
内水融先生の新連載、『アスクレピオス』 が表紙のジャンプ43号。
さっそく感想いきましょう。
前半の感想は、
・アスクレピオス
・ワンピ
・ナルト
・ブリーチ
・トリコ
・いぬまる
の6本でお送りいたします。
新連載巻頭カラー アスクレピオス
秋の新連載第2弾は、内水融先生の中世医療モノ、アスクレピオス。
『カイン』 のころに比べて、だいぶ画力が上がったんじゃないでしょうか。
教会による異端者弾圧激しかりしとある時代に、禁断の切開手術を行う医者がいたというストーリー。
医学モノということで、ブラックジャックとか偉大な先人たちのイメージが強く、また命を扱うという重いテーマをいかに描いてゆくのか、そのあたりに興味が沸いてきます。
今回は、とにかく度胸がないヘタレ主人公が、女の子の命を救うために初めてメスを振るうというエピソード。
主人公のバズ・メディル・アスクレピオスのドキドキしている目とかガクブルの唇とか、なかなかにかわいらしくてよろしい。
付き人役のロザリィ・テレスフォスの 「〜〜ッス」 っていう体育会系のノリも好感が持てます。
キャラはなかなかじゃないでしょうか。
ロザリィの口調には、『太臓もて王サーガ』 の居成陽子を思い出しました(笑)。
「ララや春菜に負けられないッス!
もてたいッス!
よろしくッス!」
ってな感じで(笑)。
キモとなる手術シーンは、これは少年誌の限界なんでしょうか。
ほとんど出血しませんでしたね。
手術後のロザリィのまわりのシーツなんか真っ白で綺麗なものです(笑)。
バトル漫画じゃ遠慮会釈ナシにドバドバ血を見せているジャンプなのに、手術だとダメなんですかね?
違和感をちょっと感じましたが、まぁ多少マイルドに描かないと、ちょっときつい画面になるかもしれないですもんね。
ファンタジー要素として 「神の目」 という、患者のバイタルサインを読み取る能力を追加してありますが、これは最低レベルの弱さに抑えてあっていいですね。
ただ症状がわかるだけですから、あくまで手術の腕は自前。
そこまではファンタジーにしないと。
だから、ご都合主義に人の命を救ったりはしないっていう宣言と読み取れました。
医療モノらしいシビアさをちゃんとキープしているところがちょっと嬉しいです。
メスの入れ方とか縫合とか、見ているだけじゃ絶対できないはずのところが出来ちゃうってところはまぁしょうがないラインかと。
そこまでリアルにしちゃったら、話が進まないですもんね(笑)。
そこはもう少年漫画ということで華麗にスルーしていいところじゃないでしょうか。
それまで、追われることを恐れ、自らの血筋から逃げ続けていたバズが、初めて人を救ったことに喜びを覚え、血筋を受け入れる決心をする。
綺麗な始まり方でスタートは上々。
お父さんも成仏して、なんだかあたたかい話じゃないですか。
シーツ一枚で抱きつかれて赤面のロザリィのカワイさは、ちょっと反則(笑)。
いや、本当は痛くて動けないと思うんだけど(笑)。
さて、旅立つバズ&ロザリィと、それを追い始める教会と聖騎士団。
教会がバズを追う目的は、単に人を切り刻む異端だからというわけではなく、その真意は血命録(ビブロス)にあるようです。
血命録は、バズの父親が手術した患者名簿という以上に、なにかの秘密が隠されているのでしょうか。
それとも、そこに載っている患者の名前に、なにか問題でもあるのでしょうか。
「我らの手に取り戻す」 と言っているのも謎。
もともと教会のものであった血命録を、メディル家が奪った過去があるということなのか、それともただの教会の言いがかりなのか。
医療モノというメインストーリーに、ちょっとしたミステリー要素が加わりそうです。
ただ、バトルものにだけはしないほうがいいと思いますけどね(笑)。
さほど面白いッ!ってほどではなかったのですが、これはゆっくり読んで様子見をしていきたい作品のようです。
ONE PIECE
外界へ出た者が時折体に子を宿し帰り来るも
不思議な事に生まれて来る子はみな女
なるほど、男狩りの海賊団がいるんですね!
コワッ!
今週もアマゾネス島冒険編。
ルフィ、素っ裸で起床。
男の体に興味津々のアマゾネスたちにニヤニヤが止まりません。
さらにキンタマ連呼のキンタマ講義に大笑い。
「………キンタマ……?
キンタマって?」
「キンタマは金の玉に決まってんだろ」
「いぬまるだし」 で仁王立ちのルフィが漢らしすぎ(笑)。
「ちょっとキンタマとって見せて貰ってもいい?」
「とれるか!!! 殺す気かお前っ!!!」
だめだ、尾田っちが壊れた!
はやくなんとかしないと(笑)。
しかし、目をキラキラさせてキンタマを欲しがるマーガレットが可愛くてシュールすぎる。
このあたり、もう笑いが止まりませんでした。
男子禁制の掟に従い、消されそうになるルフィ。
檻から脱出し、ビブルカードを持つマーガレットを拉致って逃走。
ってルフィ、前から思ってたけど、その女の子の拉致りかたはちょっとエロいよ(笑)。
そして、島に 「蛇姫様」 こと海賊“女帝”ボア・ハンコックが帰ってくる。
おお、美人で有名と言う海賊女帝がここで出てきたか。
スリラーバークで伏線が張られてからですから、ずいぶん早い伏線回収ですよね。
って、3巻前くらいだから、普通だったら充分昔の伏線なんですが(笑)。
あのころはハンコック=ローラのお母さんって読んでましたが、この島にはビブルカードの習慣がないところを見ると違うみたいですね。
また、ビブルカードがないということは、ここは新世界ではないのかな? という読みもできそうです。
まぁアマゾネス島ですからちょっと文化が独特で、そうとも言い切れませんが、さすがに新世界まで飛ばされていたとなるとシャボンディ諸島に戻るのが本当に大変になっちゃいますからね。
さて、ハンコックは男狩りからの帰り道でしょうか。
とすると、その獲物の中にサンジが混ざってたりってことは……ないですかね?(笑)
ひょっとするとハンコックか、あるいはその妹が 10 人目の仲間になる、なんてこともあるかもしれませんよ?
外伝的なエピソードに入ったようですが、面白さは別次元で健在。
ワンピはやっぱすげぇ。
ところで、ワンピース感想サイト 若竹 さんの先週の感想で、とても面白い推測がありました。
シャボンディ諸島の観覧車に憧れる4人のシルエットは、左から「チュウ、ハチ、クロオビ、アーロン」なのではないか。
さらにはアーロンパークの名前とデザインは、シャボンディパークの中央塔から取られたのではないかと言う大胆な推論です。
たしかにそう言われてみるとそうとしか見えません。
想像を膨らませると、なんだか彼らの悲しい過去が見えてきて切なくなってくるじゃありませんか。
これ、当たってたら凄いですよね〜!
あ、ついでに下のほうにある4コマ漫画も素敵ですよ。
ポップンミュージック風のペローナ様がキュート。
ひこにゃんよりも、せんと君のほうがペローナ様好みかもですけどね(笑)。
NARUTO-ナルト-
ガマの油が妙木山以外だとすぐに気化するというフォローがされました。
よかったよかった。
でないと、油ぶっかけるだけで敵が全員カエルになっちゃう最終兵器の誕生ですからね(笑)。
ナルト、動かない修行に苦戦。
たしかに落ち着きのないナルトにこれは無理っぽ(笑)。
それこそあれじゃね?
影分身してひとりを微動だにできないほど押さえ込むってのはどうでしょう?(笑)
水月がポニョになっとる!
それはさておき、やはりサスケ、写輪眼の負担は大きかったようで、右目の視力にかなりのダメージを負った模様。
そうそう気軽に使えない能力のようです。まぁそりゃそうだ。
あと何回か使ったら失明にでもなりかねませんね。
とりあえず、メガネでもつけてみては?(笑)
雷影さま、刺客を暁に差し向ける。
サムイ、オモイ、カルイのやたら覚えやすい名前の三人組。
とりあえずツカミの漫才は相変わらずついていくのが大変なんですが、今更そんなことを気にしたら負けでしょうか(笑)。
BLEACH
一角倒れる。
驚く一同のなか、監督はでーんと構えて泰然自若。
いや、あんたの采配が失敗したんですから!
ボケちゃってるんじゃないでしょうね〜ッ!(笑)
さらに、残り3方の柱を守護するはずの3人が一箇所に集まってる愚策に加え、極めつけは言葉遣いが気に入らないと、一人を気絶させるとんでもない暴挙(笑)。
オイオイ、きみたち自分らの任務わかってるの!?
この隙にまた柱を攻撃されたらどうするんだよと(笑)。
一角は、やっぱり卍解を隠し通して負けたのか。
なんてオバカさん。
意地っ張りにも程がある。
自分の意地を通すためなら、作戦失敗も止む無しですか。
いや、むしろ自分が負けても他のみんながいるから大丈夫さと、隊長たちに絶大な信頼を寄せているっていうことかもしれませんが。
おかげで、子供のケンカに親が出る勢いで狛村隊長ご出陣。
おお、ついに隊長バトルの幕開けか!
敵さんは巨大化。
風船みたいにふくれあがって、これはこれでシュールでオサレ(笑)。
しかしまぁ従属官と隊長じゃぁあまりにランクが違いすぎる。
しかもモビルスーツ召喚師の狛村隊長に対して巨大化じゃあねぇ。
普段は巨大すぎて、相手をいじめているように見えて OSR 値の低い狛村隊長ですが、相手がデカイなら問題なし。
むしろ 「巨大ロボット VS. 大怪獣」 なワクワク的 OSR 値を稼いで圧勝もいいところでしょう。
なし崩し的に始まった隊長バトル。
そろそろ他の動いてない人たちも出番が回ってきそうですね。
トリコ
化け物出現。
一瞬、目が合う。
真っ黒い威圧感に支配されるトリコとココ。
この見開き3コマは大迫力ですな。
あのトリコとココが恐怖している! という恐るべき事実にゾクゾクきます。
圧倒的な強者であったはずのトリコとココですらおびえるほどの敵とは、いったい何モノ!?
ここまでふたりのツワモノっぷりをしっかり描いてきたからこそ出てくる恐怖ですから、説得力があるってものです。
いやぁ島袋先生うまいなぁ。
一瞬で、全身を致死性の超猛毒で真っ黒に染め上げるココ。
それを見て、トリコも爆発的にエネルギーを溜める。
これが今のふたりの限界の本気モードとわかる気の張り方です。
しかし、それでもこの化け物には敵わないんじゃないかというのが分かる威圧感。
なんとも非人間的な仮面がそう思わせるのでしょうか。
この、言葉もなにも通じないぜって見た目は怖いなぁ。
敵意をむき出しに威嚇するトリコとココにしらんぷりで、スタスタ去ってゆく化け物。
しかしふと振り返り……。
この1ページをめくるのが凄い怖かった。
次のコマでココが殺されてたりしないだろうかってくらいの張り詰めた緊張感です。
しかし、ゆっくりと去ってゆく化け物。
相手がいなくなっても、じっと様子を見守る一同。
むしろ、動けないんじゃないでしょうか。
長い時間がすぎさり、やっと動けるようになると、一気に虚脱して膝をつくココ。
わかるわかる。
そのくらいの極度の緊張でした。
いや〜凄い緊迫の一話でしたわ〜。
「今の奴は…
生物じゃない…!!」
生物じゃないと!
じゃ、ロボット?
それとも、地上の生物じゃないっていう意味で、実は魔物とか、あるいは宇宙生物とか!?
なんにせよ、トリコという漫画が大きな転機を迎えたようです。
いったいどんな路線変更が起きたのやら。
ラスト、グルメ警察が登場。
これはなに?
カマセ犬?(笑)
いぬまるだしっ
ぬおっ。
メガネのたまこ先生かわええッ(笑)。
「お見通しよ」 もポイントかなり高し。
大石浩二め、やりおる!
なんか悔しいぞ(笑)。
というわけで前半戦終了〜。
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