あの芸術的な死の大曲芸、『ファイナル・デスティネーション』 の続編。
ホントはけっこう前に DVD で観ていたのですが、昨日ケーブルテレビでやってるのを観て感想を書いてないのを思い出しました(笑)。
あいかわらず、あの手この手でドギツイ死のオンパレードを見せてくれる名シリーズです。
前作感想→ファイナル・デスティネーション
感想は前作のネタバレを含みます!
あの恐怖の事件から1年。
海へ遊びにいくため、友人たちを乗せた車を運転していたキンバリー(A・J・クック)は、高速道路に乗り入れるところで悪夢を見た。それは、今からその高速道路で発生する大規模な玉突き衝突事故の光景だった。
目覚めると、夢のとおりに事が進もうとしている。パニックに陥ったキンバリーは後続車をさえぎって車を止めるが、その目の前で大事故が発生する。
結果的に多数の人命を救うことになったキンバリーだったが、死神の魔の手は彼らの命を見逃してはいなかった。
いろいろと調べたキンバリーは前回の事件の唯一の生存者であるクレア(アリ・ラーター)に協力を求めるが……。
あの手この手で死の大サーカスをくりひろげてくれた 『ファイナル・デスティネーション』 の続編。
今回は主役を変えて、同モチーフでまた同じ事件が起こるという始まり方ですが、いろんな部分でグレードアップしているのはやっぱりさすが。
まずは冒頭の高速道路の大事故シーンのスケールが凄まじい。
前回は飛行機の大爆発ということで、規模こそ大きかったものの、死の見た目としてはさほどドギツさは感じなかった部分がありました。
最後に飛行機がドカーンでオシマイですからね。
今回は、一台一台車がふっとび、横転し、中の人がもみくちゃになり、トラックの下に突っ込んだり押しつぶされたり頭を潰されたり爆発したりをこれでもかこれでもかと披露。
最高のインパクトとなっております。
また、冒頭以外にもあの手この手のバリエーションの豊富さは衰えず。
よくまぁこれだけ色んな殺し方を考えるものだと感心してしまいます。
特に歯医者は、あれはもう最悪の恐怖ですね。
なんつーか、歯医者っていうだけで怖いのにそこでホラーですよ!?
もう顎をかかえてギャーッってなるしかないじゃないですか(笑)。
さらに後半では、とんでもない新趣向を開発。
ネタバレ回避のため具体的に言えないのがもどかしいですが、「燃料漏れ→爆発」 までは読めても、その結果は凄いの一言!
まさかのたたみかけ!
これにはホラー慣れした観客のほうが、逆にドギモを抜かれたんじゃないでしょうか。
さらにこの新趣向は次の場面も手を変えてもちいられ、こちらとしては唸らされっぱなし。
これがああなって死ぬのか? あ、こっちのほうが怪しいな、なるほどあれと連鎖して死にそうだ…などと想像しているものだから、この新趣向によって予想を簡単にひっくり返されちゃうんですね。
さすがは 『バタフライ・エフェクト』 の監督コンビ、 J・マッキー・グルーバー、エリック・ブレスによる原案・脚本。
とんでもない仕掛けを用意してくれます。
人体破壊のグロテスクさや豪快さはグレードアップしているのですが、見ていてそんなに気持ち悪くなってこないのがまた不思議。
逆に爽快感のようなものまであったり。
悪趣味な楽しみ方ですが、そんな場面で喝采を上げたり、しっかりゲラゲラ笑えたりします。
犠牲者の数名が 「自業自得」 的な死に方をするのも、ひとつの原因かもしれませんね。
パニックに陥る愚かさや、マナーの悪さ、傲慢さ、悪徳の報いのように死んでいくと、観客としてはちょっと救われるのかもしれませんね。
ホラーって深いゼ。
また、ストーリー面でも前作との関連付けがしっかりつけられている点もグッド。
ただの同モチーフ作品の再生産に終わってません。
前作ヒロインのクレアが、性格をちょっと変え、先達のイヤな女っぽく出てくるのも面白い。
今回のヒロインがホラーにおける典型的な悲鳴美人(なんだそりゃw)であるだけに、この二人の対比が際立ちます。
解決方法も前作とは違うやりかたを発見し、しっかりと着地どころを見出しているのもいい。
ラストシーンにはしっかりオチを用意してるのも、今となっては最高の黄金パターンですしね。
いやぁ相変わらず面白いシリーズです。
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