後半が水曜になっちゃいましたが、まぁ次号が再来週ですし、のんびりしてもいいじゃないかとって事でお許しください!(笑)
後半の感想は、
・バクマン
・アイシル
・いぬまる
・ぼっけさん
・サイレン
・ぬら孫
・ネウロ
・アスクレ
の8本でお送りいたします。
【センターカラー】 バクマン。
アツいなぁ服部さん。
毎度この人の言葉にはうならされます。
「僕はあくまで編集者でアドバイスできることは限られている
編集が言った以上のことをやってこれる人がマンガ家として大成する
わかるな?」
「これなら絶対に売れるっていう話は編集には作れない
極端に言えば作れるなら自分で描く
マンガ家は必ず編集の上をいかなければならない」
王道を行く宣言のふたりを冷たく突き放していたはずの服部さんを、ここまで熱くさせたのは、やっぱり今回のネームが本当にいい所までいっているからなんでしょうね。
一瞬で服部さんの目の色を変えさせたってのも凄いけど、でもそれだけに服部さんの人柄の良さというか、二人にかける本気の情熱を感じてこっちも熱くなりました。
また、この言葉がまた深い。
本物のジャンプ編集部の言葉という裏づけの重みもありますけど、本物の漫画家の言葉の重みも感じますよ。
誰も思いつかなかったことをやれなければ、マンガ家になんてなれないってことですね。
まったくもってごもっともですよ。
王道イコールテンプレートという話とは一見矛盾するようですが、テンプレートのなかに何を配置するかこそが大事なんですからね。
亜城木コンビに足りないのは、圧倒的な個性とか以前に、ひょっとすると編集者や読者を出し抜いてやろうって言う野心なのかもしれませんね。
そういうギラついたものが、今の彼らには欠けてしまっているんじゃないでしょうか。
今の彼らはまだまだハードルをクリアすることだけに熱心になってしまっていて、それ以上を目指してないように見えます。
クリアすることの大きさ、プレッシャーばかりに目が行ってしまっているんでしょうね。
もしかすると、ここ最近の繰り返された挫折、紆余曲折が、彼らの自信を知らず知らず削っていたのかもしれません。
あの1年前の彼らの、彼ららしさであるところの尊大さ、いびつに膨張したプライド、いわゆる厨二病と叩かれた部分は、今はずいぶんナリを潜めてしまったではありませんか。
服部さんの手にあるカットの、なんと大人しい無個性な完成度。
たしかに見た目は綺麗でちょっと面白そうではありますが、掃いて捨てるほどありそうな凡百のキャラクター度ですよ。
いやぁ見事だなぁこの小畑デザインは(笑)。
ダメなキャラをダメらしく描けるってのも凄いと思いますよ。
そして亜豆、声優デビュー。
なんだこのアニメは(笑)。
深夜のアニメなんてまともに見たことないけど(プラネテスと武装錬金くらいか?)、最近はこんなのなの?(笑)
いいなぁ、かの名作にして迷作 『おにいさまへ…』 の匂いがした(笑)。
私 『おにいさまへ…』 は LD で持ってますよ(爆)。
亜豆、これで人気が出るのでしょうか。
扱われ方としてはぞんざいな感じではありましたが、一部熱狂的なファンが……っていう展開もありそうですよね。
でも今時は声優の売れ方も違うのかな?
歌ったりなんだったりしないと売れないのかな?
そのへんかなり疎くなってるんで、怖いもの見たさ的に興味津々です。
金未来杯も赤マルすらも落選し、意気消沈のふたり。
そのふたりをはげましに、服部さんは審査員の批評を読ませる。
そこにあるのは、驚きの高評価。
良い才能を持っているからこそ、ハンパなものでは載せてあげたくない。
見上げたプロ根性を持った若者達だからこそ、本当に売れるもので載せてあげたいという、実に心ある裁定だったのでした。
なんて有り難いんでしょう。
シュージンじゃないけど目頭がたまらなく熱くなりましたよ。
ただ売れるものを載せる、売れないものを切り捨てるっていうドライな編集部じゃないんですね。
ちゃんとあたたかくマンガ家の卵たちを見守り、最良の道を作ってくれようとしている。
今の挫折を味わいまくったふたりに、これほどに嬉しいことはないでしょう。
ちゃんと自分達のことを見てくれているんだと、再確認するとともに、自分達はまだまだ頑張れるんだと、再出発するエネルギーももらえたはずです。
失いかけていた自信を、ぜひまた盛り返して欲しいものです。
思えば最近のサイコー・シュージンコンビは、ちょっと鳴かず飛ばずが続きましたね。
辛酸も嘗め尽くした今です。
そろそろガツンとステップアップしてもいい頃でしょう。
この発奮を機に、ぜひドデカい花火を打ち上げて欲しいものです。
アイシールド21
そしてはじまったアメリカの試合。
ひたすらに顔を見せないMr.ドンですが、何の意味があるんでしょうね〜。
まさか既出の人物ってことはないとは思うのですが、なんなんでしょうね、この思わせぶりは。
パンサー、宣戦布告の走りで4秒1の大記録。
光速の壁4秒2をついに破ってしまいました。
セナより速いヤツがついにきたかーって感じですね。
これにいったいセナはどうやって勝つのか。
4秒0を出しちゃうのか。
それとも他の方法で勝つのでしょうか。
ここはやっぱり王道スポーツとしては4秒0を出して欲しいものなんですが、しかしそれはさすがにファンタジーすぎでしょうか?
峨王、チューボーを鎧袖一触。
もーこいつを止められるやつは栗田以外世界にいないのか(笑)。
チューボーのΔダイナマイトも弱点が見えちゃいましたね。
三点同時に接触しなければ発動しないんですから、発動前に崩されたら終わりなんですね〜。
峨王のガッカリ顔もむべなるかな。
どんどん峨王が孤高の鬼になってゆくなぁ(笑)。
練習に打ち込むチューボーとセナを見て、安心して引退できるなと言ったふぜいの武蔵。
こうやって世代が交代していくんですね〜。
なにやらちょっとしんみり。
いぬまるだしっ
たしかにお店の年賀状はがっかりしますね(笑)。
しかし唐突にきたヘビコラムが一番笑いました。
そのチョイスできたか! と(笑)。
ぼっけさん
なんというか、西先生はクソみたいな大人を描かせたら天下一品ですなッ(笑)。
大槻……じゃなかった、田抜教授のムカつくこと!
テレビで子供相手になにいってるんでしょうか。
原因不明の不調でヒノは超能力が使えず、そこへもってきてのコレですから子供のヒノにはトラウマになって当然ですね。
「化物(モンスター)」 という言葉に加え、スプーンを差し出される場面を、十円玉で思い出してしまったヒノ。
ですが、それをよくサユは気づいたなぁ〜。
化け物と自分で言ってしまった事はまだしも、十円玉→スプーンはかなり無理あると思うんですが。
それだけヒノのことを思ってるってことなんでしょうか。
いい子だなぁ〜。
どんな窮地でもヒノがしゃべったことを喜んじゃうこの子がだんだん魅力的に見えてきましたよ。
走り出しちゃったヒノと、それを追いかけるサユは、いつの間にか不思議な空間へ。
まるで 『千と千尋の神隠し』 の世界。
いいなぁこういう不思議空間は。
木彫り細工のような番人のデザインもいいし、尾と井のしゃべる板もいいし、最高なのは、見開き大画面で見せる不思議な街の光景。
こういう不条理世界大好きです。
あれだ、子供の頃絵本で読んだ 『おしいれのぼうけん』 を思い出すなぁ。
幼稚園で押入れに閉じ込められた腕白小僧たちが、壁のシミに引きずり込まれて地下世界を大冒険っていう素晴らしいファンタジーでした。
あれは私、子供心に物凄く影響を受けました。
今回のエピソードは話としてはさほど進んでいないんですが、なんかそういう不思議ワールド精神をビシビシ感じて、私は大好きですね。
世界が一気に深く広がったような気がします。
松露葉町、とんでもない町のようです。
さぁ自分を否定しようにも、否定しきれないほどのものを見せられてしまったヒノ。
これから彼はいったいどうするんでしょうか。
基本的に動く 「動機」 をまだ持たない主人公ですからね。
まずは敵方が動いてくるのかな?
PSYREN−サイレン−
本命戦。
カイルは犬居が作り出したプログラム怪物アングリー・ゴーリーとの対決。
ゴーリーは前回はカッコよかったのに、純粋な怒りと憎しみとやらがこめられたからでしょうか、膨れ上がっちゃっていかにもザコに。ちょっと残念。
完全自動のプログラムということですが、ここで犬居の悪趣味が裏目に出ましたね。
痛みや感覚がすべて本体と繋がってちゃ、分離戦闘の利点をひとつ大きく失っちゃうじゃないですか。
分身を犠牲にしてでも本体が敵の急所を突くのが分離作戦の利点だと思うんですがね。
ま、そこはもう犬居先生のご趣味ですから、わたしはアゲハと違って人の趣味をどうこう言う主義ではないので言いませんけれども(笑)。
カイルの能力は、
「空間に大気を超圧縮変換したオレ印のPSIブロックを造り出す
それがオレの空間操作(ゾーン)系PSI『マテリアル・ハイ』」
だそうです。
なんだかカイルらしからぬ小難しい能力ですね(笑)。
こういうのは、好き嫌い関係なく能力が決まっちゃうんでしょうか。
アゲハは隠された暗黒面が、ヒリューはとりあえずドラゴンをイメージしてみたから(笑)、朧はアゲハを治したいと思ったから、といったように、それぞれの潜在意識やイメージで能力は決ると思ってたんですけどね。
カイルもなんか事情があってこんな能力になったのかもしれませんね。
いや、これけっこう強いと思いますよ?
同時に操作できるブロック数とか、操作距離限界とかに制限があるとは思いますし、そもそもこのゾーン自体の強度がどのくらいあるんだ? とか疑問はいろいろありますけど。
相手をこれで包み込んだら何もできないんじゃない? とか、見えない壁を用意しておいて相手を突っ込ませてリボーンの山本みたいにしちゃったり(笑)。
あるいはこのブロックを細分化してカイルが身に纏ってしまえば、なかなかいいバトル・スーツが出来上がるんじゃないでしょうか。
最初にやって見せたように見えない刃物を使ったりしたらかなり凶悪。
応用が色々ききそうなスタンド(チガウ!)ですね。
しかしカイル、なんでそんなセクシーポーズ?(笑)
そして、カイルがゴーリーを押さえつけている間にアゲハが暴王の月発動。
カイルが能力解除をしたスキに犬居がアゲハに襲い掛かれば阻止もできたんでしょうけど、犬居も油断しましたかね。
ゴーリー、頭を貫かれて、そのショックが犬居も直撃。
さらにそのままゴーリー両断。
うわ〜これは犬居、痛さが大好きってったって、さすがにショック死したっておかしくないでしょう。
なんというか、あいかわらず主人公の能力としてはエグ過ぎるくらいエグいですな(笑)。
アゲハ、アゴにパンチのトドメを食らわせながら逆説教。
いや、たぶんそれ聞こえてない(笑)。
さて、山荘バトルは綺麗にまとまりました。
短くピリッとした感じにまとまって面白かったですよ。
ところで、三郎はどこいったんだ?
たしか兄貴と一緒のところにいるはずだったのに、アゲハたちが突入してきたら影も形もなかったんですが……。
その外見から、三郎が第一星将なんじゃないの? って疑惑があるんですが、実は彼こそがこの事件の主犯だったり……いや、さすがにそれはないか。
ぬらりひょんの孫
大決戦、開幕。
その口火を切ったのは、なんとリクオ!
堂々と先頭切って歩き出し、つられて大乱闘が始まっちゃいました。
いいですね〜、こういう無謀っぽい思い切り方大好きです。
乱闘の中、幹部クラスの対決組み合わせもそれぞれ決定。
青田坊VS.手洗い鬼のパワー戦。
首無VS.針女の長いもの戦(?)。
河童VS.崖涯小僧の水対決。
あとは雪女VS.夜雀の側近ヒロイン対決でしょうか。
針女はキャラ的に毛倡妓と対決だと思っていたんですが、首無とはちょっと意外でした。
これはやっぱり毛倡妓スパイ説? そんなバカな〜って感じですが……、どうなんでしょう。
そんな大乱闘の中、誰にも気づかれることなく真正面から玉章に肉薄するリクオ。
それもゆっくりと、猛ることなく貫禄充分!
夜リクオかっけーッ!
さすがは総大将の血。
真の明鏡止水みたいなもんなんでしょうね。
つーか、考えてみたら黒子のバスケはモロかぶっちゃったんじゃないですか(爆)。
さぁ、いきなりの両雄激突。
派手なアクションに期待したいと思います。
しかし、最近ぬら孫、掲載位置がちょっとマズいですね〜。
踏ん張って欲しいものです。
魔人探偵脳噛ネウロ
笹塚さんは笛吹さんの中で生きていた!
死んだ笹塚さんの分も決意を背負い、今までの清のみならず、濁も併せ持つ大きな男に生まれ変わった笛吹さん。
実にたのもしい。
その笛吹さんだからこそ、葛西を打ち負かし、そして今、シックスを隠れ家にまで追い込むことに成功したわけです。
魚肉ソーセージをほおばる総理大臣か。
いいかもしれんですな(笑)。
本城博士の残したものは、シックスのアジトの場所でした。
ここについに、ネウロ、シックス直接対決の下準備が整ったわけですね〜。
どのような決着がつくのでしょうか。
今回ラストのヒキが妙に思わせぶりで気になります。
あ、その前にイレブン戦が残ってましたね。
アスクレピオス
ここにきてアスクレピオス、ほんとうに凄みがあって素晴らしい。
最後にできることを全部やりきろうっていう、内水先生の腹のくくり方には好感が持てます。
いや、これは勝手に私が言ってることですが、たぶんそうでしょうとも。
次の作品にアイデアを残しておこうとか、そういうケチ臭いことは考えず、たとえ打ち切られるにしても最後までこの作品をいい物にしたいっていう、マンガへの情熱を感じますよ。
作品愛ですよ。
前回私は 「背中側の傷はどうやって縫合するんだ?」 なんて意味の事を書いてましたが、それどころじゃなかった。
自分の体の内部に、切開もせず傷口から直接ピンセットと持針器を挿入!
見えないのに感触と記憶のみで血管を次々と結んでゆくというすばらしい凄技。
前回の自分の皮膚を剥がすのもそうですが、この凄みはいいですね〜。
さらに、肋骨にはばまれてピンセットを挿入できないからって、新たに自分の胸にメスを突き立てる!
考えてみれば手術のために切開しただけのことなんですが、いやいや、この切羽詰った中での勇気ある行動だからかっこいいんです。
気迫溢れる画面に今回はひきつけられまくりでした。
背中の傷なんて、今回の話にしてみたら屁みたいなものでしたね。
体内の血管が縛れるんだから、背中の傷くらいちゃちゃっと縫えて当たり前です(笑)。
いや〜、なんだかテンション上がります。
すっかり味方になってるネロさんもアツいし、血を失いすぎて朦朧となってる展開もアツい。
しかもこれでもかこれでもかと冷酷に試練を与えようとする教皇も素晴らしい。
そして今ここで、自分が大ピンチだというのに、バズの胸に去来するのはパレさんへの後悔っていうのが涙を誘います。
で、待ってましたとばかりにロザリィ参上!
かっこよく登場したのはいけれど、もしかして血命録持参ですか!?(爆)
飛んで火にいる夏の虫!?
いや、そこまでバカじゃないかなぁさすがに。
さぁあとは朦朧としたバズの背後に父親とパレの幽霊が立つだけですね(笑)。
俺の体をみんなに貸すぞ!!(爆)
「体を通して出る力? そんなものが、この教皇に通じるものか!」
「バズはね、その力を表現できる医術を持っている」
「アスクレピオスってね」
クライマックス感が出てきたなぁ〜。<どんなだ!
まとめて
新年一発目の感想でした。
今年もこんな感じでグダグダと楽しくやっていきたいと思います。
さて来週がお休みなので再来週ですが、来ました葦原先生!
『賢い犬リリエンタール』、『ROOM303』 で私がすっかりファンになってしまった新人、葦原大介先生の2号連続掲載です(各作品の感想はリンク先でどうぞ)。
絵を見る限り王道バトルマンガって感じですが、これはチョー楽しみだ!
いよいよ連載カウントダウンってところでしょうかね〜。
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