ソード・ワールド2.0 プレイレポート
『逃亡無用』
―後編―
『逃亡無用』
―後編―
え〜、あまりに長くて、私のauだと後半が表示されなかったんで前後編にわけました(笑)。
いやぁ道理で書くのに手間がかかったはずですわ。
というわけでつづきです。
前編はこちら。
シーン6 迷いの森
街を目指して森の最深部をさまよう冒険者。
バビーノ : さぁ雷雨がこれで終わった。次のランダムイベント、お願いしますよ?
ビクトルゥ : まかしといてくださいよ。え〜9が出ました。あれ? これって・・・。
GM : そうだね。今度は 1D6 振って。
ビクトルゥ : 5です。
GM : はい、今度は 『豪雨』 です。
一同 : ドアホーッ!(爆)
バビーノ : この案内人なんとかしてくれ〜ッ(笑)。
ビクトルゥ : 僕は悪くないですよ〜。悪いのはこの山の天気なんですよ〜(笑)。
メーア : 悪天候引きすぎ!(笑)
ティンダロス : 間違いなく雨男だな(笑)。
GM : ちなみに 『豪雨』 効果は 『濃霧』 効果に加えて冷気で体力を奪われて 30 分ごとに 1D6 のダメージね。
ビクトルゥ : いてー!
日はとっぷりと暮れ、ふりしきる豪雨のなかを強引に進軍する一行。
豪雨+夜で、道を見失う危険があるものの、体力を奪い切られる前に安全地帯を手に入れるため、ガンガン突き進みます。
ちなみに道を見失うかどうかは、レンジャーが持つ 「地図作成」 の能力で判定しました。
豪雨効果と夜効果で、目標値はひそかに7と設定。
1エリア進行するごとにこれをやってもらい、失敗したら森の中です。
途中ライバル冒険者パーティのキャンプを通りがかり、ちょっとした情報交換。
さらに進み、尾根を越えて道を下り、沼地でジャイアントリザードと泥沼の戦いを繰り広げ、さらにずんずん突き進む。
メーア : ん、ここで北にいくとさっきの山小屋だ。今夜はもう遅いし山小屋でキャンプしちゃおっか。
ティンダロス : だね。それでいいよ。
バビーノ : さんせー。
ビクトルゥ : え〜、まことに申し上げにくいのですが。地図作成の判定がやばいです。マスター結果が5なんですが!
GM : はい、見事にそこは森の中。どこを見渡しても道らしきものは見当たらない(笑)。
一同 : ドアホーーウ!!(爆)
ビクトルゥ : ごめんなさいごめんなさい(笑)。
メーア : しょうがない、適当に見当つけて進んでみよう。どっかにぶち当たるでしょ。
GM : んじゃ、1D6 振って。
ビクトルゥ : おし、今度こそ! 1がでました。
GM : ほい。そうしますと、30分ほど進むとキミたちの前に・・・…はいお見事。山小屋が出現しました(笑)。
ビクトルゥ : うおー!(笑)
バビーノ : なんだそのミラクル道案内は(笑)。
シーン7 ドリーマードリーマー
翌朝さっそく三本杉へ。
北側を捜索すると、なんとなく人が分け入ったような跡がある。
スカウト技能を持ったメーアが先行して偵察。
ビクトルゥ : えと、なんだっけ、三本杉から北にいってカラスがなんでしたっけ?
メーア : マスター、ログをスクロールして読み返してみる(笑)。
GM : なんだそりゃ!(笑) まぁいいけど、『三本杉の北、カラスの左の翼が……』 ね。
ビクトルゥ : カラスってなんだ?
メーア : まぁ行ってみれば分かろうって。
GM : では、メーアがずんずん藪の中に分け入ってゆくとだ、しばらくゆくと行く手に大きな岩が現われる。その形はカラスがくちばしを空に振り上げているように見えないこともない。
メーア : 捜索してみよう。9ね。
GM : めぼしいものはないね。
メーア : 左の翼ってことは、左の翼が指し示す方向へ行けってことかね。その方向を見てみる。
GM : 冒険者レベル+知力ボーナスでどうぞ。10? そしたら茂みの奥に、なにかキラリと光るものを見つけた。
メーア : ぬー、そろそろ一人で行くのは危険かもしれないなぁ。ビクトルゥも呼んで来るか。
そこからはメーアとビクトルゥで探索。
残ったメンバーはバビーノの馬が通れるよう、三本杉のところから藪を切り払って道を作る。
メーアとビクトルゥが進んでみると、キラリと光っていたのはボタン。
服からちぎれ落ちた安物のボタンだった。
さらに進んでゆくふたり。
すると先のほうで、なにか巨大な生物が木々を押し倒して進んだような痕跡を発見。
丸太のような足がつくった巨大な足跡がドシンドシンと。
また、転々と小さな血痕が残っており、それはさらに森の奥へと続いている。
それを追ってか、丸太のような足跡も森の奥へ。
巨大な敵がいる可能性があるということで、ここで全員が集結。
バビーノ : その血痕がヤブレコフと見て間違いないだろうね。
メーア : とりあえず、もうララバイを歌いながら進行しちゃおう。
GM : ほい、するとしばらくゆくと盆地状のところに足跡と血痕は続いている。その盆地の斜面に洞窟の入り口があって、血痕はその中に続いていってる。で、その入り口に、巨大な四つ足の爬虫類が首を突っ込んでいるんだな。メーアの歌に気づいたようで、そいつが首を洞窟からひっこぬいてこちらを振り向く。もしかしてドラゴン!? って感じなんだけど、魔物知識判定をどうぞ。お、それならわかるね。キプロクスです。ドラゴンではなく、ただのでっかい爬虫類。ブラキオサウルスって言ってわかるかしらないけど、恐竜みたいなもんだ。弱点はわからなかったけど、データを見ていいよ。ルールブック I の352ページね。
といって、バトルフィールド上に恐竜のフィギュアを出す。
けどそのフィギュアがティラノサウルスだったりするんだけど(笑)。
GM : ブラキオサウルスがなかったんで、しかたなくこれで代用(笑)。
ビクトルゥ : おー、かっけえ! それらしいじゃないですか。
バビーノ : キプロクスって部位持ちのモンスターか。やってみたかったんだよな〜。
GM : だよね、まだやったことがないんで、テスト的にやってみたかったのよ。強いかもだけど頑張ってくれよ。
部位を持ったモンスターというのは、巨大なモンスターで、体の部分ごとにHPや武器などのデータを持ち、別々に行動できたりするやつらのこと。
1体のくせして別々の武器で同時に攻撃してきたりする。
また弱点となるコア部位を倒さないことにはいつまでたっても倒せないという厄介さも持ってたり。
今回のキプロクスは頭がコアで、しかも頭は高い位置にあるのでなかなか攻撃できない。
胴体のHPを0にしてしまえば、頭が垂れてくるので攻撃できるという仕組み。
また尻尾による薙ぎ払い攻撃や、頭からの火のブレス攻撃なども持った強敵だ。
ビクトルゥ : うお、こいつ4レベルじゃないですか! 強いんじゃない?
GM : 強いと思うよ〜。だからちょっとマスターとしてもドキドキだったり(笑)。距離は現在30m。さぁ、先攻判定いこう。
メーア : こちら先攻! とりあえずララバイの前奏を続けます。
GM : 他の人は行動なし? そしたらキプロクスが 12m前進。ブレス範囲に入ったんで誰かに、え〜(コロコロ)、ティンダロスにブレスをガボーッと。生命力抵抗して。目標 13 で。
ティンダロス : しっぱーい。
GM : そしたら 16 点の炎ダメージね(さらりと)。
バビーノ : さらっと言ってるけどマックスじゃないですか!
ティンダロス : いて〜〜よッ!!
GM : 当然こいつはボスクラスなんでこちらでサイコロ振ってますとも(笑)。
メーア : しかしララバイの範囲に入った! こちらのターンでララバイが発動! ここは気合で眠らせちゃいますよ〜!
GM : さあ来い!
メーア : ダイス目 10! これは勝ったでしょ! 達成値 15。眠れ、泥のように♪
GM : ぐぐぉ〜〜。ズズーン(倒れるフリ)。
一同 : やったーーっ!
バビーノ : あれ、でも部位もちと戦闘してみたかったけどなぁ(笑)。
ここで眠ってるモンスターへのトドメをソード・ワールド2.0ではどう処理するのかとかちょこっとだけ検討会議になりましましたが、面倒なんで 「トドメ刺したことで」 って処理しちゃいました。
私、そういうルール解釈で時間をとるのって、面倒なんで適当に処理したくなっちゃうんですよね(笑)。
ルールが実際どうなのかなんて、あとで調べりゃいいじゃんって思っちゃいます(笑)。
まぁ倒れ伏せて眠り込んでる愚鈍な恐竜くらい、起こさないように忍び寄るのも簡単でしょうし、みんなで 「せーの」 で頭に一撃食らわせれば、十分死ねるでしょうしね。
ただ今後もこういう措置だと、殴りたいキャラに不満がたまると思うんで、ララバイは若干弱体化を考えるかもしれません。
まぁそれは別の機会にでも。
シーン8 晴らせぬ恨みを
GM : じゃぁ洞窟に入る前に全員危険感知判定ヨロ。
バビーノ : 危険感知はタビットもできるんですよ〜。いい目出た。14!
GM : そしたらバビーノだけが、なにやら殺気めいたものを感じた。
バビーノ : ほほう。
これは背後からの殺気に気づけるかの判定だったのですが、みんな洞窟の内部からのものと勘違いした模様。
そのまま洞窟へ忍び入ります。
すると、奥のほうでヤブレコフが倒れている。足を半分焼け焦げ状態にして、あちこちに大怪我をして、すでに事切れている。
ビクトルゥ : あら〜、既に死んでたか。
ティンダロス : 殺しも殺したり、なんまんだぶなんまんだぶ〜。
GM : と、そのとき! 突然闇の中から飛び出てくるものがある。「貴様ら出て行け〜ッ! 貴様ら悪党には絶対わたさんぞぉ!」
バビーノ : なんだなんだ?
GM : 弓を手にして攻撃してくるよ。その姿は、そこに転がっている死体とまったく同じ。だけど半透明。弓から発射された矢がぴゅんぴゅんキミらの体をとおりぬけてゆく。
メーア : ヤブレコフのゴーストか(笑)。
ヤブレコフ : 「出てゆけ〜ッ! 出てゆかんか〜ッ! ここは死んでも通さんぞ〜ッ!!」
バビーノ : 「まぁまぁお父さん落ち着いて。既に死んでるんだから(笑)」
ヤブレコフ : 「娘のかたきだ! 貴様ら鬼は、オレと娘を散々利用しやがって! 娘を殺された今となっては、お前らの言いなりになぞなるものかァ!!」
メーア : 「え〜と、その娘さんなんですが、生きてますよ?」
ヤブレコフ : 「・・・・・・えッ!?」
メーア : 「あと、ビクトル、指輪を見せちゃえ」
ビクトルゥ : 「そうそうお父さん、娘さんからこの指輪をあなたにお届けするように言われて来たんですよ」
ヤブレコフ : 「・・・・・・えぇッ!?」
とにかくヤブレコフゴーストを落ち着かせることに成功。事件のあらましを聞きだすことに。
ヤブレコフ : 「聞いてくれ旦那がた」 と言って、ヤブレコフはふところからワンカップ大関を取り出してプシュッと・・・。
ティンダロス : ねぇよ!(爆)
ヤブレコフは、ガメリッヒ徴税代官に借りた金を返せなかったことから、彼の横領の片棒を担がされていた。
ガメリッヒが税金の記録をいじり、横領した金をこの洞窟に隠す役割をさせられてきたのだ。
ヤブレコフは途中で怖くなり、恐る恐るこの役を降りたいと言い出したのだが、そうするとガメリッヒは今度は娘のヤブレッタを人質にとった。
そして、昔から手先が器用だったヤブレッタは、徴税監察官の書類を偽造する役をさせられてしまった。
徴税には不正が起こらないよう、常に監察官がそれを見張るのだが、監察官ルックスをだし抜くのにヤブレッタが利用されたのだ。
ルックスに女を与えたり、薬を盛ったりして寝かせている間に、ルックスが書いた監察済み証明書をヤブレッタが作った偽造品と入れ替えてしまうのだ。
監察済み証明書は、印章で封がされるとルックス自身ですら開けることができなくなる。
木で作った偽の印章で封をすれば、あとはルックスにばれずに、そのまま王都ハイゼルベルグへ届けられてしまうカラクリというわけだ。
ガメリッヒは元監察官で、このへんのカラクリはその仕事中に思いついたのだと、よく自慢していたらしい。
ティンダロス : に、に、ニセガネ造りぃ〜〜ッ!!
メーア : いや、ニセガネじゃないし(笑)。
GM : どこまでカリ城で押すんだ(笑)。
そして、ヤブレコフはいずまいを正すと冒険者に頼み込む。
ヤブレコフ : 「この指輪と、娘の証言があればヤツを処刑台に送ることもできるでしょう。お願いします。ヤツが許せねぇんだ。この恨み、あんたたちの手で晴らしてもらうわけにゃいかねぇだろうか。できるなら、ヤツに引導を渡してくれ。でなければ、あんたたちの手でお上に突き出しておくんなせぇ。これ、このとおりだ。そして、娘を、娘をどうかヤツの魔の手から救い出しておくんなせぇ」
ビクトルゥ : 出た! 仕事人だ(笑)。「ヤブレコフ、仕事料は何両だ?」
ヤブレコフ : 「そいつは悪いが、俺はもうこんな姿になっちまっちゃぁ差し上げられるものもありゃしませんさ」
バビーノ : 「そういえば、逃走用のマジックアイテムって持ってたんじゃない?」
ヤブレコフ : 「へ? そいつぁ何の話ですかい?」
メーア : 「くそ、ウソか。この親父さんを殺させるための、ガメリッヒの小細工だな(笑)。いや、でもそうするとホントに私ら口封じされるかも」
バビーノ : 「ほんとだ。どうしよっか」
しばし作戦会議。
王都ハイゼルベルグにこのことを伝える手紙を出そうとか、手紙だとガメリッヒの手のものに押さえられる可能性があるから誰かひとりに持たせようとか。
ただそれだと時間がかかりすぎ、ガメリッヒの手の中の娘ヤブレッタの命がやばいかもしれないとか。
また、ヤブレコフはガメリッヒ邸への侵入経路には、普段彼が秘密裏に出入りするのに使っていた通路を使うとよいだろうと教えてくれます。
一応洞窟の奥をチェックしてみると、隠し部屋があって莫大な金銀財宝が蓄えられている。
マスターとしえては、誰か手を出すかな? とちょっと心配だったのですが、さすがに名誉点のあるソード・ワールド2.0ではそういう人も出ませんでしたね。
バビーノ : ここはガメリッヒと娘の結婚式をやるんですよ。
GM : なんでやねん!(笑)
バビーノ : で、街中の瓦版書きをあつめて報道させつつ、大騒ぎを起こして、「ガメリッヒを捜していたらとんでもない物をみつけてしまった。ど〜しよ〜」って(笑)。
ビクトルゥ : それだ!(爆)
メーア : それで印章指輪を発見したふりをするか(笑)。
ティンダロス : 「わざとらしいことをやりおって」ってか(笑)。
メーア : じゃぁヤブレコフの死体をかついで 「地下牢の亡者を代表して参上した。花嫁をいただきたい」 ってやるしか(笑)。
GM : グロいわ!(笑)
などと下らないヨタを飛ばしつつ、とりあえず手紙作成&ガメリッヒ邸襲撃でそこそこ話はまとまってくる。
シーン9 ガメリッヒ邸へ
GM : んじゃ、とりあえず街へ向かうのね? そうしたら、洞窟から出たところで危険感知判定をやってもらおうか。
メーア : なんだなんだ? いい目がでたよ。14!
GM : ちぃ、そしたら気づかれたか。洞窟出口の両脇に、どうやら待ち伏せがいる様子。
バビーノ : なんと。
メーア : ガメリッヒもやることが早いなぁ。「何者だ」 とか声をかけてみよう。
GM : 返事はないよ。
メーア : そしたら歌います。ララバイ!
GM : いきなりかよ!(笑) じゃぁ敵さんが突っ込んでくるよ。それはガメリッヒ手下の兵士の姿。山中ですれ違った連中だね。
バビーノ : 「いったい何が目的だ〜」とか言ってみよう。
兵士A : 「入り口のデカイのをやってくれて助かったぜ。しかし中を見られたからには生かしちゃ帰せねぇ。悪いけど消えてもらうぜ」
ビクトルゥ : 「そうか、キプロクスが邪魔で手が出せなかったんだ(笑)」
兵士A : 「問答無用! 死ねィ!」
初めての対人戦開始。
洞窟入り口の狭い場所なので、乱戦エリアは敵味方あわせて4人まで。
敵の前衛二人とビクトルゥ、ティンダロスが乱戦。
敵は前衛補欠が一人その後ろで待機し、30mほど後方から射手がクロスボウを撃ち込んでくる。
パーティ側はバビーノとエヌピー・シルが回復補佐をし、メーアはやっぱりララバイ。
このララバイで敵の前衛2人のうち1人しか寝ず、かわりにビクトルゥとティンダロスが寝てしまうピンチがあったものの、補佐役にバビーノ、エヌピーが入っていたのが幸いしてすぐ体勢を立て直す。
ララバイは強力だけど、そういう危険もつきものですね。
敵兵士はけっこう強くてダメージもでかいのですが、パーティ側は回復が潤沢。
徐々に敵は圧倒されてゆきます。
不利を悟った射手が 「お前らはここで死ね!」 と仲間に吐き捨てて逃亡。
残った兵士が全滅したころには、この射手は姿をくらませておりました。
メーア : 逃がしたのはしょうがない。こちらもなるべく急いで街へ向かおう。そうだ、死体は毛布かなんかでくるんで持っていっちゃうけどヤブレコフはそれでいいかな?
ヤブレコフ : 「いいですとも。お役に立てて下さればかまいませんよ」
バビーノ : おお、まだいたのか!(笑)
GM : 「いや、しかしもう私は消えてしまいそうです。皆さん、娘のことはどうか、お頼み申しますぞ〜」といって、ヤブレコフはしゅわわわわ〜って消えちゃいます。
パーティはあらためてエッセンを目指します。
途中一回3時間の休憩を入れ、MPを回復させてから夕刻ごろに街へ到着。
ひそかにマスターはサイコロを振って、逃げた射手が街にたどりつけたかどうかを判定。
これがしっかり生き残って、ガメリッヒはこのころ一報を受け取っています。
街についたパーティはどんちゃか大騒ぎして 「ヤブレコフをつかまえたぞ〜!」 と大声で人の目を引く作戦に。
自然と町の人や農民たちがとりかこんでお祭り騒ぎに。
ガメリッヒへの牽制という作戦でしょう。
さらに宿屋の主人にもひそかに接触。
偽の印章指輪を渡しつつ、自分たちの作戦が失敗したら、これを王都の監察官ルックスに渡して欲しいと頼み込みます。
ところが・・・。
主人 : 「ちょっとまて、お前たちの言うことは大体分かったが、ルックス監察官はこの街にいるぞ。それもガメリッヒ代官の家に滞在中なんだ」
メーア : 「あんですとーッ!?(笑)」
作戦は急遽変更。
ルックスに渡す代わりに、その上の信頼できる権力者がいたらそれに渡して欲しいと主人に頼みます。
メーア : ルックスがガメリッヒ邸にいるってのは想定外だな。しかしとりあえずこの死体をどうにかしないと。重要な証拠だしね。町長の家にでもこっそり預けるか。
GM : 町長の家にこっそりってのは難しいな。さっきキミたちが大騒ぎしつつ街に帰ってきたもんだから、山狩りに借り出されていた若い衆たちが、町長の家の前でどんちゃんさわぎやってるよ。
バビーノ : ほかにどこか頼れるところって、なかったっけ(と言って町内MAPを見る)。お、この寺院って使えない?
メーア : よし、マスター、その寺院って目立たないように接触できそう?
GM : 裏口を使えばこともなくいけそう。
ということで、パーティは寺院の僧侶に事の次第をおおすじは隠して簡単に説明し、死体を預かってもらう。
ここでも僧侶とメーアが細かいかけひきを繰り広げようとしたのですが、
ティンダロス : ええい! もう交渉はいいから戦わせろ!(笑)
の一言ではしょることに(笑)。
ララバイによる戦闘回避の連続に、前衛にストレスが溜まりまくっていたようです(笑)。
気持ちはよくわかる。
メーア : さて、正面から行こうか!
ビクトルゥ : 正面からですか!(笑)
バビーノ : さんせー!(笑)
ティンダロス : うおっしゃ、いったらぁ!!
シーン10 お仕置きの時間だ
GM : ガメリッヒ邸正面門に到着〜。日はとっぷりと暮れて、門はがっしりと閉じられている。
メーア : あれ意外な。
バビーノ : 門の高さはどのくらい?
GM : 3mほどで、その上に監視塔みたいなのが 4.5mくらいの位置に突き出している。
メーア : おっしゃ、ララバイ詠唱!
GM : ぐは(笑)。では監視塔の中でバタバタと音がした。けどしばらくして塔を駆け下りる音もしたよ。
メーア : さらにララバイ!
GM : ひとり邸宅の奥に駆け込んでゆくような足音があったけど、それ以外は静かになった。
メーア : おし。では羊皮紙を出してメッセージを残そう。「明日、改めてヤブレコフの死体を引き渡しに参上」とかなんとか書いて門にバンって貼り付けておく。
ビクトルゥ : 明日にするんですか?
メーア : いや、当然これはフェイクで、すぐさま裏から侵入で(笑)。
GM : フェイクかい(笑)。
裏道にまわった一行は、ヤブレコフに教えられた秘密の入り口へ。
邸宅の周囲は掘割で囲まれているが、その一箇所だけ堀が浅くなった部分があり、そこを渡ってしばらく壁沿いに歩くと用水路がある。
邸宅から出てくる用水路の出口は鉄格子がはまっているが、実は鉄格子の一本がとりはずせるという仕組み。
ティンダロス : やっぱりカリオストロじゃん(笑)。
GM : そうだよ、ここだけは意図的にカリオストロにしたんだって。他は偶然なんだってば(笑)。
バビーノ : 気をつけろ! 流されると歯車に飲み込まれるぞ(笑)。
ティンダロス : あ〜それやりてー! で、マーライオンから出てくるところでさっきのゼニガタが出てくるんでしょ?(笑)
もう悪かったから先に進めてくれ(笑)。
一応天候の判定をやってみるとシトシト降りしきる雨。
侵入するにはうってつけの天気となった。
とどこおりなく侵入に成功する一行。
見ると邸宅の裏側、池のある裏庭に顔を出した形。
邸宅の中は怒号がとびかう騒ぎになっている様子(びびったガメリッヒは既に夜逃げの体勢に入っている)。
すぐそばには小さな離れがある。
メーア : まずは離れを覗き込もう。
内部を調べてみると、奥のほうに上げぶた式の地下室への隠し階段を発見。
下から明かりがもれ出ている。
GM : で、中から「何ヤツ!」って声がするよ。
中を覗くと、後ろ手に縛られたヤブレッタを押し倒した兵士がひとり。その手にはナイフが握られている。
メーア : や〜っておしまい!
ティンダロス&ビクトルゥ : アラホラサッサー!
とまでは言わなかったけど(笑)。
まぁそんな勢いで兵士は一蹴されたことにして戦闘もなしに娘救出。
バビーノ : 「娘さん、助けに来ましたよ〜」
ヤブレッタ : 「ああ、あなたがたは! ありがとうございます。それで、それで父は!」
ビクトルゥ : 「ええと、会えました。それで指輪も渡せたんだけど・・・・・・」 ん〜、どう言おう(笑)。
メーア : 「今は説明している暇はないので、とりあえず外へ出ましょう!」 って連れ出しちゃおう。
バビーノ : どうしよっか。娘を助け出したら当初の目的を達しちゃったね。これで帰っちゃおうか?
ティンダロス : え〜ッ! ここまできて戦わないのかよ!
ビクトルゥ : 戦闘なしなんですか〜? ガツンとやっちゃいましょうよ〜(笑)。
武闘派ふたりはすっかり 「戦わせろモード」(笑)。
まぁこのままでは二人がすっきりしそうにないので、マスターからちょこっと助け舟を出すことに。
GM : 娘を連れ出そうとすると、娘が 「ああ、私だけじゃなく、監察官さまもお救いして差し上げないと! はやくしないと殺されてしまいます!」 って言うよ。
メーア : なるほど、ルックスがいたのを忘れてた。殺されるのか。
バビーノ : それは助けないといけないな!
ビクトルゥ : 行きましょう!
メーア : あ、その前にやっぱり娘はどこかに逃がそう。そうだな、近くの茂みにでも隠れててもらおう。
バビーノ : 「あと娘さん、偽造した書類の証拠とか残ってないですか?」
ヤブレッタ : 「それなら、そこの書棚に処分する前のものがいくつか」
バビーノ : 「よっしゃ、話が早い。つか処分してないって手落ち過ぎだろ(笑)」
ヤブレッタを邸宅そばの茂みに隠して再度侵入。
ガメリッヒやルックスがいるとおぼしきあたりを教えてもらい、そのあたりの部屋を覗き込む。
GM : すると、薄暗い部屋の奥。ベッドにふたりの男女の姿。女のほうが立ち上がる。娼婦っぽいね。男は寝たまま動かない。これは貴族っぽい髪型の若い男。聞き耳してみて。
ビクトルゥ : 10 です。
GM : 十分成功。そしたら女のほうが「やっと寝てくれたわこの男」といってる。男のほうはグーグーいびきをしているね。
メーア : よし、じゃぁ飛び込んでって確保しよっか。
GM : と、そのとき部屋の奥の扉が開いて恰幅のいい男が入ってくる。いかにも成金って感じの 60 がらみの男。こいつが 「監察官様も、最期の思い出を存分に楽しまれたことだろうて。女、苦しまないようにやってやれ」 って言ってる。女はそれにお辞儀してベッドの男に近づくよ。
ティンダロス : おっしゃ! バリーン!(腕を顔の前でクロスして突っ込むしぐさ)
ビクトルゥ : バリーン!(右に同じ)
GM : 突っ込んだ?
ティンダロス : 突っ込んだ!
GM : そしたらガメリッヒが 「な、なんだちみたちは!」 って言ってひるむ。 「何事ですか!」 と扉の外にいた大柄な兵士が駆け込んでくるよ。
ティンダロス : ほら、ビクトル言ってやれ!
ビクトルゥ : な、何を言うんですか!
ティンダロス : こういうときのキメ台詞があるだろ!
ビクトルゥ : え、えーと、なんて言うか、なんて言います? 何がいいかな。
ティンダロス : えーいまどろっこしい!(笑) 戦闘開始だ!!(笑)
GM : 了解(笑)。ガメリッヒはお決まりのキメ台詞、「出あえ、出あえぃ!!」 って叫んでるよ。
逃げようとするガメリッヒをしっかり乱戦状態で足止めするパーティ。
敵の護衛長はかなりの腕前。
マスターのサイコロの目も走りまくり、一撃 20 点近いダメージが毎ラウンドたたきつけられる。
当然ララバイがふりそそがれ、ガメリッヒが転覆。
護衛長だけは耐え切ったのはさすが。
しかし、寝てしまったガメリッヒに戦闘特技 「かばう」 をつかってしまったことが仇となる。
バビーノ : かばう対象を攻撃したら、自動的に兵士に当たりますよ! ここはガメリッヒ狙いで!(笑)
ティンダロス : ええい、そんな卑怯なマネが出来るか!(笑) 兵士狙いでオリャア! 命中、クリティカルじゃ! 24 点!
GM : まだまだぁ!
ビクトル : ん〜、じゃぁガメリッヒ狙いで(笑)。自動命中、ダメージ 15 点!
GM : ぐおお、倒れたぁ〜。
エピローグ 地に潜る竜
というわけで悪漢どもを滅ぼし、娘と監察官の救出に成功した一行。
逮捕されたガメリッヒは王都へ護送されてゆき、しかるべき裁判にかけられることでしょう。
ルックス監察官からは感謝の言葉とお礼(1000 ガメルと、<剣のかけら>4つ)が冒険者に。
ガメリッヒによって街からくすねられた税金は、ルックスが責任を持って街に還元することを約束するのでした。
まぁ、たぶんこのルックスにも重い処罰が下ることは間違いない所なんですが。
おそらく、減給降格とともに、次の監察官がやってきてその下働きをやらされつつ、街への還元事業の責任者を任ぜられるとか、そんなところでしょう。
また、助けられたヤブレッタからもお礼として<剣のかけら>1つが冒険者にプレゼントされます。
それから、町長からも仕事内容は変わってしまったものの依頼の成功報酬として 1000 ガメルが渡されます。
山中の戦闘の戦利品などあわせれば、ひとりあたり 900 ガメルほどの収入になったようです。
チリも積もればなんとやらで、意外と儲かりましたね(笑)。
GM : それと、忘れるところだった。ルックス監察官がキミたちに渡すものがひとつあるって。
ビクトルゥ : なになに?
GM : 「例の盗まれていた金銀のなかに紛れ込んでいたものなんだが、どうもこれは街のものではないらしいのだ。たぶん君達が持っていたほうが役に立つと思ってな。私からのお礼のひとつだと思って受け取っておいてくれ」 それは見るからに宝の地図だね。字が書いてあって、『あまたの竜と神々の踊る石の室。地に潜る竜が導き手となろう』 とかなんとか書いてある。
メーア : なるほど、そういう繋がり方をするのね。
ティンダロス : いや、そういうこと言われても次まで絶対覚えてないって(笑)。
GM : まぁ地図を見るとあきらかに今回発見した石舞台古墳なんだな。
メーア : いや、それはわかった(笑)。
ということで、騒動を見事解決した一行はひとまずの休息に入るのでありました。
セッションはここまで。
みなさんお疲れ様でした〜。
マスターからの感想はこちらでございま〜す。
■プレイヤー視点のプレイレポート
DRR(メーア):烏賊学研究所・二号館 / Dream Catcher Side B !
DISK(バビーノ):空飛ぶ円盤 / SW2.0セッション - また別のの1回目
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