思うに、ここまで日本でも話題となった大統領選というのも初めてじゃないでしょうか。
米大統領にオバマ氏、黒人で初…民主8年ぶりに政権奪回
【ワシントン=五十嵐文】米大統領選は4日夜(日本時間5日朝)、全米各地で順次、開票が行われ、民主党のバラク・オバマ上院議員(47)が共和党のジョン・マケイン上院議員(72)を破り大勝した。
オバマ氏は来年1月20日、第44代大統領に就任、米史上初の黒人大統領が誕生する。大統領就任時43歳だったジョン・F・ケネディ、46歳だったビル・クリントン両氏に続き、戦後では3番目に若い大統領となる。副大統領にはジョゼフ・バイデン上院議員(65)が就任する。
6年目に突入したイラク戦争や金融危機で米社会に閉塞(へいそく)感が充満する中、「変革」を訴えたオバマ氏に期待が集中し、人種の壁を打ち破った。民主党の政権奪回は、クリントン政権(1993〜2001年)以来、8年ぶりとなる。民主党は、大統領選と同時に行われた上下両院選のうち上院でも過半数を維持した。
オバマ氏は、04年の前回選挙で共和党が勝利したフロリダ、オハイオ、ニューメキシコなどの各州を制したほか、44年ぶりにバージニア州も奪還。NBCテレビによると4日午後11時(日本時間5日午後1時)過ぎの時点で、選挙人数は当選に必要な270人を大きく上回る333人に達した。
オバマ氏は選挙戦で、米史上最低レベルの支持率にあえぐブッシュ政権との違いを強調した。外交ではイラク駐留米軍の早期撤退を公約。9月に金融危機が深刻化し、経済の立て直しが最大の争点となると、金融市場に対する規制強化など暮らしに配慮した政策を打ち出し、支持を拡大した。
ケニア出身の黒人の父、米国人の白人の母の間に生まれたオバマ氏は、人種や党派の違いを超えた「統合」を訴え、若者を中心に「オバマブーム」を巻き起こした。(2008年11月5日14時03分 読売新聞)
個人的には、日本のためにはマケインさんのほうがいいなぁって思ってました。
日本寄りの基本姿勢というのが第一ですが、国連に代わる、中国ロシアを抜いた新しい国際協議組織を作ろうという未来設計図には、実現性はさておき心踊るものがありました。
黒人のアメリカ大統領が生まれる事の凄さや感動もわかりますが、だからといってオバマさんを応援するってのは違うと思ってました。
黒人だから応援するって、そんなことで大統領を選んでいいのかと、そう思ってましたから。
問題なのは中身だろうと。
ま、ヒラリーさんかオバマさんか聞かれたら間違いなくオバマさんでしたが。
だってあのおばさん、なんか怖すぎるじゃん。<中身どこいった!
まぁ終わったことを言ってもしょうがないですね。
こうなったら新オバマ体制のアメリカとともに歩む日本としてはどうするのか、ですね。
オバマ新大統領(就任はまだ先)が、アメリカをどう Change してくれるかはやってみるまで分からないとはいえ、どうも外交面では、日本にとってなかなか厳しいことになってしまうのは確かなようです。
中東方面からは撤退し、アフガニスタンへの派兵増をうたうオバマさんですが、アジア方面では中国寄り、若干媚中的な姿勢が見受けられます。
現在、アメリカの経済を下支えしているのは膨大な中国資本だと言われています。
今その中国にそっぽを向かれては、アメリカは衰退の一途をたどるしかないということなのでしょう。
しかし逆もまた真なりで、中国にとってもアメリカに倒れられてはたまったもんじゃないはずなんですが。
今後アメリカはより一層中国と結びつきを強め、「親密」 というよりは 「死なばもろとも」 な病的関係になっていくんじゃないかと考えてしまいます。
日米同盟はどこへやら、です。
アメリカにとっての日本は、 「適当に風を送っておけば言いなりになる国」 だったはずです。
そこまではまだ良かったと思うのです。
大人の国家として扱われなかったとしても、とりあえずアメリカにとって、なくてはならないパートナーという位置づけだけは確かだったわけですから。
プライドよりおまんまです(笑)。
しかし、それすら今や怪しい状況。
よく 「日本を素通り」 されるのでは? と言われますが、それならまだよし。
アメリカがどんどん中国の関係優先順位を上げていった場合、極端な話ですが、もし中国が日本に侵略してきたとしても、アメリカは日米安保条約を守ってくれるのだろうかと。
日米安保神話は、もしかして崩れようとしているんじゃないんですか?
いや、元からそんな神話なんてただの幻想だったのかもしれませんが。
どうなるにしても、そろそろ日本はアメリカ一国頼りの姿勢から脱しなければいけない時期だと思います。
長期的に考えて、オバマ流アメリカ立て直し術が成功したとしても、アメリカが世界の警察を自認していた一極支配体制には、もう戻れないことは容易に想像がつきます。
ヨーロッパが着実に力をつけ、中国、インドという荒々しい力が台頭しだし、ロシアが奇跡の大成長を遂げた今、昔のような 「一人はノッポであとはチビ」 というわけには到底いきません。
たとえ立ち直ったとしても、「超」 が取れた普通の 「経済大国」 となり、国際社会の中で以前のような大声を出せなくなっているんじゃないでしょうか。
オバマアメリカの8年は、「小さなアメリカ時代」 の始まりを意味しているんじゃないかと思うのです。
そこで日本がどうするのか。
「国家100年の計」 を問われるとっても大事な時だと思うのです。
つまり、小浜市の町興しもいいけど、こんな時にそんなノホホン話題を新聞テレビがこぞって取り上げてるって、そんなのでいいのかと!(笑)
まずツッコミたくなったのはそこでした。
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