2008年11月18日

週刊少年ジャンプ51号感想 後編

ワンピース 背表紙つながる超ロングイラスト01〜51号

 はいでは後半戦。




 後半の感想は、

・バクマン
・H×H
・ネウロ
・スケダン
・アスクレ
・サイレン
・【読切】賢い犬リリエンタール

 の7本でお送りいたします。



バクマン。

 焼肉食いたくなってきた!
 奢られる酒より、奢られる焼肉のほうが間違いなく美味いですもんね(笑)。

 御馳走のあとは、三人で作戦会議。
 赤マル掲載は11本で、ギャグ1本、サッカー1本。
 あとはサイコーたち以外はジャンプらしいバトルマンガと。
 なんとまぁ偏った内容だとは思いますが、それがやっぱり事実ってのが今のジャンプを表していますねぇ。
 そして、対新妻エイジ一騎打ちのために、1コマずつ練ってゆく。

 服部さんも本気も本気。
 服部さんにとっても、ここが新妻エイジ担当編集との勝負と張り切っているのがわかります。
 編集部全体がプッシュしている新妻エイジと勝負するってことは、編集部そのものとの勝負でもあるわけです。
 この勝負師精神はかっこいい。
 しかしプロの世界でしのぎを削っている服部さんだけに、無謀なことはしない。
 もしサイコーたちが勝ったとしても、あくまで慎重に連載は3年後と考えていると説明。
 サイコーたちにじっくり実力をつけさせてからでなければ、連載など始めても彼らのためにならないのは目に見えていますものね。

 そして同時に、この3年というのがポイント。
 3年というのはサイコーたちの高校卒業の期間であると同時に、服部さんが飛ばされるギリギリのラインでもあるんですよね。
 その3年を、すべてかけて彼らを育てようと言うわけです。
 これには服部さんの熱い意気込みを感じずにはいられません。
 サイコーたちには手綱を握って熱くならないよう接している服部さんですが、その内面の熱さを想像すると、これはなかなか燃えるものがあります。

 しかしそんな服部さんの思いは、親の心子知らずとばかり、サイコーは新妻エイジに勝ったら即連載させて欲しいとまたもはやる。
 この焦る気持ち、いつかは服部さんに説明したほうがいいと思うんだけどなァ。
 そのへんの気持ちのズレをいつまでも抱えていると、作品作りの上でもズレが生じないとも限りません。

 引っ越す亜豆と、その前にサイコーをデートさせてあげたいと、ずびずび泣く見吉。
 ああ、こいつも悪いヤツじゃないんだなぁと(笑)。
 決して亜豆とサイコーのロマンティシズムは理解できない見吉(というか、フツーは誰にも理解できない境地ではありましょうがw)ですが、彼女なりに応援したい気持ちは嘘じゃないんだなと。
 まぁこのくらいの年の娘としては、勝手に自分の幻想を対象に当てはめて勝手に感情移入しているだけとも、意地悪く考えることもできますけどね(笑)。
 うん、素直にあのずびずびは可愛かった。
 そのあとケロッとしちゃうとこもね(笑)。
 サイコーと亜豆を遠くから応援するおせっかいさもよかった。

 卒業式の日、サイコーがもらった亜豆の言葉。

「ずっと待ってる」

 さぁこれはサイコー、「胸のエンジンに火をつけろ」 だ!
 新妻エイジに勝ったら連載か、それとも3年後に連載かだって?
 そんなものはエイジに勝ってからだ!

 男なんだろ? ぐずぐずするなよ
 胸のエンジンに火をつけろ
 俺はここだぜ一足お先 光の速さで明日へ ダッシュさ
 若さ 若さって何だ 振り向かないことさ
 愛って何だ ためらわないことさ (宇宙刑事ギャバン)




HUNTER×HUNTER

 ゴン、コムギを人質に護衛軍二人を釘付け!
 どこの主人公がか弱い女の子を人質にとって敵を脅迫するかな!(笑)
 1時間ここで待つ! って言ったときは、 「おいおい正気かよ、他の奴らは1分1秒を争う戦いをしてるってのに、お前はここで動けないピトーを見張るだけかよ」 って思いましたが、なんとここへきて護衛軍2人を拘束するという超ファインプレー。
 さすがは主役と言うべきか。
 しかしその手段はどう見ても悪人のすることです(笑)。
 なんと評価したらいいのやら。
 しかしプフもそうやすやすとは囚われてはいない。
 というより、プフにとって、コムギは王のためにはいてはならない存在だったんですよね。
 あわよくばこの期に乗じて亡き者に、くらいは考えているはず。
 ピトーの変化の理由も理解できてないはずですから、王がどれだけコムギを大切にしているか、コムギを失った場合、起こるであろう王の変化にも考えは及ばないはずです。
 むしろその変化を喜ぶのがプフかもしれませんが。

 ひとまず、そのピトーの変化の原因を探るべく、慎重に交渉開始のプフ。
 しかし、

(失敗すれば……
 修羅場… それだけの事…)


 と、これまたデンジャラスな舌なめずり。
 ピトーにゃん大ピンチです(笑)。
 しかしなんてシュールな場面なんだろうこれ。
 普通なら、マンガの主人公がいるポジションですよ、ピトーにゃんのトコロは(笑)。
 瀕死の女の子を救うため、手術に没頭したいのに悪人に邪魔されそうになり、なんとか納得してもらって監視されつつ手術が続行できるかと思った矢先、気の利かない味方が現われて全部台無しにしようとする。
 なんてまぁプレッシャーの高いアスクレピオス! って感じですが、でもそれを敵にやらせちゃうんだから冨樫先生も全力で狂ってる(笑)。
 さぁがんばれピトーにゃん!
 もう主役ピトーにゃんでいいじゃんかよぉ(笑)。

 そしてユピーが大変身。
 ケンタウロスモードになって機動性、シャープな破壊力をゲット。
 怒りを自在にあやつり、縦横無尽に破壊を楽しみますが、しかし残り時間は着々と近づいていた。
 あと3分50秒……3分50秒か〜。それでも遠いなぁ〜。
 残り50体くらいになっているであろうディープパープルの数を考えると、ちょっと遠すぎるくらい。
 なんにせよゴール時間が提示されて、クライマックス感が出てまいりました。
 これは興奮いたします。
 しかし、

「ユピーはまだ気付いていない
 なぜ相反する感情が同時に成り立つか」


 は、わかんないなぁ〜。
 なんかとんでもない落とし穴が待っているんでしょうか。
 もう最近のハンターはこういう思わせぶりばっかりでたまらん(笑)。

 さて、ようやっと!
 そう、ようやっと!

 王がキターーーッ!!

 しかし、なんだよ、まだ戦ってなかったのかよと!(笑)
 カメラが王を映すと、その手にはネテロ会長の首……とか、そんなショッキングシーンまで覚悟してたっツーのに、戦い前の口上からスタート。

「ここは戦争兵器の実験場じゃよ
 心置きなく暴れていいぜ」


 はい、なんだかとっても懐かしい背景ですね。
 とってもドラゴンボールです(笑)。

 コムギに接することで、高い能力を持つ人間に対して一種の敬意を覚えた王。
 コムギと同様の才をネテロに感じ、

「今 矛をおさめるなら許してやらんでもない」

 と提案する。
 これは軽々しい油断や傲慢ではなく、王としてのまっすぐさを感じるセリフでした。
 優れた人間以外は存在を許さない厳しいセリフではありますが、その透徹したような理路整然さにはかえって清清しい思いすらします。
 王にしてみれば、至極最もな提案ですものねぇ。
 
 ただ、これはもう存在として両者ならびたつわけがない。
 だから戦わざるを得ない。
 人間と王は、絶対に共存することはできない。
 それをあらためて思い知らされた気がしました。
 いちるの望みとして、王は気が変わって世界制覇を捨て、コムギと一緒にどこかで平和に軍儀をしてすごしました、めでたしめでたし、ってオチを考えていたんですがねぇ。
 それはなまっちょろかったか。
 これでその望みも絶たれましたねぇ。
 うーむ、王とコムギの恋物語は、やっぱり悲恋にしかならんのだなぁ〜と。

 さぁネテロ会長、その実力やいかに。
 極限のバトルに期待は猛烈に膨らむばかりですが、でもまた場面転換かなぁ〜。
 ゴンのところも気になるし、ユピーの決着も気になるし、ノヴさんの動きも気になるし、もうどの場面も楽しみで気が散っちゃってしょうがない!



魔人探偵脳噛ネウロ

 こ、こいつ……狂ってやがる!
 まさかこんなに狂ったヤツだったとは!
 ……と、思わせておいて、

「ごめん……」

 はヤバイ。
 なんだこの落差は。
 本城博士の分裂しまくった狂気が、一瞬にして痛み、悲しみ、後悔、悲哀となって変換されてストンと胸に落ちてくるじゃないですか。
 しかし弥子があわれ。
 自分が本城博士を追い込んだ形になっちゃったんだもんなぁ。
 救いのない、悲痛な話だなぁ。

 そして、葛西さんの犯行現場をつきとめた笛吹部隊。
 まさかこんなに早く見つかるとは思わなかった。
 さすが笛吹さん。
 さてどうなるこの対決。



SKET DANCE

 面白すぎる!!
 最近のスケダンちょっとテンションが違いますって。

 ヒメコの胸を触っちゃったことから夫婦喧嘩を始めるボッスンヒメコ。
 ボッスンもちっとは恥ずかしがったりすりゃーいいものを、冷静に否定されたらヒメコもプライドというものがありますわな(笑)。
 しかしこの展開は、もう公式にヒメコ→ボッスンの完全一方通行は認められたようで、初期から応援している私としては嬉しい限り。

 そんなときに、あろうことか合コンの助っ人依頼。
 当然ヒメコは遠くから様子を探るというベタベタ展開ですが、これがもうたまらない。
 失敗しまくるボッスンにヒメコが我慢できなくなって飛び出していく展開かと思いきや、なんとツッコミ学の説教爆裂!
 舌鋒火を噴く大啖呵!!
 かっちょえーーっっ!!

「ヒメ姉様ぁ!!!」

 まさに! まさに!!(笑)

 そうですとも!
 ここはもうヒメコに共感しまくり!
 私、昔バイト先でツッコミの達人と一緒に働く機会がありまして、その時そいつからいろんな技術を盗んだものです(笑)。
 ボケはツッコミありきなんですよ。
 どんなにボケても流されたらおしまいなんですよ。
 ボケが滑っても、くだらないダジャレでも親父ギャグでも突っ込む。
 突っ込むことで場が笑いに転化するんですよ。
 NHK キャスターは下らないダジャレが好きだけど、それを苦笑いして流すなよ隣の女性キャスター!
 あんたがちゃんと突っ込めよと!
 世のツッコミをないがしろにする人々に、ぜひこの話を読んでもらいたい。
 
 しかしボッスン、たしかに面白いけど相手を選べ!
 三遊亭好楽がわかんない相手に毒蝮三太夫って!
 さらにろくでなしブルースって、もうちょっと今時の女の子にわかるネタもってこいって!(笑)
 いや、ヒメコならこのとおり食いつくし猛烈にツッコむし話は広がるけども!
 でもこの子らは無理でしょ!
 やっぱ何気にボッスンのネタチョイスはヒメコ照準なんだなぁ〜と、そんなところにもボスヒメラブを感じてしまってホンワカしてしまいましたが(笑)。

 いや〜ヒメコがなんともカッコイイし可愛かった。
 あの過去編があるだけに余計ですね。
 ぐるぐるお目目が最高でした(笑)。
 今回の暴走は、ボッスンラブ心もさることながら、根底に渦巻くツッコミ精神の大発露だったんでしょうね(笑)。
 いや〜頼もしい。

 そしてボッスン、オチもちゃんと分かってるなぁ。
 これだけ散々ヒメコを暴走させておいて、やっぱり朴念仁は朴念仁と(笑)。
 なんだかんだでボッスンもヒメコがいなくっちゃダメってことが分かったみたいだけどね。
 いつかヒメコの思いは報われることはあるんでしょうか。
 道のりは遠いなぁ。
 まぁさすがにルフィってほどじゃないと思うから、蛇姫さまほど望みがないわけじゃないはずなんだがなぁ(笑)。



アスクレピオス

 ウソップー!!
 パレやんはウソップだったのか!
 そしてそげキングとなって見事に参上!(笑)
 そうか〜パレやんはウソップポジションだったのか〜。
 それは重要だ。
 ヤムチャなんて言ってゴメンよパレやん。
 でも命の危機だね〜。
 心臓と頚動脈か〜。
 即死?
 あれ? 史実上の実在の人ぶ



PSYREN−サイレン−

 謎の空間にいざなわれたアゲハ。
 水面が広がり、ギリシャの神殿のようなもののなかに、巨大な砂時計があり、そこに玉座と古いラジオ。
 これはネメシスQの精神世界でしょうか。

 そして語られる、ネメシスQの主の真意。
 ネメシス計画の首謀者は、10年後の世界のPSI能力者。
 世界崩壊の真犯人を突き止めるのがその目的。
 能力の名前は“Nemesis”。
 時を遡る力だが、その時空転移に自分自身の肉体が耐えられなかった。
 そこで自分の代わりに、プログラム“Nemesis Q”を差し向けたと。

 なるほど、だいたいは予想通りです。
 そのような計画だからこそ、想定外の歴史改変が起こらないよう、情報規制は徹底的に。
 情報を漏らそうとするものは消さなければならないという絶対の法則も理解できます。
 心情的には、なんて傲慢なとは思いますけどね。
 
 これでいろいろと判明しましたが、しかし最初の公衆電話のアンケートの声という謎もありますし、まだまだこの計画は裏がありそうです。
 そしてネメシスQの主の正体とは誰なのかという、新たな謎も提起されました。
 これは既出の人物なのでしょうか。
 だとしたら、エルモアウッドの子供たちか? とか、女性だとしたら実はパラレル世界の雨宮? とか、実はアゲハだったりして、なんて考えたりしますが。
 昔 『未来警察ウラシマン』 ってアニメがありまして、あれって当初の計画だと、タイムスリップした主人公が立ち向かう敵ボスこそが、タイムスリップしなかったパラレルの主人公自身だったらしいんですね。
 結局いろいろ大人の都合でそうはならなかったんですが、子供心にそうしていればよかったのにと思ったものです。
 もしや岩代先生それ狙ってる?
 たびたびほのめかしているアゲハの冷徹さは、その伏線かもと思ってしまいますが、さてどうでしょう。

 場面変わって影虎さん大ピンチ。
 つーか、これ死んだか?
 敵のワイズメンバーは現行星将たちとは関係ないようですが、それぞれなかなかの使い手。
 あ、ハルヒコはドルキっぽいかも。
 さてどうなるか。
 影虎さん瀕死になりながらもなんとか逃げ出し、このことをアゲハらに伝えられるのか。
 それとも都合よく誰かの助けが入るのか。

 なんにせよ、いろいろと伏線を回収しているようでいてまた張って、打ち切りはないような気がしてきました。
 でもアンケは送るぞ。



読切Cカラー 賢い犬リリエンタール

 すばらしく印象的だった読切作品 『ROOM303』葦原大介先生が、またも読切掲載。
 バクマン風に言えば、前回がダークな邪道漫画なら、今度はコメディタッチの王道漫画
 バトルこそほとんどないものの、キャラ漫画かつハートフル感動コメディというのは堂々たる王道です。
 しかもこれが面白い!
 昨今の読みきりの中でも最高の面白さ!
 というか、今週のジャンプで一二を争う面白さですって!
 前回のダーク路線も、筋立てが凝っていて演出も上手く、最後の見せゴマなどインパクトの大きな漫画テクをいろいろと披露してくれましたが、今回のような王道でもこれだけのことをやってのけるとは。
 天は人に二物も与えるのか。

 ここで前回の 『ROOM303』 の感想をコピペしてみます。


特別読切 ROOM303

 第75回手塚賞準入選の葦原大介先生の特別読切。
 これはなかなか面白い。
 情報が錯綜して回想と現在がまぜこぜに描写される難しいテーマで、ちょっとまだ技術力の足りなさを露呈した部分はあると思いますが、それでもよく挑戦して工夫していました。
 謎を提示してサスペンスフルに演出してゆく見せ方もなかなか。
 かなり惹きつけられるものを感じましたよ。
 「面白い話で読者を魅了したい!」 という作者の思いがとても強く感じられて好感を持てます。
 若干キャラクターの魅力に欠ける感じもありますので、今後はそのあたりが課題ですかね。

 あと、技術力の足りなさと言った最たる理由が最後の展開。
 私は謎解き含めてラストの展開が初読ではさっぱり理解できなかったのですが、二度目に最後の大ゴマの意味が分かって愕然としました。
 死者たちの世界が横転して、奈落にブチまけられるところだったんですねぇ。
 これは、地面が真横になっている感じがわかりにくかったのと、下のほうでドドドドドと崩れているのが目立たなかったのが原因かと。
 たしかにスペクタクルな画像で迫力十分なんですが、もっと子供でも何がどうなっているのかパッとわかるように表現して欲しかった。

 おかげで初読では、雪丸たちが 「謎解きに失敗」 して 「失格」 して 「地獄行き」 になったと勘違いしてしまいました。
 二度目にこのラストの大ゴマが理解できて、なるほど 「地獄行き」 は町全体だとわかり、雪丸たちは 「謎解きに成功」 して 「失格」 して 「天国行き(?)」 だったのだと、ようやっと理解できた次第。
 なかなか考えた筋じゃないですか。
 「失格」 と思わせて読者を突き落としておいて、実は助かっていたという 「どんでん返し」 はなかなかのアイデアですね。
 「いなくなるのはいいやつばかり」 という言葉がちゃんと伏線になっていた訳で、作者の並々ならぬストーリーへのこだわりが感じられます。
 なかなかの新人さんが出てきたものだ。

 葦原先生、好きなマンガがドラえもんとブラックジャックか。
 なかなか渋い。
 けど、萌えなキャラクター造形には興味ありませーんっていうのが目に見える趣味でもあるような(笑)。



 ……というのが前回の感想だったのですが、今回の作者コメントが、

「今回は、かねてからの課題だったキャラクター漫画に挑戦しました。ご意見ご感想頂けたら嬉しいです<大介>」

 って、あれ? 先生、私の感想読みました?(爆)
 まんまキャラの魅力に重点置きましたか!

 いや〜その作戦まさにクリティカルヒット!
 キャラクター漫画として素晴らしい進歩、というか大成功ですって。
 リリエンタールは悶絶モノのカワイさだし、紳士強盗のなんたるかっこよさ!
 てつこのツンツン→デレぶりも素敵です。
 なんかまだペンに慣れてすらいないって感じですが、そんなものは描いていりゃ上手くなる。
 あいかわらずの話作りの上手さ、演出のキレのよさに、今度はキャラクターの魅力が加わったってのは強力な武器です。
 私このひとの大ゴマの使い方すごい好きですわ。
 バゴッシャアン! ってリリエンタールが機内に突っ込む、コマ自体の破壊力なんてもう最高。

 や〜、リリエンタールかわええなぁ〜、けなげだな〜、そしてかっこええなあ〜。

「てつこをたすけたら……
 わたし ほめてもらえるかしら」


 って、「かわいそうなローラ」 のセリフがそのままリリエンタールのセリフになるなんて上手すぎ。
 つたないリリエンタールの言葉が、いたいけすぎてもう切なくってしょうがねーっ。
 それを諭す兄も渋くてカッコイイし、そのオチとして足捻るのがリリエンタールを発奮させるきっかけってのも上手すぎる。
 そして最後はみんなの家を守るため、

「わたくしめが!」

 と「ちょんまげ騎士」の真似!
 男だッ!!
 背中に脱出ロケット背負って軌道修正するあたり、もう私涙ボロボロ流して読んじゃいましたよ(笑)。

 そして、悪の黒幕の指示に、「私 紳士ですので」と男前につっぱねて見せる紳士強盗ウィルバーがまたかっこよすぎる!
 もうコイツが主人公で1本描けるでしょ!(笑)
 こういう、最初はギャグで出てきたセリフが、次にはかっこいいセリフに化けるってのは上手い手法だ。
 またウィルバーがらみの会話がいちいちクスクス笑わせてくれるのが素晴らしい。

「だいたい一番悪いのはこの人だろう」
「フフ 一理ある」


 には声を出して笑ってしまった(笑)。
 シリアス話の緊張感を和らげるいい呼吸です。

 で、そんだけいい話やって盛り上げておいて、結局家はぶっこわれるのかいと(笑)。
 むちゃくちゃになっちゃったけど、でも、みんななんだかんだでいい人じゃんと。
 なんだかもう、すごく幸せなオチも最高。
 髪がほどけて昔にもどったてつこと和解。
 パアア…と喜びに花開くリリエンタールの顔にまたウルウルと(笑)。
 おわかれの 「おしまい!」 まで完璧な仕上がりでした。
 いや〜なんかとっても幸せな気分にさせてくれる漫画でした。
 なんかこういうの大好きだ!

 読切漫画としてパーフェクトですよ。
 私はもう芦原先生のことはこれから力いっぱい応援したい。
 でも、連載となると、まだどうかは不確定要素が大きいかなァ。
 ROOM303 のときもそうでしたが、今回もまた、あくまで 「読切作品」 なんですよね。
 ありがちな読切は連載第1話と区別がつきませんが、芦原先生はしっかり読切として綺麗にデザインしているんですよね。
 そこが素晴らしいところなんですが、それだからこそ連載時の葦原作品ってのが想像しにくいのですわ。
 そろそろ、連載を意識した作品というのも見てみたいかもですね。
 芦原先生、応援してますぜ!
 頑張ってください!



まとめて

 というわけで、新人作家を過剰に持ち上げすぎた気もしないでもない、ちょっと後ろめたいBOSSです。
 いいじゃん、好きなんだからああいう漫画!
 画力がまだまだってはっきり言ったんだからいいじゃんよぅ(笑)。
 どうせ色んなところで酷評されるんだから、一人くらい絶賛したっていいじゃんよう!

 なんか、バクマンのおかげで新人作家たちをすごく応援したい気持ちになってきてますよ。
 今までと、新人の読み切りを見る目が変わってきたような気も。
 ダメなものはダメでも、温かい目で見たいなぁって気になってきてますわ。
 やるなバクマン(笑)。

 さて次号は、「ポセ学」 の大江慎一郎先生の読切が掲載。
 今度はまたどんなシュールギャグをひっさげて帰ってきたのでしょうか。

 そして年末年始、連載改編期に緊急事態が発生!
 ディグレの星野先生の緊急休載!
 これは大事件です。
 これでもしかすると1作品は延命されるのかもしれませんよ?
 チャゲチャ、ディグレ、ハンター(あと3週)が消えて、新連載枠3つ確保です。
 これでバリハケンが生き残れる!?
 サイレンは延命確定か!?
 ハラハラドキドキの年末ジャンプ。
 次号は土曜日発売、お忘れなく!



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ラベル:WJ ジャンプ JUMP 感想
posted by BOSS at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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