2008年12月15日

週刊少年ジャンプ03号感想 前編

 西義之先生の新連載、『ぼっけさん』 が表紙を飾る03号。
 ワンピースが休載でかなり寂しいけど、新連載攻勢はやっぱワクワクします。




 前半の感想は、

・【新連載】ぼっけさん
・ナルト
・トリコ
・ブリーチ
・バクマン
・マイスター

 の6本でお送りいたします。



【新連載巻頭カラー】 ぼっけさん

 『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』 で私たちに乙女チックなオカルトサスペンスという、すばらしい新世界を見せてくれた西先生が、正しく進化を遂げて帰ってきてくれました(笑)。

 大昔、この松露葉町のあたりに住んでいたという菩怪様(ぼっけさん)と呼ばれる妖怪(?)一族が、復活して人を襲い始めているというのが大筋。
 超能力を持った無口で気弱な少年・火ノ宮満(ひのみやミツル)、通称ヒノは、実はそのぼっけさんの一人だった。

 大筋はシンプルな王道なんですが、随所に光る西先生ならではの乙女チックビームがすばらしい。
 ヒノの、なよっとした可愛らしさが、猫系のぼっけさんの姿となることでさらにパワーアップ。
 猫耳がつき、手は肉球化(たぶんね!)。
 バトルが終わったら疲れて寝ちゃって、その寝姿がまたゴロニャーンな感じでタマランチ会長です。
 なんだこの可愛い主人公は。
 今までこんなに萌えるバトルマンガがあっただろうか。
 私を猫好きと知っての狼藉か!!

 とまぁ、素晴らしいつかみの第一話でしたが、随所に面白そうな伏線が散りばめられているのも見逃せません。
 ヒノと尾白白湯(おじろさゆ)のなれそめ事件をきっかけに、世間から超能力少年として大注目を浴び、しかしながらインチキとしてヒドイ目にあってしまった過去。
 ホンモノなのに、どうしてインチキ扱いされてしまったのかは重要な伏線になるかもしれません。
 また、ぼっけさんに妙に詳しい矢野警部は、ニオイで相手のことを深く洞察できてしまうようです。
 もしかするとこの人自身もぼっけさんなのかもしれませんね。
 そして、襲われた母子もまた謎。
 なぜに子供はワープしてしまったのでしょうか。
 もしかすると、この母子にも大きな謎があるのかもしれませんね。

 これだけの伏線を張りまくりながらも、なお話自体はシンプルで素直に読めるってのが好感持てます。
 キャラクターがみんなことごとく魅力的。
 最低限の説明でそれぞれのキャラの魅力を無駄なく語っちゃうのは、やっぱり連載経験者の貫禄ですね。
 私としては、カニさんダイブツのダメ介コンビが気に入りましたよ。
 こういうデコボココンビ好きなんですわ。

 なかなか面白い新連載が始まってくれて嬉しい限りです。
 新連載3本のなかでは、当然のように西先生がダントツで面白いとうなずきました。

 つか、水ギョーザくんは反則の可愛さだ(笑)。



NARUTO-ナルト-

 螺旋丸を教わってる木ノ葉丸がアホ過ぎて大好きだ(爆)。

(動きを加えるのか コレー!?)
(きわどい系で攻めろって事かコレ――!?)
「一番のエロポイントで決めポーズだコレー!!」


 木ノ葉丸、君は天才だ(笑)。
 世が世なら物凄いエロの伝道師に育っていたに違いない(爆)。
 そのまま正しくその方向で育ってもらいたいものなのだが、しかし悲しいかな今は戦国時代。
 その忍術だけじゃ生き残れない世の中なのだよ。
 わたしゃそこが悲しいゾ(笑)。

 天道ペインと向き合う綱手。
 天道ペインの言ってることがサッパリわかんなくって頭の中が?マークだらけになってしまいました。
 人柱力はほぼ狩り終えたから、尾獣による世界のパワーバランスは崩れた。
 今後は暁が戦争をコントロールするから、協力してくれたら助けてやってもいいぜって言ってると思うんですが……。
 いや、でもそれ、違わないか? と。
 尾獣が核だとしたら、他の国が核を奪われてしまった今、数少ない核保有国である木ノ葉の里が多国に比べて圧倒的有利な立場なわけだし、言うこと聞くわけないじゃんって思うのだが。
 まぁその点は、天道ペインが言外に暁が所持することになった大量の核兵器で脅していると解釈すれば納得できますね。

 しかし、次の会話がさらにまったくわからない。
 
「お前達の平和が我々への暴力なのだ」

 って、つまり、木ノ葉の里が、自国の平和のために他国を利用し、犠牲を強いてきたってことを言ってるんでしょうか?
 それはもう、その言葉にリボンをつけてそのまま突き返してやったほうがいいんじゃないだろうかって思っちゃうんですが。
 同じ事をペインだって木ノ葉に今やっとるやないけと(笑)。
 世界の平和だか神だかナニサマのつもりだか知らないけど、そんな妄想のために犠牲をしいられるこちらは黙っちゃいないぜと。
 綱手先生にはそのくらい言い返して欲しかった。

 しかし、綱手先生の考えはそこじゃなかった。

「ナルトは――強いぞ」

 なるほど!
 ここに行き着くための、この間の回想だったのかァ。
 里のみんながナルトを心配し、信頼している今、里のトップがナルトを信じないわけがなかろうと、そういうセンで来ましたか。
 さすが火影よと。
 うむ、そういうノリは嫌いじゃない。
 いかんせんナルトの修行がそういうシリアスさを受け止められるほどの切迫感がないのが悲しいんだけど(笑)。

 しかししかし、ついにナルトの居場所がペイン側に知れ渡ってしまいました。
 木ノ葉としては、今度は足止め作戦に作戦を変更しなくてはいけないようですね。

 ところで、尾獣の話で思い出しましたが、あのキラービーさんは今頃どうしてらっしゃるんでしょうか(笑)。



トリコ

 四天王3人目、サニー登場。
 美しさにこだわる何かとうるさいヤツのようです(笑)。
 4人の中では、ちょっと嫌われ者というか、うざったがられるタイプでしょうかね。
 さっそく妹と兄妹喧嘩を始めてますが、妹の足を土管呼ばわりってのは笑った。

 “触覚(センサー)”という特殊能力を扱うようですが、単に触らずに感触をたしかめるだけではなく、リーガルマンモスを持ち上げたり、触れずにノッキングを行ったりも出来る様子。
 テレキネシスみたいなものなんでしょうかね。
 それとも、この長い髪の毛が、実は見えない触手として動いてたりするんでしょうか。
 そりゃもう人間じゃないな(笑)。
 いや、ジョジョの世界なら平然とやってくれるけど(爆)。

 さてしかし、サニーが意気揚々と捕まえてきた巨大マンモスは、なんとただの子供でした。
 このスケールで子供って、大人だと山ほどもあるんじゃなかろうか。
 毎度ハッタリがすばらしい。

 そして、4体のGTロボが上陸。
 それぞれ特徴的なデザインをしているんですね。
 これは面白い。
 なんか、見るからに先日倒したGTロボより強そうです(笑)。
 ここからバトル展開となるのか、それとも先にリーガルマンモスをかっさらって、あとは逃げる展開となるのか。
 どちらにしても、なかなかにスリリングな展開となってきたようです。



BLEACH

 山本総隊長、圧勝。
 じーちゃん強すぎ(笑)。
 最後のアオリがまたすばらしい。

『一焼に付す!!』

 って、これウマイな。

 てか、総隊長が、なんでこんな超格下相手に出番なんだか。
 もしかしてこの後出番ないのか? って疑いたくなっちゃう展開です。
 強い強いって言っても所詮は従属官なのに。
 もしかして、このへんから死神軍団の劣勢が始まるのかもしれませんね。



バクマン。

 最近のバクマン。は、なんかもう手がつけられない面白さですよ。
 19 ページとは思えない内容の濃さとテンションの上がりっぷりが快感中枢刺激しまくり。
 今回は特に、新妻エイジの常軌を逸した強烈な個性にあてられっぱなしって感じでした。

 ネームを見た編集長が 「これでいこう」 とするのは予想通りでしたが、まさかの主人公との対面達成。
 新妻エイジは、亜白木夢叶のことを 「嫌いなマンガ」 認定するんだろうな〜っっていう予想をひっくり返す、オドロキの 「ファン宣言」
 そして、目の前でネームを描き上げるという曲芸シーン。
 たった1ページですが、このページに新妻エイジと言う世紀の大天才の凄まじさが現われてます。

「シュピーン」

 と、まるで変身の掛け声とポーズのようなもの(おそらくクロウの変身かと)をとり、いざ描き始めると嵐のように仕上がってゆくネーム。
 それもほとんど下書きレベルのハイクオリティ。
 口ずさむ効果音やセリフも、鬼気迫りながらもまさに天才の響き。

「コロース カラース」

 って、この発想すごいですよ(笑)。
 シンプルでいて耳に絶対残る、必殺の掛け声ですって。

 こいつってばどこまでが天然で、どこからが計算なんでしょう。
 ほんと得体が知れないですね。
 そこをあやふやにしてぼかしているのが、さすがは大場マジックというところでしょうか。
 これは凄い個性だ。

 一方主役サイド。
 熱くなってる服部さん、ほんといい人だ。
 サイコーとシュージンのことを本気で思えばこそ、ここまでの厳しい言葉が出てくるんですよね。
 どうでもいいと思ってたらこんなことは言いません。
 それに対するサイコー、シュージンも、本気も本気だからこそ誰にも止められない。
 たとえ目の前で本当の天才の凄みを見せられたとしても、燃え上がりこそすれ目が覚めるなんてことがあろうはずもない。
 いいなぁ若いって(笑)。
 服部さんもこの覚悟にはついに折れ、半年の猶予をサイコー、シュージンに与えました。

 いや〜アツい。
 なんというか、まさにこれこそが王道マンガのノリですよね。
 サイコー、シュージンが、今の自分達の境遇をマンガにしたら、凄い受けるんじゃないかと思いますぜ(笑)。
 そうなるとしかし、ほんとワケわかんなくなりますね。
 小畑&大場コンビが描く、自分達をさも投影したかのようなサイコー&シュージンが、自分達を投影したかのようなマンガを描く。
 そのマンガの主人公が小畑と大場と言ったりしたらさらに最高なんですが(笑)。
 そのマンガのタイトルこそ、『バクマン。』 だったりして。
 いやいや、つまらん妄想でした。
 
 ところで、瓶子さんがすっごい男前でしたね〜。
 キャラ位置もおいしいし、なんだろうこの瓶子プッシュは(笑)。



マイスター

 新連載第3話。
 ヒ・・・ヒロム君だとぉおおお!?
 もう名前だけで食いついてしまった私はやっぱり 『P2!』 好きだったんだなァ〜と(笑)。
 しかしヒロム君、いきなり怒られちゃいました。
 つか、この頼歩くんはこんなに怒ったりもするのかと。
 ただニコニコしてるばっかりじゃないんだなと、ちょっと好感度アップしましたぜ。

 さぁ、何がダメだったんでしょうか。
 チームワークを大事にしないところが問題なんでしょうかね。

 展開としては謎をひっぱる感じで私は面白いんですが、しかしかなりのサッカー好きならすぐわかっちゃう謎なんじゃないかな?
 そして、サッカーにあまり関心のない人は、こういう謎掛けはどうなんだろう。
 とっとと試合そのものを始めちゃわないと、そういう人も巻き込んで人気を取ることは難しいんじゃないでしょうか。
 同じく新連載の 『黒子のバスケ』 が、2話目終了時点で早くも試合を始めそうってのと比較しちゃうと、話運びがちょっとノンビリじゃないのかな〜っと心配になりました。
 新連載はスピード命ですからね〜。



 といったところで前半は終了。
 やっぱワンピがないとちょっとだけテンション落ちますね、正直なところ…(汗)。



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ラベル:ジャンプ 感想 JUMP WJ
posted by BOSS at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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