2008年12月20日

スティール・ボール・ラン感想 #44 大統領が来る!A

 ウルトラジャンプ2009年1月号掲載。
 ジョジョの奇妙な冒険 Part7
 SBR #44 大統領が来る!A
 の感想です。
 ついに明かされる大統領の真のパワー!
 こ、これは反則的強さだ!!

【ネタバレ注意!】




 ついに、大統領との接近戦になった Dio & ウェカピポ即席コンビ。
 ウェカピポの覚悟の鉄球が決まったかと思いきや、大統領は顔に不思議な大穴を開けたまま平然とスタンド名らしきものを宣言。

『Dirty deeds done dirt cheap:』
“いともたやすく行われるえげつない行為”


 おおー、これは 16 巻のタイトル!
 あの時は大統領の横暴な振る舞いや考え方をさしてのタイトルだと思ってたのですが、スタンド名だったんですね〜。
 略して 『D・4・C(ディー・フォー・シー)』
 さぁ、その能力は!?

 大統領の攻撃を恐竜のスピードでかわし、掴みかかることに成功した Dio 。
 さぁ! と言うその時、大統領がそこにいない!
 ウェカピポの警告の絶叫が響くと、なんと Dio の背中に大統領が!
 前後に顔!
 これはもしや、ヌケ作の呪い かッ!?(爆)
 
 あと、もしかするとSBRじゃ初――

Dio の 「URYYYYYY」 が出た!!

 ――なんて事件もあったわけですが、そんな喜びがふっとぶ、D・4・Cのとんでもなさ。
 ダイバー・ダウンのように物の中に溶け込むだけじゃなく、マン・イン・ザ・ミラーのように別世界を作り出して出入りするだけでもなく。
 その両方によく似ていながら、はるかに超越した強さです。


 「隣り」の場所に自由に入って来れるのは

 このわたしの能力だけだ 


 つまり、パラレルワールドに自由に出入りできる能力だったんですね。
 考えてみれば第6部ラスト、プッチ神父の能力で宇宙は何巡かしてしまいました。
 D・4・Cは、その巡りのひとつから別の巡りへ自由に出入りできる能力なのかもしれませんね。
 あの衝撃のエンディングが、こう繋がってくるとは思いもしなかった。
 第6部から第7部へと、ボスの能力が連鎖しているのかもしれません。
 スゴイなぁ荒木先生は。

 さらに大統領の能力はとどまることを知らない。
 なんと並行世界の自分と出会ってしまったものは、その場で分解してしまう!?
 まるでブロック人形がバラバラに分解されてゆくように、Dio の肉体が崩壊していってしまいました。
 たしかに平行宇宙やタイムトラベルを描いたSF作品ではよく見られる設定ですが、その即死的強さはどうなんだ!(笑)
 大統領、反則的強さです。
 まさに、“いともたやすく行われるえげつない行為”です。
 相手を掴んで引きずり込んだらハイ死亡。
 毎度そうですが、ラスボスはとんでもねー強さだなぁ。
 こんなヤツ、どうやって倒すんでしょう。
 ジャイロの鉄球やジョニィのツメでどうにかなるレベルとは到底思えません。
 そういえば、主役ふたりはいったいどうしたんでしょう……。
 まぁとりあえずいいか。
 今は大統領の話でした。

 ストーリーは、三度目くらいの8分間ループ。
 大統領視点から、ことの次第がついに明かされました。
 誰がジョニィを撃ったのか、その真相は、全部が本当に起こったことであり、全部がその場で、同時に行われていた事だった!
 D・4・Cは平行世界に出入りするだけじゃなく、同時に、その場所に、平行世界を存在させることが出来る能力だったと。
 わっけわかんねーけどとにかくスゲー。
 その能力をどうやって使ったら効果があるんだかもよく分かりませんが、とにかく凄い能力だって事は分かります(笑)。
 かく乱戦法としてはとんでもない威力でしょうね。
 ハメられた側としたら、何を信じればいいんだかサッパリ訳がわからなくなりますもの。
 そして、どれを信じようとも、どれ一つとっても本当でもある訳で。

 またここで私が注目した場面は、馬と壁に溶け込むように大統領が3人登場するひとコマ。
 同じコマに同一人物を複数描くことで 「動き」 を表現することは漫画表現技法としてよくありますが、今度ばかりはそれじゃないような気がします。
 これは、一人は自身でジョニィを撃った犯人。後の2人はそれぞれ、 Dio とウェカピポをハメた世界からここにやってきたのではないでしょうか。
 敵は大統領一人じゃない。
 もしかすると平行世界に 無数の大統領 がいて、好きな世界に勝手気ままに出入りすることができるとしたら……。
 それは本当に恐ろしいことじゃないでしょうか。
 絶対に捕まえられないし、捕まえられたかと思いきや、平行宇宙から 1万人の大統領 が出てきたり!!(爆)
 そんなの、もう手の打ちようがありませんって。


 ところで、平行宇宙に出入りするとか、同時に存在させるとか、大統領の能力はそれだけなんでしょうか?
 謎は解けたようで、随所によくわからない点が残ります。

 たとえば、鉄球を受けて顔に穴が開いたのは、あれはどういうことなんでしょうか。
 物の表面を入り口として平行宇宙に移動する能力を応用し、顔面の部分だけ鉄球内部に入らせたとか、そういう解釈でいいのでしょうか。

 また、独立宣言庁舎で、ルーシーがブーツのトリックをつかってフェイントをかましたとき、大統領はなにかのビジョンを見て、ルーシーがまだ部屋にいることを察知しました。
 あれはまた別の能力なんですかね。
 それとも、平行宇宙をそこに存在させることで、丁度よくそこでフェイントをしているルーシーを見ることが出来たのでしょうか。
 時間を巻き戻したり、引き寄せたりはできないと思うんですがね。

 そもそも喉にナイフを刺されたのは、あれはどうなったんでしょうか。
 あの時は能力で空洞化したわけではなく、マジで刺さっていたわけですよね。
 もしかして 『この世界の大統領』 は既に本当に死んでいて、今目の前にいる大統領は、『隣りの大統領』 なのではないでしょうか!?
 大統領自身も、色々入れ替わりすぎていてどこが自分のもといた世界だかも分からなくなっている可能性だってありますよね。
 いや〜謎は深まるばかりだわ。


 話は変わりますが、ジョジョは第3部のスタンド編以来、ラスボスの能力は必ず 「時間関係」 と暗黙のルールのようなものが決まってきてましたよね。
 「止める」「巻き戻す」「飛ばす」「加速させる」……。
 ここまでそう来て、当然今回も時間関係だと思っていたのですが、この法則が今回ついに破れるのでしょうか。
 それとも、大統領は遺体を全部そろえることで、時間関係の能力まで手に入れてしまうのでしょうか?
 どうなんでしょうね。
 あるいは、このパラレルワールドを操る能力も、時間を操っていると言えないこともないのかもしれませんね。
 宇宙を加速させた果てに、それぞれの何巡かした宇宙があるのだとしたら、隣の宇宙は超過去か、超未来と言えますもんね。
 過去の果てか、未来の果てから、ちょうど同時の部分だけを切り取って利用できる能力だと考えれば、D・4・Cも時間能力と言えるのではないでしょうか。


 いや〜、でも正直、今月だけじゃまだ大統領の能力はよくわかんなかったですね。
 次回以降が待たれるところなんですが、しかし来月は休載ですか。
 これは残念。
 3月号が楽しみです。


 ところで、ウルトラジャンプ巻末の目次に、ついに作者コメントがつきましたね!
 そうそうこれこれ。
 これがないと荒木先生の最近の様子がわかんなくって寂しかったんですよ。
 ウルジャン、ナイス仕事です。



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posted by BOSS at 21:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「いともたやすく行われるえげつない行為」…もう何が何だかサッパリだ
その名の通り(能力把握的に)えげつないぜ…!!
Posted by 地方民 at 2008年12月21日 12:06
 あいかわらずキレまくった荒木先生の発想に翻弄されまくりです。
 ところで、今回の能力で大統領が突然脱メタボした謎が解けましたね(爆)。
Posted by BOSS at 2008年12月23日 21:44
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