2008年09月12日

映画感想 ダークナイト

満足度99点ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて)
 話題沸騰のダークナイト、観て来ました。
 いや〜、これはスゴイ!
 二転三転し、クライマックスからさらにクライマックスという、予想を超えた濃密展開の連続に大満足。
 ヒーローモノという枠を飛び越えて、大人が心をゆり動かされるハードなドラマとなってます。

前作 バットマン・ビギンズ の感想はこちら

ジョカーかっけぇ!

 前作のラストで、ゴッサムシティに解き放たれてしまったジョーカー(ヒース・レジャー)が街中に悪夢を撒き散らす。彼は手段を選ばないムチャクチャさでマフィアを手玉に取り、最狂最悪の犯罪者として猛威を振るい始める。
 時を同じくして、ゴッサムシティの悪と戦う若手検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)は、正々堂々とした法の正義でマフィア撲滅作戦を決行していた。
 その姿に感銘を受けたバットマンことブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は、ハービーこそが次の世代を担う 「光の騎士」 だとして、バットマンの引退を決意する。
 だが、そんなバットマンとハービーたちに、ジョーカーは残酷な挑戦状を叩きつけて来る。世の中はすべてジョークだと嘲笑うジョーカーと、ゴッサムシティに希望を取り戻そうとする男たちの、壮絶な戦いが始まった。



 なんといってもジョーカーのインパクト!
 ブチ切れたカリスマで輝く、狂いまくった究極の悪の衝撃・・・・・・などと、いろいろと言葉を飾ってもとうてい及ばない凄みです。
 冒頭の銀行強盗シーンでまずは観客の心をガッチリ鷲づかみ。
 次いでマフィアの会合に単身乗り込んでの、あの 「手品」 の爆発力。
 すっかり私はメロメロですよ。
 また、イカレ具合や細かいキャラクター造形の魅力もさることながら、ジョーカーの主張 「この世はすべてジョークさ」 という狂気にも、どうしても惹きつけられてやまないものがあります。
 人は秩序を望み、安定を願いながら、なんでまたこんなにも混沌や破壊に心惹かれてしまうんでしょうか。
 世の中が停滞し、閉塞感で息苦しくなればなるほど、そういったものに惹かれる心は強くなるのかもしれません。
 今と言う時代に、ジョーカーという存在は麻薬のように人の心を迷わすのかもしれませんね。
 なんとまぁ恐ろしくも魅力的なキャラクターであることか。
 そして、ジョーカーを演じられたヒース・レジャーが、収録後すぐに亡くなられてしまったことが残念でなりません。
 なんてもったいない!
 しかしジョーカーというキャラクターは間違いなく、ヒース・レジャー最高のキャラクターとして、ファンの心に深く刻まれたことは間違いありません。


 ストーリーは、予想を軽く上回る、超のつく展開量。
 ハイになるほどのスピードでガンガン物語が進展し、怒涛のようにクライマックスが繰り出されては予想外などんでん返しが待ち受けている。
 アクションしかり、熱くなる論戦しかり、見ごたえたっぷりのシーンで白熱したかと思えば、頭をガツンと殴りつけられるような衝撃の答えが次々と突きつけられる。
 その繰り返しに、こちらは息を呑んだまま最後まで画面に釘付け。
 特に中盤からの 「まさか!」 の連続は凄まじい。
 しかもワンシーンワンシーンがまたけっこう濃密な演技演出で満たされているものだからダレも来ない。
 見終わって大満足なんですが、そのぶん疲労感もかなりありましたよ。
 いや〜、すげー映画みたな〜っていう心地いい疲労感でしたが、少なくとも軽い気分でサラーっと観たいなって時に観る映画じゃないですね(笑)。
 実にパワフルな映画でした。
 作り手の、今までの映画を全て越えてやろうというギラついた野心と情熱、そして、徹底した計算を隅々まで張り巡らせる冷徹さをズキズキ感じました。
 これはスゴイ映画だ。


 ものがバットマンですから、パッケージとしてはヒーローモノではありますが、内容はまったくお子様向けではありません。
 すばらしいアクションに手に汗握ったり、また、息抜きとしてブルース・ウェインのちょいオバカな金持ちギャグにクスリとさせられたりするのですが、しかし映画のメインはとってもハード。
 グロテスクな描写が小さなお子さんには怖いこと請け合いですし、本質は大人向けの深刻な社会派ドラマとして作られているので、子供には難解で眠くてわけのわかんない映画になるのではないでしょうか。


 とはいえ、キャラクターや、カーアクション、空中戦、新兵器バットポットの最高のインパクトなどなど、見た目も最高の出来。
 どれも心に残る名場面。
 特にバットポットのキレのいいアクションには新鮮な驚きを覚えます。
 そういった面では、やっぱりバットマン映画の本筋からはブレてないんですね。


 ハードなドラマで観客の心をグサリと抉りつつ、怒涛の展開で極めてテンションの高いエンターテインメントに仕上がった、すばらしい傑作です。

 バットマンとジョーカーの、ゴッサムシティの希望をかけた戦いは、果たしてどちらに軍配が上がったのか。
 ぜひ見届けて欲しい一作です。



■関連記事
・映画感想 バットマン・ビギンズ



********************************************************
よろしければランキングにご協力をお願いします。
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村 映画評論・レビュー
********************************************************
posted by BOSS at 21:31| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

映画感想『ダークナイト』 ヒース・レジャー。。。。
Excerpt: 内容ゴッサム・シティを1人守り続けるバットマン。ある日、ゴードン警部補の協力を得て、マフィア壊滅のためマネーロンダリングを行っている銀行を摘発。だが、それでも無くならない犯罪。そんななか、ひとりのヒー..
Weblog: レベル999のマニアな講義
Tracked: 2008-09-12 22:48

「ダークナイト」(2008・米)
Excerpt: バットマンシリーズ最新作「ダークナイト」を試写会で観てきました。 映画は8月9日(土)公開です。 さて、普段バットマンシリーズに大して興味がない (何せ前作「バットマン ビギンズ」も観て..
Weblog: ほぼ映画感想、ときどき舞台レビュー
Tracked: 2008-09-14 22:52

『ダークナイト』
Excerpt: '08.09.14 『ダークナイト』@サロンパスルーブル丸の内 これは気になった。ヒース・レジャーがジョーカーを演じて、その演技が絶賛されていること、そして本作が彼の遺作になってしまったことが理..
Weblog: ・*・ etoile ・*・
Tracked: 2008-09-22 02:26
【コメント欄について】 コメント入力の際には、必ずお名前(ハンドルネーム)の入力をしていただけるようお願いします。「匿名希望」や「通りすがり」のように名前入力を回避する意図のあるものは、管理人による削除の対象となる場合があります。ご理解ご協力をお願いいたします。