ソード・ワールド2.0 プレイレポート
『逃亡無用』
―前編―
『逃亡無用』
―前編―
先日の土曜日に遊んできた TRPG のプレイレポートです。
ルールはソード・ワールド2.0を選択。
ゲームマスターは私。
場合によってはキャンペーンになってもいい形での単発シナリオです。
セッション前のエントリーでちょろっとだけ漏らしたとおり、今回は私のファンタジー原点回帰をテーマにしてみました。
ところがシナリオ完成後、とっても危惧すべき点を一つ発見。
それはなんと、セッション開始後たったの 30 分で事件が解決してしまうかもしれないという、恐るべきシロモノでした!
さぁどうなるマスター、どうするよマスター。
そんなしょーもない緊張感の元、セッションは開始されたのでありました(笑)。
そしてまた、マスターのファンタジー原点とははたしてどのようなものか(どうでもいいって?w)。
しかしそんなことを言っていたら、マスター自身が気づいてなかった原点までも明かされることに!
キャラクター紹介
■メーア(DRR):ナイトメア・女
バード 2 / スカウト 1 / セージ 1 / フェンサー 1
しゃべりまくりの歌いまくり。出会うもの全てをララバイで眠らせる勢いの物凄まじいバード。
今回はシナリオ傾向の相性がよかったようで大活躍。
名前は別にナイトメアだからメーアというわけじゃなく、これが元ネタらしい。
あ、そういうノリの娘なのね。といってもわたしは観てませんが(笑)。
■バビーノ・レッジ(DISK):タビット・♂
フェアリーテイマー 2 / ライダー 1
騎士様をめざすウサたん参上。
D&D 的に 「秩序にして善」 なロールプレイを目指すも、ついついプレイヤーの本性が露呈して 「混沌にして中立」 な言動が(笑)。
もっふもふの耳とその毛並みがパーティみんなをひきつける。
「あ、その枕次オレにも貸して〜」
■ビクトルゥ(Musha):ルーンフォーク・男
ファイター 2 / セージ 1 / レンジャー 1
並外れた筋力を誇る人造人間。
イメージは名前のとおりビクトルそのまま。
パーティ唯一の良心たる心優しき巨人です。
歳は 49 ……って、ルーンフォークの平均寿命 50 年なんですが(笑)。
■ティンダロス(OTTO):人間・男
バーバリアン(ファイター) 2
「バーバリアンがやりてーッ!」
「お前はまたバーバリアンか! 何度やったら気が済むんだよ!」
「お前は今までやってきたキャラの数を覚えているのか?(笑)」
ということで OTTO 先生は今回もバーバリアン・・・・・・と言い張ってファイター。
「あ、ババがやりたいのね。それなら蛮族っていういいのがあるよ」 って言ったんですが、さすがにゴブリンはやってくれなかったか(笑)。
名前は、ナイトメアのメーアがいるなら俺はクトゥルフだということでの命名らしい(うちのグループでは、現代物はナイトメアハンターかクトゥルフなんですね)。
当初は“クトゥルフ”ママイキで行くつもりだったらしいけど、さすがにそれはみんなに止められました(笑)。
■エヌピー・シル(NPC):人間・女
プリースト 2 / ファイター 1
「あたし、エヌピー・シル! お兄ちゃん、ほら、一緒に冒険に行こうよ!」
ってことで、マスターとち狂ったか? ってなキャラづけの NPC プリースト。
いや、まぁ覚えやすいでしょ?
所詮 NPC プリーストなんて名前覚えられないんだから、このくらいインパクトをつけないと!(笑)
プロローグ 矢女ともふもふウサギ
ゲームマスター(以下GM) : さて始めようっか。
バビーノ : うぃさー。
ビクトルゥ : 準備完了〜。
GM : 冒険の舞台となるのは、さる北方の王国ハイゼルベルグの片田舎、エッセンというちいさな街。そこから北東へ行くと蛮族の領土との境界線があり、今も小競り合い中。南西へゆくとハイゼルベルグ王国の王都ハイゼルベルグがある。そんな感じ。
メーア : それってオリジナル?
GM : そう、オフィシャル世界じゃないです。もしかするとラクシア世界のどこか片隅かもしれないけど。さて、キミたちはまだパーティを結成していない。知り合ってもいないんだけど、この町出身ってことにしたい人いる?
ティンダロス : オレは旅の道すがら道草食ってる。
ビクトルゥ : 文字通り草食ってるんでしょ?(笑)
ティンダロス : 財布カラッポだしね(笑)。
メーア : じゃ、私は町出身じゃないけど宿屋で歌ってます。
GM : メーアが周りをみると、老人子供ばっかり。
メーア : じゃ、ララバイをひとつ(爆)。(コロコロ)12!
GM : そんなのじーちゃんたちみんな寝るわ(爆)。「は〜、いい子守唄じゃ〜、ムニャムニャ〜」
メーア : とんだ老人ホーム慰問になっちゃった(笑)。
GM : さて、じゃぁ誰にしよう(コロコロ)、ティンダロスで。ティンダロスが河沿いの街道をエッセン目指して歩いていると思いねぇ。
ティンダロス : ほいほい。
GM : すると先のほうでなにやら騒ぎが起こってる。よく見ると、川岸に何十人かの町人、農民らが集まってわいわいがやがややってる。その何人かが川の中ほどを指差してる。
ティンダロス : 川のほうを見てみると?
メーア : そこにはアゴヒゲアザラシのタマちゃんが…。
GM : そう、タマちゃんがこんにちわ……ってちがうわ! 川は 20 mほどの幅のある流れの速い川なんだけど、その真ん中あたりに浅瀬があって、そこになにかが引っかかっている。それはどうも若い女性のように見える。
ティンダロス : まぁ近寄っていこう。生きてる?
GM : そこまではわからんな。
ティンダロスがちょっと渋っているのでそこでビクトルゥとバビーノが乗り出す。
ビクトルゥ : こちらもそこにいたってことでいい?
バビーノ : こっちもー。一緒に旅してたわけじゃないけど、偶然そこに居合わせたって感じで。
GM : いいよ。
ビクトルゥ : どうしようかなぁ〜。泳ぎたいんだけど錆びそうで(笑)。
バビーノ : ええい、しょうがないな(笑)。泳ぎは苦手そうだけどいっちゃえ〜! マスター、水泳ってどうやったらいい?
GM : 冒険者レベルと敏捷ボーナスでやってみて。目標5でいいよ。金属鎧着てたら−4のペナルティね。
バビーノ : 失敗した(爆)。
GM : ゲボゲボ言いながら流されていくんだが(笑)。
バビーノ : くそ! こうなったらタビット式泳法! 耳をスクリューにしてばびゅーんと!(笑)
メーア : ナニモノだ!(笑)
GM : 大人しく溺れてなさい(笑)。
ビクトルゥ : アハハ。じゃぁここは私が。普通に成功。女性を抱えて川岸に。
バビーノ : オレは!?
ビクトルゥ : しょーがないなぁウサたんは〜(笑)。耳を引っつかみます。ああ、とってもつかみやすい耳!(笑)
バビーノ : ああ〜ッ! 耳を持つな〜ッ!(ジタバタジタバタ)
かわええな(笑)。
女性を川岸に抱えて戻ると、どうも息があるっぽい。しかしその肩には矢が突き刺さっている。
バビーノ : 矢女か。
矢ガモ扱いすな(笑)。
これを抜いて治療。
すると息を吹き返す。
どうせなら人口呼吸を!とかバカをやってほしかったがまぁいいや。みんな真面目だなぁ〜(笑)。
ビクトルゥ : ところでマスター、この女性どんな感じに見える? 年頃とか、服装とか。
GM : そうだね、歳は 10 代後半。服はそこそこいいものを着ていて、少なくとも農民とか貧乏町人とかではなさそう。
女性が息を吹き返すのと同じタイミングで、兵士の一団が町の方角からやってくる。どうも野次馬の誰かが通報した様子。
兵士は女性を有無を言わさず連れてゆこうとする。
事情がわからないので手出しのしにくい感じの冒険者一同。
GM : すると、女性が兵士の腕をふりほどいてビクトルゥの胸にひっしと抱きつく。そのドサクサにまぎれてキミの手の中に、何か小さなものを握りこませたよ。で、耳元で小さく、「これを私の父、ヤブレコフに渡してください」 と
ビクトルゥ : おお。
GM : それだけ言うのがやっとって感じで、やっぱり女性は兵士たちに連れ去られちゃう。っていうか連れ去られちゃってオーケー?
ティンダロス : いいよー。
バビーノ : だね。とくに介入する理由ないし。
ビクトルゥ : いいですよ〜。で、その小さなものって何ですか?
GM : 指輪だね。
ティンダロス : ぬお! カリオストロか!
GM : へ?
ティンダロス : 指輪でしょ? 女の子でしょ? そこはやっぱ 「どっちにつくぅ? オンナァ」 ってやらないと!(爆)
バビーノ : ああ! てことはこの前にカーチェイスをやっておかないと!(爆)
ビクトルゥ : ほんとだ! まんまルパンだ(笑)。
GM : そうか、気づかなかったけど確かにカリ城だ。そうか〜、やっぱオレの原点はカリ城だったんだ〜(笑)。
あとあとの展開を考えるとやっぱりカリオストロ的なんですよね〜。
一箇所それっぽいなとは作ってる段階でも思ってましたが、まさか最初からとはね。
ビクトルゥ : で、その指輪ってどんな指輪ですか?
GM : そうだね、かなり安っぽいつくりの木製の指輪。指輪の頭の部分が印鑑みたいになった、いわゆる印章指輪だね。
ティンダロス : ほらやっぱりカリオストロだ(笑)。印章はヤギ?(笑)
GM : いや、そこまでは(笑)。ええと、ユリの花と獅子と盾を組み合わせた紋章ね。
そういう紋章に心当たりもなく、知識の判定にも出目が振るわなかった一行は、とりあえず当初の目的どおりエッセンを目指す。
まったく縁もゆかりもなかった3人ですが、この騒動とタビットのもふもふ加減でいつのまにやら仲間になってました。
ビクトルゥ : あ〜、うさたんかわええ〜。もふもふもふもふ〜。
ティンダロス : お、おれにも触らせろ! もふもふもふもふ〜。
バビーノ : ええ〜い耳を掴むな〜ッ!!
なにやってんだか(笑)。
ティンダロス : あ、その前に、女が流れ着いてたあたりの川底をあさってみよう。
ビクトルゥ : おおナイス。
ティンダロス : 水泳判定。ピンゾロ! やったーッ! 経験点 50て〜ん!
バビーノ : ドアホーぅ!!
GM : え〜、そうするとあれだ、川面から足をVの字に突き出して流れてゆく。
ティンダロス : 犬神家か!!(爆)
シーン1 ファーストミッション
GM : エッセンにつきました。
ビクトルゥ : じゃぁ、まずは宿屋へ。
メーア : すると、中から歌声が聞こえてくるよ。みんな精神抵抗ふって。目標12で(笑)。
ティンダロス : まだ歌ってたんかい!
メーア : ほら、特に歌の時間制限とかないルールだし、何時間でも(笑)。
バタバタと倒れてゆく一行。
GM : それってもしかして、宿屋の入り口すごいことになってないか?
メーア : たぶん山のように通行人が(笑)。
GM : さすがに警備兵がやってきて 「何事か!」 と叫ぶ。(コロコロ)…そしてグゥと寝てしまう(爆)。
バビーノ : 大変だ! 町が滅びる!!(爆)
メーア : いや、さすがにそれは(笑)。
たぶんあとで警備兵にお叱りを受けたことでしょう。いやいや、最初からなにやってるんだか(笑)。
そんなこんなでパーティ集結。
ビクトルゥ : あ、NPC もここにいるんですか?
GM : いるよ〜。すみっこのほうで一人でチョコパフェ食べてる。
ビクトルゥ : チョコパフェって、そんなのあるんですかぃ(笑)。一応声をかけます。
GM : おっけ〜。「あたしエヌピー・シル! おじさん、よろしくねっ♪」
ティンダロス : む、むきーッ! こいつはッ! なんか背筋が! 無性にハラが立つぞ!!(笑)
GM : キミら前衛をささえるプリーストなんだから仲良くしなよ?(笑)
ティンダロス : ムキーッ!!
ビクトルゥ : それよりおじさんじゃないですよ〜。外見は若いんですから〜。
GM : そんな、ゲルデンハイムな外見してて何言ってるの(笑)。
とりあえず仲間になった5人は、ビクトルゥが手に入れた指輪をこねくり回していろいろ考える。
メーアが調べたところ、指輪のリング部分はかなりつくりが粗雑。そのわりに印章部分はかなり精巧に作られている。
どちらにしろ木製というのはあまり見たことがないとわかる。
また、紋章はハイゼルベルグの貴族や騎士たちが使いそうなものというところまで突き止める。
入手したいきさつから、印章指輪そのものを誰かに見せるのはまずかろうと判断するパーティ。一計を案じ、食堂にあったロウソクからロウをたらして、そこに印章を押し付け、できた印を宿屋の主人に見せてみることに。
だが主人は役に立つ情報を持っておらず、ヤブレコフの名を出しても心当たりがないとの事。
一行がどうしようかと悩んでいると、宿屋に一人の使い走りふうの男がやってきて宿屋の主人に手紙を渡す。
その手紙を読んだ主人が冒険者に声をかける。
主人 : 「どうだねキミたち。仕事をやってみる気はないかね?」
明日食うものにも困るほど貧乏なパーティはこれに飛び乗る。
聞くと依頼人は町長ということで、さっそく町長宅へ。
町長によると、仕事内容は山狩り。
山に逃げ込んだある男を捕まえる仕事らしい。
説明は以下のとおり。
エッセンの徴税代官の屋敷で、昨夜遅く殺人事件が起こった。
屋敷に以前から出入りしていたヤブレコフという男がその犯人。
ヤブレコフは徴税で集まっていた金を盗み出し、これを発見した衛兵を殺害し逃走。
街側が手早く追っ手を手配したおかげで街道筋などの逃走ルートはふさがれ、手詰まりになったヤブレコフは山に逃げ込んだ。
今も山中を逃走していると思われるヤブレコフを捕まえるのが今回の仕事。
ただし、ヤブレコフは逃走用の魔法の道具を持っているらしく、捕まえるのは非常に困難なため、発見しだい有無を言わさず殺してしまうこととの通達つき。
ビクトルゥ : ここでヤブレコフが繋がったと。
町長 : 「ちなみに雇ったのは君たちだけじゃないから。他に二組ほど雇っているので、当然 1000 ガメルの報酬は早い者勝ちなんで頑張ってくださいよ」
バビーノ : 「なんとーッ!」
ライバル冒険者に負けた場合でも一応 300 ガメルの報酬は出るということで、まぁ参加するだけでもらえるならば参加しないわけはないということで全員了承。
1000 ガメルの報酬は安すぎるものの、その逃走用マジックアイテムとやらが手に入るのなら少しは足しになるか? ってなところでしょうか。
しかし、この時点で、事件にあきらかに裏がありそうな雰囲気のほうを皆で問題視。
町長にあれこれ聞いてみることに。
町長 : 「ヤブレコフのことかね? あれは猟師でね、毛皮などをなめしてはエッセンに納品して生計を立てている男で、普段は山に住んでおる。逃げ込んだ山は彼の庭みたいなものだよ。かなりの頑固者で、へんくつで粗暴な面もあるが、しかし根は善良だし、そんな人殺しなんてしてまで人様のお金を盗むような男ではないと思っていたのだが……」
バビーノ : 「あと、彼に家族はいますか?」
町長 : 「そうそう、たしか娘がひとり、徴税代官さまのお屋敷で働いているはずですよ」
メーア : 「なるほど。それと町長、この依頼は町長ご自身がされたことではなく、徴税代官さまからされてきたものですよね?」
町長 : 「そうなりますね。私は代官さまから受けた通達にしたがってご手配いたしました」
それ以上町長をつついてもあまりたいした情報は出ず、また町長自身が徴税代官自身に頭が上がらない様子を見受けた一行は、今度は代官に直々にアタックをかけることに。
町長 : 「あ、わかっているとは思うけど、盗品には絶対手をつけてはいかんよ?」
シーン2 聞き込み調査
徴税代官の邸宅に行くなら全員で行かないほうがいいだろうということで、ティンダロスとビクトルゥは残ることに。
こういう万一を考えて顔バレに配慮するあたり、現代モノで捜査慣れしてる所が出てますねぇ。
さて、徴税代官邸宅に行ってみると、そこはてんやわんやの大騒ぎ。
殺人事件でというわけではなく、季節柄、収穫物の一斉徴税をしているらしく、荷台をいっぱいにした馬車やら荷車やらが次々と入っていってはまた出てゆく。
殺気立つほどの大賑わいで、付け入る隙もまったくない様子。
当然冒険者たちは門前払いを受けるのだが、そんなことではくじけないのがやっぱり冒険者。
メーア : んじゃ、門番にアタックしよう。「すんませ〜ん。これこれこういうことで、犯人捜索にご協力をいただけませんか?」
門番 : 「え〜い、忙しいんだ。あっちへ行ってろ!」
バビーノ : 「そんなこと言わずにお願いしますよ〜」
ティンダロス : そうか! こいつが銭型か! 「さーっすが昭和一桁。しーごと熱心だね〜♪」 とか言いながら遠くから見てるよ(笑)。
あくまでカリ城ネタを貫くつもりか!
むしろグスタフ衛士長じゃないのか?(笑)。
まぁそんなあまり乗り気ではない門番をなんとか口説き落として昨晩の事件のあらましを教えてもらうことに。
昨晩、忍び込んだのか初めから隠れていたのか、ヤブレコフが娘と一緒に金を盗んで逃亡をはかるのが衛兵によって見咎められた。
衛兵は制止しようとしたが、逃げるので矢を射掛けたが、父親をかばうかたちで娘が被弾、そのまま川へ転落。
騒動の中でヤブレコフはそのまま逃げおおせてしまったらしい。
メーア : 「それじゃ、娘さんに会わせていただけませんか?」
門番 : 「それはできん」
メーア : 「矢傷の治療とか、こちらでお助けできますよ?」
門番 : 「それはこちらで十分やっておる」
メーア : 「ちょこっとお話しするだけでも」
門番 : 「娘は痛がって寝込んでいるからな。会えんだろう」
メーア : 「いや、だからそれをキュアでちょちょっと(笑)」
GM : まぁなんだ、キュアでたとえHPを全快させても傷がまっさらになるわけじゃないってことで、痛みも残ったりして一般人は動けないこともあるかもしれないし。
メーア : それはちょっと強引だなぁ〜。
GM : まぁとにかく門番は取り合ってくれないよ〜。
しょうがないので、今度は宿屋にアタック。
ビクトルゥ : そうだ、宿屋のおじーさんたちにも聞いてみよう。まずは徴税代官の評判とか。
老人A : 「徴税代官臨時代行のガメリッヒさまのことかいの? ああ〜、言いたくはないが厳しいおかたじゃのー」
老人B : 「税金が高すぎるんじゃよぉ」
老人A : 「聞いておくれよ。この街は今年になって2年分の税金を取られたんじゃよ」
老人B : 「そうじゃ、先代の代官様がなくなられて3年たつが、臨時代行としてガメリッヒさまが来られてからは、この街の皆は苦しみ抜いておるんじゃよ」
ビクトルゥ : ガ、ガメリッヒって、名前からしてあきらかに悪役じゃないですか(笑)。
メーア : 何を言う、ガメル伯爵は悪人じゃないぞ(笑)。
バビーノ : でも、なんかあきらかにガメリッヒが黒幕だね〜。ヤコブレフは濡れ衣で、罪を着せられたんでしょ。
ビクトルゥ : で、破れかぶれなヤブレコフでしょ? 名前がすごく分かりやすい(笑)。
メーア : しかし、そうすると、これはヤコブレフを捕まえると逆にこちらが危ないかも。こっちに罪をなすりつけられるってこともあるかもよ?。
バビーノ : ええい、やっかいな仕事だ。ところで宿屋の親父に聞きたいんだけど。
主人 : 「なんだい? 新米冒険者君」
バビーノ : 「親父さんも昔冒険者だったんでしょ? そのころ、いい加減な仕事をもってくる宿屋の親父が憎ったらしくなかった?」
主人 : 「そりゃぁそうさ。だからオレもそうなろうって思ったんだろ?」
バビーノ : くそ! いつかヤッちゃる(笑)。
あれ、バビーノくん、仮面が取れてきてるよ?(笑)
そろそろ日も傾いてきたので、山狩りは明日からにするとして、最後に一行は山の入り口あたりを偵察に。
すると、町の若い衆が総出で山の周辺を見回っている。
彼らの監視網があれば山からは出られないであろう状況を確認。
メーア : じゃ、ついでに毒を撒いておこう(笑)。監視網のひとりに声をかける。「もしさ、ヤブレコフがあんただけに財宝の半分を分けるから逃がしてくれって言ってきたらどうする?」
若者 : 「そ、それは考えても見なかったな! ど、どうしよう(笑)」
バビーノ : 「いや、少なくともこんなに街に近いところではそういうこともないと思うけど」
若者 : 「ちょ、ちょっと配置の転換を申し出てくるかな……」
ティンダロス : ダメだこいつら(笑)。
シーン3 山小屋ジャストミート
翌朝はやく、山中に分け入る一行。
季節は秋から冬に移り変わってゆく頃合で天候は不安定。
始終霧がかっていて時折雨もパラつく。
山中はうっそうと生い茂る森で、そのなかを獣道レベルの小道が縫うように続いている。
それをたどってゆく一行。
システム的には、ある程度すすむと分かれ道があり、その分岐点でイベントが発生したり遭遇があったりという、なんともゲームブックな作り。
イメージとしては 『運命の森』 とか 『サソリ沼の迷路』 ですね。
見た目こそ森ですが、骨組み構造はダンジョンです。
入って早々、小手調べな戦闘をこなしつつ奥へ進むとマスターの表情がちょっと曇る。
GM心の声 : なんでこんなに山小屋直行なんだ! もっと右往左往するはずなのになんでジャストミートなんだ!
プレイヤーの心理を読みきって配置したはずのヤブレコフの山小屋が見事一発で発見されてしまうことに(笑)。
GM : なんで一発で発見されるんだ!
ビクトルゥ : 知らんがな(笑)。
GM : まぁしょうがない。ちいさな山小屋が見えてきた。入り口が叩き壊されてるね。
バビーノ : 先客があるのか。
メーア : じゃ、山小屋に入る前にララバイ詠唱!
ティンダロス : え〜ッ!?
みんなバタバタと寝たのを起こしてから山小屋に入るメーア。
たしかに待ち伏せ対策にはいいだろうけど、いちいち寝かされる仲間は頭にタンコブが絶えないんじゃないかな(笑)。
待ち伏せはおらず、内部探索の結果、一枚の羊皮紙を発見する。
そこには
『三本杉の北、カラスの左の翼が……』
と書いてあり、そのあとは滲んでよく読めない。
んじゃ、三本杉を探そうということで探索続行。
シーン4 嵐の山
ガメリッヒ徴税代官の手下と思われる兵士4人組とすれ違ったり、密林の中でキラークリーパー(ツル植物モンスター)に襲われたりしつつ進むと、小高い丘の上に遺跡を発見する。
石舞台古墳のような形のその遺跡に到着したとたん、あたりをつつむ濃密な霧。
これは、ここへきてランダムイベント判定担当のビクトルゥがよくない出目を出したため。
バビーノ : 三本杉を探しに高台に上ったのに、タイミング悪すぎ!(笑)
あまりにひどい霧で進軍不可能となった一行は、しばらく遺跡の中で休むことに。
遺跡といっても小さなもので、なかは一部屋。からっぽで、壁や天井には竜や神々の彫刻がたくさんされているが、たいして価値はなさそうなしろもの。
メーア : 一応調べるか。セージでチェーック。達成値 14 。
GM : ん〜、1000 年くらい前にこういう文明があったかも、くらいのことが分かった。
メーア : 隠し扉とかないかな〜? まぁいいか(笑)。
ティンダロス : まぁ、ただの休憩地点だな。オレは霧が晴れるまで一眠りするよ。
GM : なら、精神抵抗判定してみて。
ティンダロス : 精神抵抗!? ん、9が出た。
GM : そしたらちょっとうなされた。すすり泣きが聞こえた気がして目が覚めた。
ティンダロス : なんだそりゃ〜。ぬー。
GM : 特に実害はないよ。んで、3時間ほどしたら霧は晴れました。
バビーノ : マスター、あたりを見渡してみるよ〜。
GM : ほい。そうしますと、南西に高い尾根が、北側の高台にひときわ高くそびえ立つ三本の杉の木が見えた。
バビーノ : おっしゃ、じゃぁそっちへゴー。
ところがこのへんから、イベント判定役ビクトルゥの出目が腐ってゆく。
まずは敵対的モンスター(レッドキャップ)を出現させたと思いきや、次に出した目は 『雷雨』。
GM : 出ちゃったか(笑)。あ〜、なんだ、落雷の危険あり。視界は悪くはならないけど、移動するたびに全員 2D6 振って、1ゾロだと落雷食らうから。金属鎧着ているひとは4以下で落雷ね。
これでなんとティンダロスが立て続けに落雷を受ける。
生きているのが不思議なほど。
いや〜回復魔法って凄いね(笑)。
せっかく三本杉に到着するも、そこは東西の道で北側は森の中。
隠し通路などを探すにしても、こう雷雨状態では探索もままならない。
日も暮れてきそうだしそろそろ今日は撤退するべかと。
そこでパーティは今まで通ってなかった道を南下して街の方角へ。
シーン5 クマたん涙目
道の前方からクマが物凄い勢いで走ってくる。
よく見るとその口元はべたべた。
その背後からブーンブーンと何かがたくさん追いかけてくる。
ビクトルゥ : ああ、クマたんが蜂の巣つついて追いかけられる(笑)。
GM : ご名答。クマのあとからバカでかい蜂が6匹追いかけてくる。
バビーノ : 6匹って、多いな!
メーア : 距離はどのくらい?
GM : 20m離れてるよ。
バビーノ : ここはやっぱり「どーぞどーぞ」ってやり過ごすべきか(笑)。
ティンダロス : 甘い! ここはクマと一緒になってワーッって逃げないと!(爆)
ビクトルゥ : アホかァ!(爆)
バビーノ : あっ、いいこと思いついた!
メーア : どした?
バビーノ : マスター! クマにスネアします!
一同爆笑。
GM : はい、転びました。クマたん涙目(笑)。
キラービー6体にとりかこまれたクマは乱戦状態で逃げることもままならず。
そこを容赦なしにメーアのララバイが包み込む。
GM : は〜いキラービーもクマたんも全員寝ちゃいました。
ビクトルゥ : なんてあっけない!
ティンダロス : な、殴れなかった、納得行かん(笑)。
ここは元々トンチ勝負の遭遇だったので、ララバイ一発終了を許可しました。
本当だったらララバイの前奏3ラウンド中に、ハチが数匹冒険者のほうに襲い掛かるべきだったでしょうね。
しかし、そうするよりもあまりにもクマにスネアがうま過ぎたので、それで一発解決ってしたほうが綺麗かなと。
まさに座布団一枚! って気分でした。
いや〜、その手は思いつかなかったわ。
戦闘後、クマは食料にされちゃいました。
バビーノ : 「オレは殺した動物は食う。食わないなら殺さない!」
お前はどこの美食屋だ(笑)。
といったところで、だいぶ長くなったので後編に続きます。
■プレイヤー視点のプレイレポート
DRR(メーア):烏賊学研究所・二号館 / Dream Catcher Side B !
DISK(バビーノ):空飛ぶ円盤 / SW2.0セッション - また別のの1回目
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大丈夫! わしも観てません!wWw
DRR、恐ろしい漢よ!
で、なに? キャンペーン化したらそのイラストを私に描けと!?
ぬお〜、そう来たか!
こいつぁ難しいお題だ!