもな、それは(笑)。

 そして巻末には赤マルジャンプに掲載された番外編が掲載。
 今回初見でしたが、いや〜なんだこの無駄な人材の高スペックっぷりは!
 女の子たちも総じて高スペックですし、清十字団は物凄いエリート集団ですね(笑)。
 しかもそいつらでゴールデンウィークに泊りがけで旅行とかいっちゃうんだぜ!?
 絶対影でみんな実は仲間になりたがってますね。
 表立っては 「変な趣味」 とか言ってますけどね。
 でも心の中では嫉妬と怨嗟とそねみ、妬み、羨望の渦なんですよ、絶対(笑)。
 椎橋先生のサッカー・オタクっぷりも見えてきて笑えました。
 意外な島くんの高スペックですが、彼が本編で報われる日が来るのでしょうか(笑)。

 さらに、コミック版のお楽しみ、表紙裏ではなんとこの番外編の続きが!
 これは是非コミックを買って読んでください。
 カナちゃんが荒木節「質問に答えろ! 及川氷麗ぁあああ!!」 とか叫んじゃってくれてます(笑)。
 必見です。
 背表紙裏では、3巻だけに3の口が登場。
 もー隅々まで芸が細かい(笑)。



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