王宮突入して2巻目。
連載でも最高にドキドキさせられた10週間でしたが、まとめて読むとさらに大興奮の 26 巻です。
過去感想→ 24 , 25
【ネタバレ注意!】
まだ闘れる!! オレは…
まだ翔べる!!!! まだ…
冒頭最高のシーンはやっぱりこれ。
血まみれボロボロで、舞うように飛ぶシュートがなんとも美しい。
まるで燃え尽きる寸前に最もまぶしく輝くともし火のようです。
敗北は作戦の失敗を意味し、死線ギリギリの戦いと分かっているはずなのに、なんとも幸せそうな表情じゃないですか。
おそらく生涯最高の集中力で、最高の高揚感の中なのでしょう。
しかし、それだからこそこのシュート、1ページ後には肉塊に変えられているんじゃないかと、そんな死の臭いがただよってきてしょうがない。
最初はただのビビリで、そのわりに皮肉なことを言う嫌な奴だったのに、なんともいいキャラクターになったものです。
そしてついに、ネフェルピトーの前に立つゴン。
いよいよ決戦と燃え上がるゴンの前に、手を差し出して懇願するピトー。
これはなんとも意外な展開でした。
王に対するピトーの理解と深い思いにもビックリでしたが、ゴンの反応がなんともおっかない。
「タスケナクチャ……って 何?」
って、これもう主人公の顔じゃないですよ(笑)。
ゴンはピトーへの憎しみを燃え上がらせてやってきたというのに、いざ来てみれば眼前にあるのは予想外もいいところの光景。
まったくもって、
「勝手なこと 言いやがって………
勝手だよ………!!!」
でしょう。その気持ちはよくわかる。
冷静に事態を分析し、ゴンを制止しようとするキルア。
必死に説明しようと、自らの腕を折るピトー。
それにも我慢ならず、ついに爆発するゴン。
「ずるい!!! ずるいぞチクショウ!!!
何でそいつばっかり!!!
カイトにはあんな非道いことしたくせに!!!
何でだよっ
なんでだぁーーー!!!」
まるで駄々っ子状態ですが、なんとも哀れ。
ここまで様々な戦いをくぐりぬけ、大人でも驚くような判断力や素質を輝かせてきたゴンでしたが、やはり根っこのところは年齢相応なのだと、可哀想なんですが逆に安心させられてしまいます。
ゴンにとっては、カイトは父親の代わりなのではないでしょうか。
今まで見たこともない父親像を、カイトにかぶせて見ているのかもしれません。
だからこそ、
「キルアは…… いいよね
冷静でいられて
関係 ないからっ」
なんていう失言がでちゃったんでしょうね。
普段なら絶対でないような冷たい言葉。
でも、このタイミングでキルアに向けられてしまったというのがなんとも皮肉です。
この戦いを見届けてゴンの前から立ち去ろうと考えているキルアには、過酷に響いたことでしょう。
しかし、そこから後のキルアの態度が立派。
ちゃんと今のがゴンの失言だと分かっているんでしょうね。
ピトーを1時間待つと座り込むゴンの後ろで、姿を消してしまったキルア。
キルアはこのままゴンに何も言わず、姿を消してしまうつもりなのでしょうか。
しかし1時間待つというゴンもゴンではありますよね。
他の仲間たちは、それぞれ仲間たちのために必死になって1分1秒を命がけで戦っているというのに、1時間待つって!
会長やモラウたちは援護に行けないとしても、ナックルやイカルゴ方面は一刻も早く応援に行ったほうがいいと思うんですけどね。
やっぱり、ゴンはまだピトーの言うことが信頼できないんでしょうね。
ゴンが目を離したとたん、ピトーが王のもとに飛んで行っちゃうんじゃないかとか、考えているんじゃないでしょうか。
でも、やっぱりそういう戦術的なコンビネーションよりも、ゴンの頭の中で渦巻いているのはカイトへの想いなんでしょうね。
この戦いが終わるとき、はたしてゴンは何を見出すんでしょうか。
今の危ういゴンをみるにつけ、とても不安になってしまいます。
メレオロンの単独行が凄い緊張感。
息を止めている間は存在を認識されないという強力な能力でしたが、この 「息を止める」 というのがとんでもないクセモノ。
極限の緊張感と興奮の中では、息なんてそう止められるハズもない。
ここは読んでてこっちまで息苦しくなってしまいます。
しかしそのメレオロンの気配を察知する側、ウェルフィンがすばらしい暴落っぷり。
猜疑心に翻弄され、どんどん何も出来なくなってゆくヘタレ曲線が見ていて気持ちいい(笑)。
ヂートゥの最期は、なんともあっけなかったですね〜。
結局モンローウォークの正体は分からずじまい。
でもま、せっかくのゼノの話を邪魔した時点で措置なし。
憎めないキャラという認識も消えましたね。
しかしゼノもシルバも強いですなぁ〜。
師団長レベルが問題ナシ。
これじゃつまり、この二人を敵に回して互角の戦いを繰り広げたクロロや、それと同レベルくらいかと思われるヒソカってどんだけ? って思っちゃいますが。
ま、オバカなヂートゥじゃ基準になりにくいんですけどね(笑)。
ゴミのように見下され、侮辱されたシュートのためにナックル、意地の勝負。
この展開はアツい。
瞬間瞬間に擦り切れるほど計算をしつくし、命限界に最善を尽くす戦いのなかで、やっぱり男気を捨てられないナックルとシュート。
バカだけど、そんな二人が大好きだ!
それに対するユピーも凄い。
怒りで爆発しつつも、それを王のために利用しようと怒る演技。
この賭け引き、完全にユピーの勝ちでしたね。
膨張を始めたユピーに突進するナックルの時間が走馬灯のように引き延ばされ、次の瞬間、縮んだユピーの拳がナックルに襲い掛かる。
みんな……
後は……頼む……!!!
この絶望感がたまらない。
次の瞬間、炸裂するキルアの落雷(ナルカミ)。
そして、ついにたたきつけられるナックルの拳!
さぁ、ようやっと入れられた顔面ワンパン!
この戦い、このまま勝てるのでしょうか。
これで勝てたとはさらさら思えませんが、しかしメレオロンの透明+キルアの落雷はタチの悪いコンボですし、その隙をついてナックルが攻撃していけば、遠からずユピーをトばせるんじゃないでしょうか。
他の局面はどうなるんでしょうね。
イカルゴの、「絶好の二者択一!!」 は何を意味するんでしょうか。
プロヴーダをこのままエレベータに閉じ込めておけば、自分も上に登ることは出来ません。
プロヴーダと何らかの取引をしようというのか、それとも、騙まし討ちにしてしまおうというのでしょうか。
そしてモラウとシャウアプフはどうなるのか。
このままプフが脱出したら、彼がどんな行動に出るのかも気になります。
王とネテロ会長の戦いがまったく描かれないのも気になりますが、これは最後に描かれるんでしょうか。
キメラ・アント編もそろそろ終局を目前に控えて、結末が気になる頃合。
いったいどんな大団円が待っているのでしょうか。
王やピトーは死ななければならないのか。
コムギは助かるのか。
そしてカイトの復活はあるのか。
いろいろと気になってまいりました。
そして、はたしてこの戦いは、ハンター×ハンターという漫画においてどんな意味を持ってくるのでしょうか。
このままキメラ・アント編の終わりが連載終了を意味するのか、それともゴンの新たな成長を促し、次なる戦いへ導いてくれるのか。
そんなところも気にせずにはおれません。
しかし、こんなに大規模でハイレベルな戦いを描いた後だと、どんなことをやってもこれ以上はいけないんじゃないかって、そんな不安もよぎらざるをえませんね〜。
クラピカはまだしも、レオリオなんてどうするんだよっていう(笑)。
がんばれレオリオ!
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