2008年10月21日

週刊少年ジャンプ47号感想 後編

ワンピース 背表紙つながる超ロングイラスト01〜47号

 では後半戦。




 後半の感想は、

・H×H
・スケダン
・バクマン
・ぬら孫
・【読切】 モンスターズ
・サイレン

 の6本でお送りいたします。



HUNTER×HUNTER

 装甲車はフェイクかと思ったらイカルゴ乗ってたのか。
 上手い具合に盲点の出口=「エレベーターシャフト」を封じることに成功。
 前回ヒントとして出されていたアイテムで、正解は 「お酒」「ライター」
 火をつけることは考えましたが、なるほど、装甲車の計器盤を焼いて操縦不能にし、ついでに煙幕にする作戦でしたか。
 イカルゴが咄嗟に思いついたっていうレベルとして、リアリティのある陳腐さ、かつ単純ゆえに効果的ってところがとてもいい。

 イカルゴの新能力が判明。
 軟体動物ゆえ、数センチの隙間があれば出入りできる。
 なるほど、言われて見ればそりゃそうだと。
 この前のトラックや、今回の装甲車から気づかれないよう出入りしたのもこの能力のおかげなんですねきっと。
 とすると、あとはタコ特有の保護色能力もあるかもしれませんね。

「コラァ!! 仲間が焼け死ぬぞ!!
 今なら許す!!
 シャッターを開けやがれ!!」


 まだ仲間がいると思ってるんだ(笑)。
 わけのわからない敵に翻弄されてやられたい放題ながらも、威勢のいいプロヴーダさんがだんだん可愛く見えてきた。

 ついに催眠ガスに倒れるプロヴーダさん。
 近づいてってトドメ……ですが、性格の悪い冨樫先生(誉め言葉ねw)のことだから、これゼッタイ寝てるフリだよな〜ってドッキドキ。
 でも、焦点はそこじゃなかったか。

 孤独な戦いのプレッシャーに負けてしまったイカルゴ。
 うわ〜、ヘタレだけどなんかすっげー哀れで共感してしまうわ。
 このままじゃキルアに顔向けできないぜ。
 がんばれイカルゴ!

 しかしプロヴーダさん、寝たフリしてイカルゴをひきつけつつ反撃のスキを伺ったのに、

「ぬ、ヤツめ。俺が寝たフリしているって気づいたのか?
 ヤバい。もう息がつづかん…。
 せっかく逆転の見せ場作ろうとおもったのに、作戦練ったことすら描かれずオレはダウンなのか…。
 やるな敵め。
 敵ながらあっぱれ……(ガクッ)」


 とかなってるんじゃないでしょうか(笑)。
 や、あくまで私の推測ですが。

 一方、思考の迷宮に落ちていたモラウさん、ついにサナギを破壊。
 勝ち誇った感じで説明するモラウさんに、冷笑をむけるシャウアプフ。

「15分…」

 これは、どういう意味なのか。
 すでに 15 分時間を稼いだぞってことなんでしょうか。
 モラウとしては護衛軍を王から隔離しておくのが作戦で、倒すのは二の次。
 モラウにとって、これだけ時間が稼げたら勝利のうちでしょう。
 もしかして、プフも時間稼ぎに入っているんでしょうか。
 王は、決して誰にも負けるはずがない。
 だから少なくとも目の前のコイツを、王を狙うヤツへの加勢に行かせないのが自分の仕事と、そう割り切っているんでしょうかね。



SKET DANCE

「ちげえ!!

 必要だからだ!!!」


 石破ラブラブ天驚拳のドモンばりに愛を叫ぶボッスン!
 こりゃもうヒメコ、メロメロ甘風で石化もの。
 ボッスン、いいヤツ過ぎだ。

「アタシは鬼やのに
 ヒーローが
 助けに来てくれた」


 ヒメコ視点がボーッとなり、ページをめくってヒメコ号泣。
 これはジーンときた!
 いや〜よかったなぁヒメコ!
 やっと居場所をみつけられた。
 これは何より嬉しいなぁ〜。

 そして今、なんともタイミングのいいことにあーちゃん登場!
 あーちゃんにつけられた傷をボッスンが癒してくれたように、ずっと傷を抱えてきたあーちゃんを、ヒメコが許すことで癒す。
 ボッスンの肩でヒメコが泣いたように、今度はヒメコの肩であーちゃんが泣いて…。
 めぐりめぐってみんなが癒されてゆく。
 いや〜、なんかいいっ!
 グッと来た!
 いい話だ〜。

 さぁ次からはしばらくいつものモードに戻るみたいですが、こうなってくると早く 「スイッチ・オン」 を! って思っちゃいます。

 

バクマン。

 あまりの展開の早さに呆れるばかり。
 あっという間に手塚賞応募作を描ききり、あっという間に落選(笑)。
 しかし落ちこそしましたが、服部さんの評価はすごく高いので、もしかすると次作品あたりで赤マル掲載ってのは本当にあるのかも。

 何週か前に張られていた伏線、石沢が意外な形で登場。
 これだから大場先生の話は油断が出来ない。
 なるほど、コイツだったらあのサイコーたちの酷評もうなずけます。
 なんとも分かりやすすぎるくらい分かりやすいバカですね。
 情状酌量の余地なしに腹を立てられるというのは気持ちのいいものです(笑)。

 怒りの余り、石沢を殴り飛ばすシュージン。
 熱いなぁ。
 自分のために怒るんじゃなくって、侮辱された友達のために怒るってのがとても好感もててしまいます。
 涙もろい面のあるシュージンですが、涙もろいってことはハートがとっても熱いヤツなんですね。
 普段はそうはなかなか見えないヤツですが、なんだかだんだん好きになってきたぞ。

 殴り飛ばされるコマが、チャルロス聖にそっくり。
 ああ、この爽快感はワンピに通じるものがあるな(笑)。

 そして突然モテ始めたシュージン。
 うむ、あれはカッコよかったもんな。
 しかし同時に2人、それも対照的なタイプって、いかにも修羅場(笑)。
 ま、そんな人生経験も、いい漫画の題材になるんじゃないですか?
 ああ、それだとこのコンビが嫌いなラブコメになっちゃうか(笑)。

 しかし展開の読めない漫画だなぁ。
 これからどうなるんでしょう。



ぬらりひょんの孫

 スッポーンと、音が聞こえそうなくらい気持ちよくすっぽ抜けた犬神の首。
 あ、先週気づかなかったけど土佐犬じゃなかったんだ。
 どうでもいいけど(笑)。

 夜雀に語る形で犬神について説明してくれる玉章。
 ほっほー、犬神憑きってのは知ってましたが、それ以前に呪術の産物だったのか。
 で、今回の犬神は、呪い返しによって呪われた術者の末裔と。
 なるほどなーって思いつつ、とっても気になるのは夜雀……。
 ぜんぜん返事もしないんですけど、もしかして寝てませんか?(笑)
 としたら玉章さんすっごいカッコ悪いんですけど。

「あ、すいません、寝てました。何かおっしゃいましたか?」
「あ…いや、いやね? ほら、いい酒だな〜って……独り言だよ独り言。ところで夜雀、犬神の作り方って知ってる?」
「…ぐぐー…」
「こ、こいつ……」


 そんな銀魂風の玉章ならかわいいんだが(笑)。

 一方体育館。
 ぱっちーんと首を飛ばされたリクオに大騒ぎ。
 最後は清継君のショーだったってことで収まるんだろうけど、そうするといよいよ清継君の人気が高まりそうだなぁ〜。
 首無は首無で、今後もこういうリクオの替え玉役としてやってけそうですね。

 そして、次号はなんと巻頭カラー!
 おおー、中堅どころとしてしっかり地位を確立してきた感触がありますねー。

 しかし、たいした怪我でもなかったはずなのにあれだけ血が飛んだって、そういうところがやっぱり荒木一門だなぁと(笑)。



特別読切センターカラー モンスターズ

 原作:蔵人健吾、漫画:田坂亮
 ナルトの岸本一派による読み切り漫画。

 モンスターの人知を超えた力を手に入れるため、その時代の人々はモンスターを殺しまくり、その怪物臓器(モンスターオルガン)を体に移植しようとしていた。
 しかしそれは簡単にはいかず、ほとんどのものが拒絶反応を起こしていたり、暴走してしまったり。
 主人公は、この時代の唯一の生存怪物、吸血鬼のアスラ。
 アスラはその体質を利用し、人間から暴走した怪物臓器を取り外す“怪物臓器摘出医”として活躍していたのだった。

 スムーズな流れとテンポのいい描写で、なかなか読みやすい漫画でした。
 最後のオチへの流れもよく出来てます。

 絵はしっかり整理されてて綺麗。デザインも特徴的でいいんじゃないでしょうか。
 なのですが、部分的に線が細くて物足りなさを感じます。
 体を描く主な線は力強いのに、顔周辺に来ると突然細くなるのが原因でしょうか。
 なんだか背景に溶け込みそうな印象です。

 アクションシーンは、スピード感がいいし見せ方も派手でいいですね。
 ただ動きに若干ぎこちなさを感じましたが、このぎこちなさはどこかで見たことがあるな〜って思ったら、さもありなん師匠の岸本先生と同じだった(笑)。
 映画やアニメにしたらかっこいいんでしょうけど、漫画のコマの流れ上だとぎこちなくなってるんだと思いますね。
 ま、素人考えなんでテキトー言ってますよアシカラズ。

 キャラクターとしては、アスラがなんだか感じが悪くて主役としてはどうなんだかって思っちゃいました。
 ちと共感しにくいなと。
 「悪役ぶり」 ということですが、その悪役ぶりがちょっと下品気味だからかなぁ。
 よくある手法ですが、こういう 「悪役ぶり」 を売りとする漫画であれば、モコか今回の少年を視点にしたほうがよかったのではないでしょうかね。
 ありがちすぎるかな?
 
 全体の評価としては面白いけど、もうひとつパワー不足で及第点には5点くらい足りないって感じですかね。



PSYREN−サイレン−

 “爆塵者=星船形態”発動。
 うわ〜、こりゃ大迫力。
 ケタ違いのパワーでクライマックス感満点。
 しかし全方位攻撃ってかんじで、ぜんぜん狙い撃ちできてないのが癇癪持ちのドルキさんだ(笑)。
 おかげでアゲハ、3発目の新型“暴王の月”発射。

「どうやらオレは
 やると一度心に決めたら
 後は何も感じない」


 アゲハの中に眠る殺伐とした冷徹さは、そういえば第1話から描かれていたことでした。
 なにげにアゲハの中には、得体の知れない化け物が住んでいるのかもしれませんね。

 暴王の月を爆塵者で防ごうとしたドルキ。
 だが残念。
 暴王の月はいわばブラックホール。
 何者をも削り取る無敵のパワーでした。
 ドルキを貫き、ついに切断! …と思いきや、あれれっ!
 こんなときに新キャラ登場。
 ちょっと軽薄そうな W.I.S.E 第三星将シャイナ
 完全に貫かれていたドルキを救ったところや、カブトにすらどこからきたのか分からなかったところからすると、こいつの PSI は瞬間移動なんでしょうね。
 なんつーか、護廷十三隊キターって感じですが、これはやばい流れだ。
 さすがにワイズレベル2連戦はきついんじゃない?
 ここはドルキを救うためとか言って引いてくれないかなぁ〜。
 というか、そろそろ現代に戻させて(笑)。
 もう今にも 「俺たちの戦いはこれからだ!」 ってなりそうで怖くてしょうがない。



まとめて

 ところで、ひっそりとアイシールド21の 「ジャンプボウル」 結果発表がされてたんですね。
 どれどれ優勝デッキは? と見てみると、予想通りパワー無視のスピード&ワザチーム。
 うむうむ、あのシステムならパワーデッキは不利ですもの。
 ちなみに私が、これなら勝てるんじゃない? と言ってたデッキは、優勝デッキと一枚違い。
 ワットを抜いて雲水を入れたものでした。
 ま、結局出さなかったんだけどなんか嬉しい(笑)。
 って、読んでたら……あれーっ!? なんで大亜門先生出てるのーッ!?

 しかし、ワンピがないとなんともがっかりしてしまいます。
 やっぱジャンプに欠かせない漫画ですわ。
 尾田先生は取材のためってことですが、ドコですか? 女の国に行ってみたんですか?(笑)
 来週は蛇姫姉妹とバトル。
 そこでさっそく覇気とぶつかりあうんでしょうね。
 ルフィには修行は似合いませんから、その場で 「覚えたぞっ!」 ってなってくれることを期待しちゃいます。

 巻頭カラーはぬら孫ですが、センターカラーは二度目のバクマン。
 おっと、連載最初の壁である、センターカラーをゲットしましたか。
 掲載位置こそ微妙ですが、それなりに人気がある証拠ですね。
 これはよかった。

 また、どうでもいいことですが、ヤンジャン宣伝の GANTZ のタエちゃんがブッサイクで笑った(笑)。
 もっといいコマ使ってくれ〜ッ! 

 ということでまた来週〜〜ッ!



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ラベル:ジャンプ 感想 JUMP WJ
posted by BOSS at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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