2008年10月24日

コミック感想 GANTZ 24

 道頓堀は出口なき悪夢と化した!
 希望のカケラすら見えない地獄の大阪編。
 ますます悪化してゆく戦況に戦慄の24巻です。

過去感想→1〜3 , 4〜6 , 7〜9 , 10〜12 , 13〜15 , 16〜18 , 19 , 20 , 21 , 22 , 23

【ネタバレ注意!】



 いやぁ改めてコミックで一気読みすると絶望感というか、疲労感というか、ぐわーっってなります。
 とんでもない地獄巡りもあったものです。
 これ、コミックで一気読みだと面白いんですが、誌上で読んでたらあまりの希望のなさに放り出したくなるんじゃないでしょうか。


 冒頭、これぞホントの女体盛りッ!
 なんつーエログロモンスターでしょう。
 ところでこれ、無修正でいいんですか?
 いや、こんなのに修正かけたら全部モザイクになっちゃうけど(笑)。
 大阪チーム・エースの、室谷も島木もあっけなく倒れ、ついに変態の桑原までも? と思いきや、なんと予想の遥か斜め上をゆく反撃に!
 なんという変態ッ!!
 それがあんたの本望か!!
 そしてオッパイ星人である奥先生が、このへん嬉々として描いている熱気が伝わってくる。
 女体描写気合入れすぎ。
 奥先生楽しそうですね(笑)。

 しかしぬらりひょんが哀れだなぁ〜。
 なんというダメージ。
 こりゃ本気で可哀想ですって(笑)。
 星人ラスボスとして、ここまでの仕打ちを受けたのはこいつが初めてでしょうね〜。
 ご愁傷様です。
 最後は手足を溶かされて、でも生きてる桑原。
 アンタしぶとすぎだ。
 でも、ナニは大丈夫だったんでしょうか!?(笑)
 死すら跳ねのけるエロ魂、お見事でした。


 加藤の危ういところを救ったのは、ステルスモードで隠れていた西。
 おおー、きたきた。
 また美味しいところを持って行こうとしたようですが、そうは問屋が卸さない。
 Hガン(と、言うらしい)をものともせず、魔人のような姿で復活するぬらり。
 好きに分裂するわ変形するわ、ダメージも無駄だわ捕獲も無理だわで、もうどうしたらいいのかと。

 またもステルスで逃げようとする西ですが、さらに絶望。
 ステルスを見破られ、見えない攻撃によって腕を吹き飛ばされてしまう。
 これはサイコキネシス?
 そりゃ人間だって使えるんだから星人だって使ってくるわな〜。
 しかし、こうなったらステルスで逃げるしかって思った瞬間に、その望みすら一瞬で砕かれるってのは、いやおうなく絶望を盛りたててくれます。
 結局西の今回の役割ってこれだけ?
 美味しいところをいただこうとして、結局加藤を助けただけと。
 本人不本意もいいところでしょうけど、まぁああいうヤツなだけに報われるようなことがあっては漫画としていけないんですけど。

 加藤、けが人をひっぱって逃走。
 その前に山崎杏をブン投げる。
 この絵がすごくシュールで、こんなシリアスなシーンのはずなのに吹いちゃいました(笑)。


 ただ自分たちの安全のみを優先し、戦いを避けてきた東京チーム。
 いつの間にかゲームフィールドが狭まっている。

「エリアが少しずつ…
 縮まッているの…かもしれない」


 と言うレイカですが、つまり、狩る対象の星人たちが減ってきたから、バトルフィールドが小さくなったということでしょうか?
 はたしてそんな面倒なことをガンツがするでしょうか?
 制限時間もとっぱらい、一般人にも見えるようにしてしまった今です。
 機密保持のためとか、被害拡大をふせぐためとか、そんな殊勝な考えがガンツにあるとはとても思えません。
 これはどうも、ガンツからの 「戦えよお前ら!」 っていう警告なんじゃないでしょうか。
 大阪と合流させた意味も考えず、まったく戦う意志の見えない東京チームへの無言の圧力なんじゃないでしょうかね。

 その背後に出現する、魔人モードぬらり。
 やっべ絶望。
 こりゃ何人か死んだなと。
 稲葉あたりが一番危ないかと思わせておいて……

「俺が 今!!
 止めてる!!
 早くむこうに逃げろォッ!!」


 坂田師匠ッ!!!
 冷淡に見せておいて、実は熱い漢坂田が吼える!!
 ぬらりひょん対坂田師匠の、サイコキネシス対決。
 しかし当然ぬらりの圧倒的パワーには叶わず、数秒止めておくのがやっと。
 身を挺して仲間たちを逃がす。
 目から耳から鼻から口から、顔中から血をほとばしらせ……。

「桜井
 俺を…
 生き返らせようなんて思うな」


 壮絶ッ!
 その結末はぬらりの背後で描かれませんでしたが、砕け散ったサングラスが雄弁すぎるほど物語っています。
 アツい!
 誰かのために戦い、散ってゆく。
 GANTZ の美学ここにあり、ですよ!

 思い返せば 21 巻ラスト、 

「何度も死んだり生き返ったり
 人間 そんなチープなもんでいーのか?」
「俺はもうね…
 俺が死んだとしても…
 もう生き返らせたりしないでほしいね」
「キリがないぜ
 次から次に部屋に来る奴全部
 死んだら生き返らせて繰り返して…
 全員無事にあの部屋から解放ッて
 ありえねーだろ」


 という坂田の厳しい言葉は、これの伏線だったのですね。
 仲間たちをひきしめ、これ以上の悲しい自己犠牲の連鎖を止めるための、あえて買って出た嫌われ役だと思ったのですが。
 とても坂田らしいセリフだと思い、気に入っていたのですが、たしかに今となってみればあまりにも死亡フラグでした。

 しかしチェリー、師匠の言葉どおり、師匠を生き返らせることはしないのでしょうか。
 どうなんだろうチェリー。
 あの言葉は、坂田がチェリーを思いやって言ってくれたやさしさですよ。
 それに甘えるのか、否か。
 難しいところですね。
 しかしその選択肢も、チェリーが 100 点をとれなければ発生しないわけで。
 このままじゃまた0点ですよ。
 逃げてばっかりじゃダメじゃないか!
 がんばれチェリー!
 
 
 ガンダムキターッ!
 デザインが細かすぎてなにがなにやらで、たしかにガンダムというより映画の 『トランスフォーマー』 ですね。
 しかしそのせっかくのガンダムすら乗り捨て、ガンツバイクのフライトモードも乗り捨て、最後は腕だけでっかいパワードスーツで肉弾戦!
 さすが岡。
 7回クリアだけあって、兵器のスケールがなにもかも違います。
 西や和泉が言っていた 「今からじゃ間に合わない」 ってのもうなずけます。
 たしかにこれだけの戦力差をみせつけられちゃうと、生き返らせてばかりでぜんぜん武器をゲットしてない東京チームはあまりにも貧弱に思えてきちゃいます。
 これはどうしたものやら。
 たしかに戦力は欲しいけど、でも仲間を生き返らせなかったら東京チームじゃなくなるし。
 またも難しい選択肢を示してきたなぁと。
 しかしこの腕だけでっかいパワードスーツ、アンバランスすぎてかっこ悪いところが逆にかっこいいな(笑)。
 でもこれを東京チームが着たら、誰が誰だかわかんなくなって絵的にダメですね。
 てことは、東京チームがこれ着ることはないのかな?
 ないんじゃないかな?
 なんてメタ的に考えてもみたり。
 でも、ガンダムは弱かったなぁ(笑)。


 そして、大阪チーム最後の砦となった、岡八郎 VS. ぬらりひょん

「でも岡やッたら
 岡ならきッと」


 と、すでに仙道状態
 サイコキネシス攻撃もものともせず、いざ開戦!

「今の俺に
 スキがあッたらなー
 どッからでもかかッて〜〜〜
 こんかい!!」


 あ〜、なんかすっごい残念な匂いが(笑)。

「俺はこうみえても
 学生時代……
 ピンポンやッとッたんやッ」


 うわ〜こいつ(笑)。

「いうとくけど空手やッとるんや…………」
 通信教育やけどな」


 このドアホーーッ!!(爆)
 最強の風格と、顔の見えないミステリアスさで格が上がっていたのに、しゃべりだしたとたんに残念ちゃんになってしまいました。
 なんでしょうこの実力と頭の中のギャップは。
 ダメだコイツ。早くなんとかしないと。
 いや〜、ここにきていいキャラもってきます。

 しかし強さだけはホンモノ。
 魔人モードを、拳とヒジの刃で瞬殺。
 そこからさらに人外さをグレードアップした化け物となって復活したぬらりも、手の平から出るビームのようなもので瞬殺。
 すっげー。
 このスーツひとつあれば、どんな星人だっていけるじゃないですか。
 つか卑怯すぎ。
 バランスブレイカーじみた強さです。

 ところがどっこい、そこからさらに復活するぬらりひょん。
 もうどこまで復活したら気が済むんだか。
 これゲームだったら詐欺ですよ詐欺。
 コントローラー投げつけてますね(笑)。

 今度は基本に忠実のぬらりひょんモード。
 ちょっとガタイが良くなって、壮年期っぽく……と思ってたら、それどころじゃない。
 ビームも効かず、岡のピンポンパンチも刃も全てぬらりくらりと。
 徐々に人間の攻撃パターンを学習し、すべてを無効化してゆく能力なのでしょうか。
 しまいに岡のパワードスーツと同じような体型になって、「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ」 とバカみたいに笑いつつ拳と拳の語り合い。
 思わず笑ってしまいそうなシュールな場面ですが、この戦いにすべての希望をかけている加藤たちにとってはまさに絶望でしかない。

 ついでに岡の顔が判明。
 これは松田優作っぽいですね。

 岡の煙幕攻撃が功を奏し、ぬらり切断。
 ようやっと攻撃が効いた様子で、ぬらり、ピクリともせず。
 しかし、戦いは終わってない。

「そうか……やッぱり
 意識の外からの攻撃か……」


 たったこれだけの応酬で、なにかに気づいた岡。
 言うことはオバカでも、こと戦いにかけては天才のサイヤ人かオマエは。

 しかし、「リスクがでかすぎる」 と戦闘を放棄してしまう岡。
 引き際に敏感なところも、歴戦の勇士の貫禄を思わせてくれます。
 強さってのはただ戦闘力の高さだけではなく、こういう時に引く判断力がものを言うんでしょう。

 こうなったら、あとは加藤がやるしかない。
 これは怖い。
 「くそッ くそッ」 なんて、らしくない毒づきが出ている加藤。
 気持ちはよくわかる。
 ここの緊張感演出は凄まじいものがありますよ。

 ぬらりの死体から現われた、パチンコ玉の集合体のようなもの。
 一気にはじけて東京チームを襲う!
 全員のスーツがおしゃかになるなか、既にスーツがダメになっていたタケシが!!
 さぁ目覚めよ筋肉ライダー!!
 お前の出番だ!!


 いよいよ地獄の大阪編も最終ラウンド。
 東京チームのターンです。

 改めて読むとこの 24 巻、サバイバルの死線スレスレ感がハンパじゃない。
 ひとつひとつ希望が立たれてゆき、出口が狭まってゆく流れがよくできてます。
 あまりの辛さに読むこちらまで辛くなってくるようです。
 また、奥先生の表現力も爆裂してますね〜。
 スケールの大きくなった戦いを縦横無尽な筆致で描ききっていますし、モンスター描写の発想力もすばらしい。
 この漫画はいったいどこまでいっちゃうんでしょう。
 次の 25 巻がまたまた楽しみです。
 発売は2月ということで、いつもより早めのスパンで助かります。
 で、そのさらに次の 26 巻ですが、なんと、アクションフィギュア 『レイカ ガンツスーツVer.』 が同梱した特装版コミックスとして予約限定生産だとーッ!
 これは買うのか?
 買うのか!?



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