2009年01月13日

コミック感想 PSYREN 4 “暴王の月”

 週刊少年ジャンプに連載中のマンガ 『PSYREN』 の感想です。
 2度目の生還を果たしたアゲハたちを、新たな能力を身につけるための修行編が待っていたのでした。
 表紙は望月朧。
 今回は黒というかグレー系でまとまってきましたか。
 次はそうするとカブトでイエロー系?

過去感想→ 1 , 2 , 3

【ネタバレ注意!】




 今回はタツオ編から生還したアゲハたちの、ライズ修行編から、エルモア・ウッドの子供達との出会い、そして3度目のサイレン・ゲームでの驚愕の新事実発覚まで。
 比較的静かな巻となりましたが、あいかわらずの雨宮が見せてくれます。
 冒頭いきなり、

「ノックしただけだもん」

 と無邪気にドア破壊(笑)。
 かわいらしい猫耳フードとのギャップがたまらんです。
 また、

「……えくれあ…?
 えくれあがわたし達に何の用なの?」


 の寝起き雨宮。
 あいあい言ってる雨宮は凶悪な破壊力でした(笑)。
 ちなみにでんでんはうすさんのでんでんさんが描いてくれたこの時の雨宮が最高。
 即保存級でございます。


 しかしこの巻はカブトも朧もそれぞれ味が出てきてそれぞれ魅力的ですね〜。
 カブトのイイカゲンながらも、オジキに対する思いとか、意外と純でいいヤツだなぁ〜と気に入りました。
 朧の危ういところもいいですね。
 あまりに飛び抜けすぎた天才ぶりは、もしかしたらいつか敵にまわってしまうんじゃなかろうかという危惧すら抱かせます。

 またヒリューくんのヒリューくんらしさがいかんなく発揮されて素晴らしい(笑)。
 ライズ修行編では、スピード重視のアゲハと違って重厚防御型を自分でイメージしますが、それって物凄いイバラの道ですよね!
 まず敵ボスのカマセにされる確率 100 %(笑)。

「な! なんだと!? 俺の防御が効かないだとッ!?」

 とか言わされて、そこに颯爽とアゲハが登場しそうな予感です(笑)。
 そもそも打撃系の敵ならまだしも、切断系や射撃系、炎や冷気、電撃ダメージの敵には一切意味がなくなりそうなところもすばらしくヒリューくん。
 そして 100 人乗っても大丈夫そうなタフガイぶりも、ヤラレ役としては理想的なんだなぁ〜(笑)。
 ヒリューくん、美味しすぎるゼ。

 3度目のゲームではさっそくヒリューくん、わがまま言ってチームの足をひっぱり、さらに置いてけぼりを食らいそうになる始末。

「……なんか最近いいトコねーナァ」

 って、キミは最初からいいトコないってば!
 やっと気づいたのかよと、読者総ツッコミの嵐だったことでしょう(笑)。

 カブトのオジキの別荘では、ゴミを排除してPSI能力をアピール。
 しかし、そのころアゲハは秘密修行の成果を発揮したらしく、タヴーを一匹軽々排除。
 いや〜、この対比はカワイソ過ぎた(笑)。
 シェルター探索&情報収集では、いろいろ発見して活躍ポイントをアピールしていましたが、いやいや、それ地味だから!
 でも、この報われないところがヒリューくんなのであって、報われだしたらきっとダメなんでしょうね。
 アゲハがマツリ先生や雨宮、そしてエルモアの子供達に囲まれてチヤホヤ修行している脇で、ヒリュー君はヤクザのおっさん相手にむさくるしく修行。
 朧がエルモア・ウッドに連れてくのは雨宮とアゲハで、ヒリューくんはそもそもノケ者(笑)。
 そんな不幸度満点のヒリューくんが大好きです(笑)。


 そして今回の現代編ではたくさんの新登場キャラが投入されました。
 マツリ先生の人脈である、CURE使いのイアンと、ライズ使いの雹堂影虎
 そしてエルモア・ウッドの子供達
 この子供達とアゲハの交流がとってもなごやかで微笑ましかったですね〜。
 特にやんちゃっ子のカイルがあっという間にアゲハになついてしまったり、引っ込み思案のマリーがアゲハにほのかな思いを抱いたっぽい描写とか、実は自分もその輪に加わりたそうで出来ないツンツンのフレデリカとか。
 一気に登場した新キャラたちですが、いっぺんで気に入りましたよ。


 後半、3度目のゲームではオドロキの新事実が次々と発覚。
 このへんは週刊連載で読んでて毎週がドキドキの連続でしたが、やっぱりこうやってコミックでまとめて読むと気持ちいいものがありますなぁ。
 2009年の10月29日、北海道に隕石が落下し、それを何者かがトラックで持ち去った。
 そして同じ日、W.I.S.E は 「神との交信に成功し 約束の涙を手に入れた」 と言って 「世界再生計画」 を発動。
 『転生の日』 と称し、世界を崩壊させて未来をあんなようにしてしまったようです。

 北海道に落下した“隕石”“神の涙”だとして、これはただの隕石ではなかったんでしょうね。
 世界を崩壊させてしまった強力な兵器だったのか、あるいはウイルスとかナノマシーンとかの超技術だったのかは分かりませんが。
 人間にコアを植え付けてタヴーにしてしまう技術は、おそらくそれによって得られたものだったのではないでしょうか。
 これを手に入れたことが、ワイズを暴走させてしまうきっかけになったのでしょう。
 ワイズというのは、おそらく元はただの人間だったんでしょうね。

 とすると、そんなとんでもないものを作り出し、地球に送り出してきた“神”というのは、いったい何者なんでしょうか。
 宇宙人? 未来人? それとも異世界の侵略者?
 なにやら今ちょこっと顔を出しているワイズとの戦いのあとは、そいつら人間ではないものとの戦いが待っていそうな、そんな予感までしてきました。
 ワイズは、そいつら“神”のただの走狗に過ぎないんじゃないでしょうかね〜。
 果てしなく話が広がっていきそうな、そんな予感がします。

 しかし、連載はあいかわらずジャンプの後ろのほう……。
 がんばれ岩代先生!
 毎週アンケート送ってますよッ!!



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posted by BOSS at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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