2008年08月01日

ソード・ワールド2.0 第2回セッション プレイレポート

 ソード・ワールド2.0 を遊んできました〜。
 マスターは、あめじんことあめじすと氏。
 シナリオはシナリオ集 『挑戦!魔剣が呼ぶ迷宮』 より、「洞窟の蛮族と失われた魔剣」 を使用。
 ネタバレになりますのでご注意を。

前回初プレイ報告はこちら

ネタバレ注意!




 参加メンバーはいつもの顔ぶれとちょっと違い、OTTO が欠席。
 かわりに今回ひさびさに参加してくれたのが、うちのブログでもしょっちゅうネタにさせてもらっています Musha くん。
 久々の TRPG ながらも、羞恥心ばりの天然プレイで大いに盛り上げてくれました。
 Artemis は仕事の関係で途中退場するよと最初に言ってましたが、結局最後までいましたっけ。
 はて、仕事は大丈夫だったのでしょうか(笑)。


 さて、前回の初プレイでみごと全滅し、マスターをヘコませてしまった我々。
 今回はそれを教訓に、大半のメンバーがいろいろと勉強してきました。
 では、皆が気合を入れて作成した新キャラクターたちをご紹介。

■シエリア・ジャーニー(DISK):ナイトメア・女
 グラップラー 2 / フェンサー 1 / スカウト 1

 人間に迫害された過去があるらしく、ちょっとヒネた性格。
 前回唯一の前衛でありながら、防御能力をゼロにしてしまった失敗を反省し、今回は回避能力をさらに高め、防御点もそれなりにした模様。
 1ゾロで経験値ガッポガッポ稼ぐためとはいえ、積極的に探索行動に突進する姿勢はすばらしい……のだが、見るからに罠の地形にも飛び込んでいくのはいかがなものか(笑)。

■ハントリー・ゾーン(Musha):エルフ・男
 フェンサー 3 / エンハンサー 1

 通称ハンゾー。でもエルフ。どんなんだ(笑)。
 影に生き、影に死す修羅の道かと思いきや、パーティ唯一の良心だったりするけっこういい人。あ、人じゃないか。
 予想外の発言で会場をわかせるムードメーカーでもあります。
 高回避&クリティカルを狙う軽戦士。暗視と水中呼吸を利用して偵察もこなしたり。

■ファニーメイ・ベアスターンズ(DRR):ナイトメア・女
 ソーサラー 2 / セージ 1

 「全てのナイトメアにマイホームを!」 を野望とする、タイムリーな名前をもつ女。
 そのため <剣のかけら> には貪欲。2.0 的に正しいプレイかも?
 敵に対してはイヤガラセ・ダイスキーで、扉の目の前に敵の首級を置いてみたり、ゴブリンの死体を敵ボスの寝床に忍ばせたり(笑)。
 けっこうストーリーと関係ないところで猟奇的彼女

■ヴォルグ(Artemis) : ドワーフ・男
 プリースト 2 / ファイター 1

 ドワーフ兄弟長兄。
 途切れることなくキュアが飛び出るパーティの薬箱……のはずだが、今回は味方が回避しまくってけっこうヒマになった?
 たまに殴るとパーティ1番の破壊力だったり(笑)。

■ブルース(わたし) : ドワーフ・男
 マギテック 2 / シューター 1 / レンジャー 1

 ドワーフ兄弟次男。
 大量の MP で弾切れ知らずを狙うドワーフ・ガンナー。
 最初は頑固でオーソドックスなドワーフを狙っていたのだが…。


 エルフ、ナイトメア、ナイトメア、ドワーフ、ドワーフって、偏りすぎだよこのパーティ。
 「おまえら人間じゃねーッ」 って言われても返す言葉なし!(笑)



門前払いとかありえん!

ゲームマスター(以下GM) : んじゃ始めるよ〜。キミたちはルキスラ帝国とダーレスブルグ公国の間あたりにある、名もない小さな村にいる。まだパーティは結成してないけど、中には何人か知り合いになっててもいいよ。
ブルース : そしたらヴォルグと兄弟ってことにしちゃおうか。「にいちゃ〜ん、ハラ減ったぜ。なんかいい仕事ないかな〜」 な感じで。
ヴォルグ : 「そうだなぁ〜、酒場で聞いてみようか」
ブルース : なんかいかりや長介と仲本工事のコントみたいだ(笑)。ダメだこりゃ(笑)


 なんだかんだで全員が同じ酒場にいるところに、リルドラケン(半竜人)の商人が入ってくる。
 リルドラケンは酒場の主人に話しかけるのだが、ここで GM が全員に<聞き耳判定>を指示。
 成功したのはシエリアとブルース。
 どうやらリルドラケンはルキスラ帝国からダーレスブルグ公国へ、ワイン樽を大量に運ぶ途中らしく、その輸送馬車の護衛を探しているらしい。
 そこですかさずブルースがヴォルグの袖をひっぱって駆け寄る。

ブルース : 「ちょいと失礼、小耳に挟んだもので。護衛の仕事でしたらこのワシらが喜んでやりますぞ!」
酒場の主人 : 「ふっ、あんたらみたいなポッと出には頼めんよ(笑)。間に合ってるから」
ブルース : 「え〜〜〜ッ! なんじゃそりゃ〜〜〜ッ!!」


 予想外の反応に会場騒然。

酒場の主人 : 「悪いんだけど他に適任な冒険者がいるからね。キミらは雇えないや。キミら人間じゃないしさ」
ブルース : そんな事言われたの初めてだ!!(爆)


 一同大笑い。
 そりゃそうだ。
 最初の仕事依頼でまさかの落選(笑)。
 さらにまさかの人種差別!

ブルース : 「な! なんと! ありえん!(爆) ええい、やっとられるかこんな酒場! ムカッ腹が立ってしょうがない! 兄じゃ、店を変えて飲みなおそう!!」
ヴォルグ : 「まったくだ! ドワーフを何だとおもっとる! バカにしおって!!」


 予想外の展開に、思わずしょっぱなからロールに気合が入ります(笑)。
 結局仕事は他の信用のあるという冒険者にまわされ、干される一行。
 ちなみにあとから聞いた話では、この展開はマスターの完全オリジナル
 既成シナリオにはないんだそうです。
 後々のために伏線をはっておいたほうがいいだろうということで加えたアレンジなのだとか。
 なるほど上手いことをやると、あとでわかりました。
 でもそのおかげでパーティのヒネクレ度がだいぶアップしたような一面も(笑)。



マイケルふたたび

GM : で、それから3日がたつわけだけど、
シエリア : ちょっとまったマスター! そんな金はない!
ファニーメイ(以下ファニー) : こちら一銭もありませんが!(笑)
GM : しょうがない、じゃぁそれは3日前のことでしたってことで、キミらが3日ほどグダグダやりつつ、おたがいに同じ駆け出し冒険者として顔なじみになってきたころだね、一人の盗賊風の男が酒場にやってきます。 「おう、あんたたち新米の冒険者だな?」 って感じで。
ファニー : 盗賊風ってすごいな、見た目でわかっちゃうのか。
GM : うん、いかにもって感じ。「自己紹介しよう、俺の名はマイケル」


 一同爆笑。
 マイケル再登場です。
 前回、このマイケルの案内で冒険をし、結果的に全滅しただけあって、プレイヤーも恨み骨髄。でもキャラクターはそんなことは知らないという歯がゆいシチュエーション。
 もちろんこれもマスターオリジナルのキャラクターです。

シエリア : 「ぐおお〜、なんかコイツ、いつかの夢でひどい目にあわされたような気がするッ!」
マイケル : 「ご冗談をお嬢さん。オレはあんたと会うのは初めてですよ(ニタニタ)」
ブルース : 不吉だ、不吉すぎる!
GM : ひどいなぁ〜、マイケルは嘘は言わないじゃん。いつでも正直、本当のことしか言わないぜ?(笑)
シエリア : でも本当のことでも全部は語らないじゃん! そこがタチ悪いんだって!(笑)
GM : 「何を言うんですかみなさん。私はこの周辺じゃあ、信用のできる情報屋ってことで結構有名なんですよ?」
ファニー : そりゃ死んだら悪いウワサ流せないもんな!
ハンゾー : ああ、こいつかぁ、マイケル! プレイ報告で読みましたよ。こいつか〜。
ファニー : そう、こいつが新人キラーのマイケルだ。
GM : ひどい!!


 とはいえ、キャラクターたちはあくまでマイケルと初対面。この地方ではそこそこ信用のある情報屋ということで、しぶしぶ信用して話を聞くしかありません。
 聞くと、この村の村長が仕事を依頼したいらしい。詳しい話は村長宅でということで、ついてゆく一行。
 村長によると、近くの洞窟に蛮族が住みついているらしく、これを一掃してほしいとのこと。

 ちなみに蛮族というのは人類文明に敵対する一大勢力であり、ゴブリンやオーガー、トロール、メデューサなどによって構成されているそうです。中にはそれに加担する人間もいたりするとか。

 最初はひとりあたり報酬500ガメルとのことでしたが、そこは今日食べるものにも困る貧乏パーティ。交渉の末、前金として100ガメル+保存食各自5日分を援助。そして成功報酬として前金とは別に500ガメルを約束してもらう。
 さすが貧乏は本気でガッツいている(笑)。
 ゴブリン+α退治というオーソドックスな依頼に安心し、颯爽と出かける冒険者一行。
 二日の道のりも順調に進み、さぁ今日は洞窟に到着するぞ、というときになって案内人マイケルが嬉しそうに情報を公開する。

マイケル : 「実はさ、その洞窟には入り口が二つあるんだ」
ファニー : 「あんですとーッ!」
シエリア : 「そういうことは先に言えって!(笑)」
マイケル : 「まぁまぁ(笑)。ひとつは洞窟正面の入り口なんだけど、これは木の扉によって頑丈に守られている。ところが、もうひとつの入り口があって、これがかなり離れたところにある村の井戸にあるんだ。村はもう30年くらい前に滅びて人は住んでいないんだけどね」
ブルース : 「ちょっと待て。どうしてその井戸が洞窟に繋がっているって分かるんだ?」
マイケル : 「ああ、それはな、30年ほど前にその村は襲われて全滅したんだが、そのとき井戸の抜け穴を通って洞窟から脱出した者たちがいたんだ」
シエリア : 「だ〜か〜ら〜! そういうことは先に言えって!!(笑)」
ファニー : 「まったくだ! だったらその生存者に中の様子とか聞き込み出来たじゃん!!(笑)」
ハンゾー : こ、これがうわさのマイケルか!(笑)


 またもマイケルのマジックにひっかかった一行。
 まぁ案内人がいるからと安心して情報収集もまったくしなかった我々が悪いといえば悪いんですがね。



小細工上等!

 まずは両方の入り口を確認しようということで、先に距離的に近い洞窟正面を。

GM : え〜、森がちょっと開けたところ、山の斜面に洞窟が口を開いているんだけど、その入り口を頑丈そうな木の柵が閉ざしている。
ハンゾー : 見張りはいますか?
GM : いないよ。
シエリア : じゃ、近づいてゆく。
ブルース : 行動が早いな(笑)。
シエリア : 中をのぞくよ。
GM : 中は見えないよ。閉じられてるから。
シエリア : 柵でしょ?
GM : ん、ゴメン。柵っていうか、扉って言うか、なんて言うんだ? 門? 頑丈な厚いヤツ。
ブルース : 城門かね。


 ちょっとやそっとじゃ開けられそうにない門があるということで、では次に廃墟となった村の井戸を確認に。
 マイケルに連れられて徒歩で2時間ほどゆくと、森がひらけて廃墟があらわれる。
 慎重に進み(敵を警戒したものの、結局なにも出ず)、井戸を発見。
 ちなみにマイケルはここで退場。
 「もう情報は隠してないだろうな!」 などと騒ぎ立てる冒険者を尻目に、「お前ら頑張れよ〜」 と、さわやかな笑顔で帰っていきました。

 近くの木にくくりつけたロープを下ろし、井戸に降りる一行。

GM : すると、底の横面に大きな穴があって通路になってるよ。
ファニー : これってさ、ゴブリンたちもここからは出られないんじゃない?
ブルース : マスターどうよ、井戸の壁って登攀できそう?
GM : そうだね、頑張ればできそうかなって感じの凹凸があるよ。
ファニー : ふむ、じゃぁしばらく進んでみよっか。


 この時点でのパーティの総意としては、どちらかから攻撃して反対の入り口から逃げられたりするのはイヤだなっていうのと、自分たちの退路は楽なほうがいいなと、そんな感じで。
 とりあえず敵の気配がしないのでここから内部をしばらく探索してみることに。
 数十分ほど進むと、古代の壁画を発見。なにやら戦いが描かれ、英雄が戦ってるんだか死んでるんだかの様子が描かれている。
 そういう知識に心当たりのないパーティはスルー。
 そしてさらに進んだところで、5〜6歳の子供と思われる白骨死体を発見。

GM : <捜索判定>はシエリアとブルースが成功? じゃ、小石のペンダントを発見した。
シエリア : じゃ、イニシアチブで勝負! 勝ち! 即ゲットして懐へ(笑)。
ブルース : ったく、行動の早いヤツめ(笑)。
シエリア : 小石って、宝石じゃないの?
GM : ただのどこにでもあるような小石だね。ちなみに裏にはラナ(だっけ?)って彫ってある。
ブルース : ちょい貸してみ? ガジッてかじってみる。どんな味がする?
GM : 石の味だけど。
ハンゾー : なにやってるんですか(笑)。
ブルース : 知らないのか? ドワーフの主食は石と土なんだぞ。
ハンゾー : へ〜、そうだったんですか!


 真っ赤なウソです。

 しばらく進むと大きな地下水の流れにぶつかり、そこにかけられた壁面の足場へと道は続きます。
 足場は鉄の杭を壁面に何本も打ちつけ、そこに木の板を渡したもの。錆びたり腐ったりはしてないようですが、ちょっと不安がよぎります。
 水流はけっこう速く、落ちたらただごとではすまないだろうということで、全員を一本のロープでくくりつけ、慎重に進むことに。
 しばらくすると水流は滝となって流れ落ち、その横についたハシゴ(鎖と板製)を伝い降りて道はさらに続いてゆく。
 ここまで井戸からおよそ1時間。

ファニー : これってさ、このハシゴを引き上げちゃったら蛮族たちも登ってこれないんじゃない?
ブルース : だな。退路はこれで断てるな。
ファニー : うん。それに、もしここから私らが侵入していって、いざ撤退ってなった場合に退路を断たれちゃう危険も考えないと。
ブルース : なるほど、これで正面の門から突入に決まりだな。そしたらハシゴの下にあるっていう広場っぽいところだけ探索して撤退するか。


 ハシゴを降りる途中、ブルースが<軽業判定>でファンブル
 危うく川に落下するところでしたが、ロープでくくりつけておいて命拾い、なんていう場面も。

 広場に降りると、そこに積み上げられたいくつかの土砂の山。
 あきらかに人工的に他のところから運ばれてきた土砂らしい。
 なんじゃらほいと近づくと、そこでジャイアントバットに襲われ、記念すべき初バトル。
 といっても、2ラウンドほどで完封勝利

マスター : なんだよこのパーティ、強ぇえぞ!! 当たらねェし!
シエリア : 前回の反省を活かしたのですよ(笑)。
ファニー : そもそも前回ボコにされたのは回避のない後衛だしね。


 広場をみまわすと、通路が一本続いていてその先はゴブリンたちの活動範囲っぽい気配。
 地面には車輪の痕跡が見受けられる。

ハンゾー : これは! ゴブリン・ウォーマシーンですよ!
ヴォルグ : そうか! 滝もあるしね!!(爆)
GM : いやいやいや、車輪の跡は一輪っぽいから(笑)。
ヴォルグ : 一輪車のウォーマシーンか!!
GM : どんなんだ!!(笑)


 ちなみにここで言うゴブリン・ウォーマシーンとは、一部プレイヤーとマスターが昔ハマっていたアーケードゲーム 『ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドー・オーバー・ミスタラ』これ
 最後には自分から崖に突っ込んで転落してオシマイっていう、ちょっとマヌケな中ボスで、ゴブリン愛を感じるマッスィーンなのです。

 ではここらでUターンと、ハシゴを登り、ハシゴはたくしあげてロープであれこれ小細工。
 ロープの先に大きな石をくくりつけ、ロープを射撃で切断すると石の重みがはずれてハシゴが下りる細工をほどこし、さらにその細工がパッと見てわからないように隠蔽。
 ここらへんに小ざかしく知恵をまわしまくるあたりが実に TRPG です(笑)。



不可能をブチ破れ!

 正面側に戻ってきたあたりで夜。
 野営をしながら門を見張り、蛮族が出てこないかなと監視する一行。
 監視役を順次交代しながら待つと、門が開き、案の定出てくるゴブリン2匹。
 運良くこちらに気づかなかったということで、門から離れたところで急襲。有無を言わさず瞬殺。
 言葉さえ通じれば情報源として生かしておくのですが、いわゆるゴブ語(なんとかゴブ〜ってヤツ)すら使わないゴブリンでは役に立ちません(笑)。

 それ以後は門がひらくこともなく朝に。

ブルース : じゃあマスター。さっそく門の破壊にとりかかるぜ。
GM : どうするの?
ブルース : 火計じゃィ。そこらへんの木やら松明やらをつかって盛大に燃やしてやります。
GM : あ、ゴメン。オレ見落としてた。この門、木製だけじゃなくって鉄板で補強してあるみたいだ(笑)。
シエリア : じゃ、どうして木製ってわかったんだ自分ら(笑)。
GM : 木の門の後ろ側を鉄で補強してるんじゃない?
ブルース : まぁいいや、それでも木製部分だけでも燃やしちゃおう。
GM : 時間かかるよ?
ブルース : 時間はたっぷりある。ガンガン燃やすぜ。
ファニー : そこでブルース、素手破壊だよ! あんた火、熱くないじゃん!
ブルース : そうだった!(ドワーフは火や熱に完全耐性。装備品も燃えないのです) マスター! 素手でガンガン殴りつけます(笑)。
GM : 了解(笑)。じゃ、木製部分は取り除けた。でも鉄板はかなり頑丈で壊れないね。
ブルース : 歪みもしない?
GM : しないね。
ファニー : ちなみにこの門ってどういう構造なの? 上に引き上げられる構造って、ちょっと分かりにくいんだけど。上にパタンって倒れるわけじゃなくって?
GM : ええと、正確に言うと、上下に2枚の板があって、下の1枚が上にスライドする形ね。
ブルース : なるほど。内部に機械的構造があって歯車かなんかで持ち上げるんだろうな。
ヴォルグ : そこはやっぱ、たくさんのゴブリンが車輪の中でかけずって動かしてるんでしょ(笑)。
ハンゾー : やっぱりゴブリン・ウォーマシンか(笑)。
シエリア : そしたらさ、木材部分を燃やした分、上下の板の間に隙間が出来たんじゃない?
GM : できたろうね〜。
ブルース : ちょっと覗き込んで見ます。敵の気配なし?
GM : なしだよ。
ブルース : 板を上に持ち上げる構造とか見える?
GM : 天井に滑車があって、そこからロープが……って、ロープも燃えてるな、きっと。
ブルース : ってことは、下の板はもう固定されてない? ちょっと手を入れて左右を探ってみるけど、鉄板を左右の壁面に固定してるようなガイドレールってある?
GM : そういうのはないよ。
ブルース : あれ? ってことは今この鉄板って、押したら倒れるんじゃね?(笑)
GM : 倒れるね(笑)。
ブルース : じゃ、倒した、どぉすこーい(笑)。
シエリア : わーい(笑)。


 ちなみに、シナリオではこの扉、開けるのも破壊するのも 「不可能」 と書いてあるそうです(爆)。
 あれ? 私らやっちゃった?(笑)
 いや、でも私らそんなに変わったことはやってないと思うんですがね。
 水路側は退路としては危険と判断し、門からの正面突破のほうが安全と踏んだだけなんですが。
 そう考えるパーティは日本中にけっこういるんじゃないのかな?

 それに、「不可能」って書いちゃうと、もし私らみたいに 「やっちゃった」 とき、マスターが戸惑うんじゃないですかね?
 「ヤベ! シナリオ崩壊したかも!」 とか焦っちゃいそう。
 「やっちゃった」場合の危険性と、そのときの対処法も書いておいたほうが、シナリオ集として親切なんじゃないかな、なんてね。
 実際のところ、正面門から入っていってもシナリオにさして影響ないんですけどね(笑)。

 ま、でもうちらの遊び方ならこのくらいのアクシデントはアクシデントにも入らず、盛り上がっちゃって楽しいんですがね(笑)。



午後は○○おもいっきりゴースト

 門の奥には迎撃部隊が? と構える冒険者ですが、まったくその気配もなく拍子抜け。
 しばらく枝分かれした道をえらびつつ進むと、轟々と水音が聞こえてくる。
 近づくと、うずたかく盛り土が盛られた通路。向こう側は見えないが轟々たる水音。

ブルース : ハンゾーゆけぃ!
ハンゾー : らじゃ! 土砂の山を登ります。判定いります?
GM : いらないよ。登れた。土砂は通路をほとんど埋めているけど、上のほうは埋まってないから通れる。で、ちょっといくと土砂はなくなってて、そこを降りると広場になってるみたい。
ハンゾー : 進みます。
GM : 広場は20mほどのさしわたしで、奥が川に面している。で、その広場の片隅に、なんかがうずくまってる。
ハンゾー : なんか?
シエリア : よし、うちも登ってついてく。照明で照らしちゃえ。
GM : よく見えないけど、女性みたい。
シエリア : なんで女性に見えたの?
GM : んと、髪が長くて金髪。
シエリア : 女に限らんでしょ!(笑)
GM : そか(笑)。じゃ、女物の服を着ているって事で。
ハンゾー : ゾンビかな? 動いてるんですか?
GM : 動いてるね。なんかシクシク泣いてるみたいな感じ。
シエリア : もしもしって声かけてみよう。
GM : 大きな水音でたぶん届かないね。
シエリア : よーし近づこう(笑)。もしもーし!
ブルース : また行動の早い(笑)。
シエリア : いや、ここでいきなり肩をポンポンしないだけ前回よりはマシということで(笑)。
ブルース : たしかに(笑)。
GM : すると女性が気づき、振り向く。青白い肌は半透明。あきらかにゴースト。
ハンゾー : やばッ。
ゴースト : 「あああ、なんて久しぶりの人かしら。お願い、私の話を聞いてくださいますか!」


 意外と元気そうな泣きつきにちょっとズッコケる冒険者。
 聞くとこのゴースト女性、30年前の滅ぼされた村出身らしい。
 襲撃にあい、家族とともに井戸の隠し通路から逃げる途中のこと、

ゴースト : 「そのとき私の夫が、『ええい、子供がいると足手まといだ!』と言って娘を地下水路に突き落としたんです! ああ、可哀想なラナ!」
ハンゾー : 「ヒドイ夫だね〜」
シエリア : 「奥さん奥さん! そんな旦那、別れちゃいなさい!」
ブルース : みのもんたかよ!!(爆)
ハンゾー : 「で、奥さんも結局ここで死んだわけか。旦那に殺されたとか?」
ゴースト : 「いえ、私はあやまって川に転落しまして、気づいたら死んでてここに…」
ブルース : なるほど、それで 「私、胸が締め付けられる思いだったんですよー!」 と!(笑)
ハンゾー : 私、胸なんてスカスカでもうないんですけどーッ!!
ブルース : ゴーストだけにーッ!!
ハンゾー : イッツ・ゴーストジョーク!!(笑)
シエリア : バカだろキミら!!(爆)


 聞けばこのゴースト女性、娘の形見として石のペンダントを探しているらしい。
 ここで当然さきほどの通路で発見したペンダントが思いつくわけだが、ここでモメまくる一行。
 まずはペンダントを持っているシエリアがとぼけて渡そうとしない。

シエリア : 「え? ペンダント? 探してきてあげてもいいけど、そしたら私らになにか得があるの?」
ゴースト : 「いえ、あの、差し上げられるものとかはとくにないんですけど……」


 シエリアは子供時代、人間にいじめられまくって反社会的になっているナイトメア。
 ゴーストとはいえ人間に奉仕するつもりはまったくないんですね。

 それに加えてわたし、ブルースが安易にペンダントを渡すのを反対。
 いくらかわいそうに見えたところで相手はゴーストですから、もしかして私たちを騙して子供の魂を盗もうとしている悪いヤツっていう可能性だってある、なんてこじつけを披露。
 まぁブルースも冒頭あんな事件があったもんで、ちょっと依怙地になってるんですな(笑)。

 そんなこんなで実時間30分ほどモメ合い。

 なかば呆れ顔のマスター。はよどっちでもいいから決めろって言いたかったようです(笑)。
 いや、でもこういうのって後々までパーティの行動法則にひびいてくる大事なところだと思うんですよね。
 結成当初のパーティには大切な通過儀礼みたいなもんじゃないかと。
 誰がどういう意見の持ち主で、オピニオンリーダーを誰がやるか、パーティ内で把握するのって大切だと思います。
 今回などは、シエリアとブルースふたりが反対意見を述べる役だったわけですが、それだと反対意見が強くなりすぎて制止できるメンバーがいなくなることが実証されました。
 なので次回からはバランスをとってブルースは若干ニュートラル寄りになると思われます。
 こういう通過儀礼をやっておかないと、そういうのってなかなかわからないもんだと思うんですよね。
 
 まぁ、なによりぐだぐだ言い合うのってプレイヤーにはとても楽しい娯楽だし。
 マスターには退屈な時間なんでしょうけどね(笑)。

 で、結局、

ハンゾー : 「もー、渡しちゃいましょうよ〜(笑)。可哀想だし〜」
シエリア : 「ええ〜い、めんどくせー! もう一度死ねッ!!」 ってペンダントを投げつけてやる(笑)。


 ということで解決。
 ゴーストからは、ここのどこかに 「毒の充満した部屋」 があること、そしてそこは不思議なことに、夜になると毒が消えることを教えてもらいました。
 なんだ、けっこう重要な情報源だったんじゃん(笑)。

ブルース : 「ところで奥さん。旦那さんの名前って、もしかしてマイケルって言わない?」
一同 : 爆笑
GM : ないないないない! それはない!(笑)


 そんなこんなでやっと成仏。南無南無アーメン。



ぼうけんしゃ

 探索続行。
 ゴブリンやボガードといったモンスターたちと衝突するも、ほぼノーダメージで突き進む一行。
 回避の高い前衛は素晴らしい。
 その分プリーストのヴォルグがちょっと暇になっちゃったみたいだけど、たまに前に出て殴ったら大ダメージを出してたそうな。
 そのタイミングで私はトイレに行っちゃってたんですけどね。

 蛮族たちの寝床部屋を発見し、寝床の数で敵の規模を把握。
 また小箱をふたつ発見し、そのなかから指令書のようなものを発見。

「近隣の蛮族どうし連携し、人間たちを襲え」
「洞窟に隠されている魔剣を探し出せ」


 というような内容。心にメモメモ。

 ゴブリンたちが掘り返していた洞窟はそのあたりで行き止まり、Uターンして入り口付近から別の枝道へ。
 すると馬が2頭と、馬車が一つ置いてある。

ハンゾー : ああ! あれですよ! あいつの馬車じゃないですか?

 馬車の荷台には見たことのあるマーク。
 それは、シナリオ冒頭に登場したリルドラケンの商人の馬車だった。

シエリア : なんと! ここで絡んでくるとは!
ハンゾー : 結局ゴブリンたちにやられたんだ(笑)。
ブルース : 我々を雇わんからこういうことになるんじゃ!(笑)
ヴォルグ : 漁れ漁れ〜ッ! この洞窟で見つけたものは、すべて我々のもんじゃ〜(笑)。


 残念ながら馬車の中にめぼしいものはナシ。
 しかし馬の値段が1頭1,500ガメルというのに色めき立つ一行(笑)。

ヴォルグ : ブルジョワじゃ〜ッ!!

 いそいそと馬車と馬を外へ引っ張って行き、森へ隠す。
 
 さらに洞窟を進むと、部屋の中央を白線で丸く囲っている場所に通りかかる。
 枝分かれした道の一つへ行くには、そのエリアを通らないといけない構造。
 いかにも罠がありますよ〜って見た目です。

シエリア : 足で内側をツンツンと。
GM : とくになにもないよ。
シエリア : じゃ、行っちゃえ! ひゃっほーうと!


 一同爆笑。

ハンゾー : どんだけチャレンジャーなんですか!(爆)
ブルース : いいか、ハンゾー。 『冒険者』 という字にはなんと書いてある。
ハンゾー : えと、 『ぼうけんしゃ』 って書いてあります。
ブルース : バカチンがーッ!!(爆)
ヴォルグ : そこは 『危険を冒す者』 だろうがーッ!!(笑)


 一同大爆笑。
 ハンゾー、美味しすぎ。

 しかし内側はちょっとギシギシ言う程度で何もなし。
 のちほどゴブリンの死体を数体放り込んでみたところ、床が抜けて下にジャイアントスパイダーが待ち構えるトラップ発動。
 まぁこの大グモ自体はたいした事ありませんでしたがね。
 粘糸攻撃を受けていたらちょっとやっかいだったかな?

 その後ボス部屋でレッサーオーガ率いるゴブリン部隊と衝突。
 レッサーオーガは3レベルまでの呪文を使う強敵。
 ブロードがエネルギー・ボルトを受け、ハンゾーがリープ・スラッシュのクリティカルヒットを受けるという局面もありましたが、そのほかはさしたるピンチもなく勝利。
 ボスの近接攻撃もハンゾーに一回だけヒットしたのみでしたね。
 マスターは結局このシナリオで一度しかダメージダイスを振れず、少なからずご不満だったようですが、いやいや、こちらはライト・ウォリアー部隊ですから、そのくらいがいいのですよ(笑)。



骨皮タツ夫

 ボスと戦った部屋は、奥のほうに泉があり、その周囲の地面は黄色く変色している。
 あたりには腐った卵のような異臭。
 ここが例の 「毒の充満した部屋」 だろうということで近寄らず、夜までの時間つぶしに他を当たることに。
 すると、とある袋小路に牢獄を発見。
 捕らえられているのは骨とウロコばかりになったリルドラケンの商人

ハンゾー : 「いたー! よく生きてたな〜」
商人 : 「おおお、冒険者の皆さん、助けてください。もう私、死にそうです〜」
シエリア : マスター、カギの<解除判定>チャレンジしてみていい?
GM : いいよ。
シエリア : 1ゾロイェーイ。50点ゲーット♪
商人 : 「そ、そういえば、ここを開けるカギを見たことがあります。赤い金属のカギでした〜」
シエリア : 「それって、さっき拾ったこれのこと?」
商人 : 「おおお、それのことです〜」
シエリア : 「そうか〜、ならさ、あんた、自分の命に値段をつけさせてあげよう(笑)」
ハンゾー : 「ヒドッ!!(爆)」
ブルース : 「ワシにも一言あるぞ! いいか、あんたがこうなったのは自業自得ってやつだ! ワシらを雇わなかったのがそもそもいけなかったんじゃ! ワシらにはあんたを助ける義理なんかコレっぽっちもないんじゃぞ!!」
ヴォルグ : 「そうだそうだ! まったくだ!!(笑)」
商人 : 「いや、でもあの時は酒場の主人が勝手に冒険者を決めてしまいましたので……」
ファニー : 「たしかに、このドラケンは悪くないかもね〜」
ブルース : 「ぬぬー、たしかにそれはそうか。許せんのはあの酒場の親父だな。だがあんたに同情する気持ちも起きんぞ!! 報酬はしっかり払ってもらうからな!」


 とかまぁ、ここでも商人をいじめてひと悶着。
 マスターによるアレンジが思わぬところで話を盛り上げてくれましたね。
 たしかにここでいきなりリルドラケンの商人がでてきても、ちょっと唐突感を感じちゃいますよね。
 ナイスアレンジ。さすがあめじんです。
 NPC の雰囲気作りがとても上手いマスターですよ。

 しかし、ひと悶着とはいえ身ぐるみはがされてほとんど全財産を失った商人からでは搾り取りようもなく、助け出してあげたら一人頭100ガメルということで落ち着くことに。

商人 : 「では、助けていただけるお礼に情報を……どうもここにいる蛮族たちは、洞窟のあちこちを掘り返して何かを探しているようなのです」
ブルース : 「ほうほうそのようだったな。それで?」
商人 : それで? って、またそれだけだとみんなに怒られそうだな(笑)。「どうもヤツらは古代の英雄の剣を探しているようなのですよ」


 と、ここで壁画指令書の伏線が回収されました。
 どうもただの怪物退治では終わらない雰囲気。

ファニー : 「そうそう、わたしら、夜まで時間をつぶさなくちゃいけないんだけどさ、あんたはむしろその間、ここに入ってたほうが安全だと思うんだ。だから食料とワインの樽を中に入れておくから、その間ここにいなさい」
商人 : 「ああ、私としてもそれは助かります〜。って、その酒樽! 私のじゃないですか!」
ファニー : 「そう、奥で発見したんだけどね。残り一樽になってたわよ。あとはカラっぽだったし(笑)」
GM : リルドラケンはシクシク泣きながらワイン飲んでるよ(笑)。
ハンゾー : 飲むのかい(笑)。
ブルース : で、寝ちゃうんじゃない? リルドラケンは酒を飲むと寝ちゃうヤツが多いってルールブックに書いてあった(笑)。
GM : しばらくするとグゴー、グゴーってイビキが。
ブルース : やっぱり(笑)。




隠された剣

 夜になるのを待ち、泉の部屋へ。
 毒は消えており、水も安全そう。
 ということで、まずは水の中で自由に行動でき、なおかつ暗視能力をもっているハンゾーが偵察に潜る。
 もぐってゆくと横穴があり、しばらく進むと上へ。
 水から顔を出すと、そこは霊廟のような部屋。
 壁いっぱいに顔料をつかって壁画が描かれ、真ん中には棺が安置されている。

ブルース : 顔料か。
ヴォルグ : 文醜ね。


 意味不明すぎだ(笑)。

 とりあえず安全を確認し、全員が霊廟に合流。
 壁画はどうやら古代の戦いを描いているらしい。その中に剣を手に戦う英雄の姿。

 棺をあけると中にミイラ化した戦士風の死体。手には剣を持っているが錆びついてボロボロ。細工も悪く、どうみても魔剣ではない
 一緒に羊皮紙が数枚入れられており、それを読むと事の真相がわかってくる。

 何千年か昔の大戦争で、蛮族と戦った英雄がいた。
 英雄は魔剣を手に勇敢に戦うが、最後はあえなく死んでしまった。
 英雄は魔剣とともに手厚く葬られたが、魔剣は使い手を求めて周囲を迷宮化しはじめてしまった(どうも今回のソード・ワールドでは魔剣の性質としてそういうものがあるらしい)。
 危険をさとった関係者は魔剣を持ち去り、どこかに封印した。
 そして最後の1枚には、魔剣の隠し場所を示すらしき、暗号化された文字の羅列。

 ということで、今回の冒険はここまで。
 リルドラケンの商人を村に送り届け、村長と商人両方から報酬をせしめ、さらに蛮族の指令書も村長に売りつけるなどして結構な収穫とあいなりました。
 最後には酒場の主人に嫌味の一つも言っておき、多少胸のつかえもスッキリと(笑)。

 次回は暗号が解けたところからスタートだそうです。
 どんな冒険が待っているのかとても楽しみ!



おわってみて

■モメごとについて
 さて、今回幾度となくパーティがモメた場面があったわけですが、マスターからは 「お前らモメるのに時間かけすぎ! どっちでもいいから進んでくれよ!」 と苦情が漏れ出しました(笑)。
 実はマスター、今回ひそかに2シナリオをやるつもりだったらしいのですが、時間がなくなって2本目を断念したとの事。
 まぁでもプレイヤーとしては2シナリオ楽しむのもいいけど、わいわいモメたり、ぐだぐだロールプレイ楽しんだりするのも大切な味わいどころなのでね(笑)。
 しかし何事もやりすぎはよくないですし、パーティとして意見のまとめかたも見えてきたことですから、今度からはもうちょっとスムーズに行くと思いますよ。
 でもグダグダはやめられない止まらないんだよね(笑)。

■<剣のかけら>について
 またプレイ後の飲みでマスターに聞いたところ、冒険者にはもっと積極的に<剣のかけら>を手に入れられるよう、英雄的に振舞ってほしいとの事。
 そうでなければソード・ワールドやる意味がないとの意見でした。
 強力な敵を倒すことで手に入る<剣のかけら>ですが、英雄的な行動をとることで NPC から報酬として得ることも出来ます。
 この<剣のかけら>を専用の施設で交換することで、「名誉点」(あるいは微々たるお金)に変換できるのが今回のソード・ワールド2.0。
 名誉点をためてゆくと、冒険者はさまざまなサポートを受けたり、専用の武器防具を手に入れたりでき、さらには称号やふたつ名、家や城まで手に入れることができる、というなかなか面白いルールなんですね。
 冒険者視点でも、英雄的な行動をすれば<剣のかけら>が手に入るというのは分かっているわけで、動機はどうあれ多少打算的にでも 「英雄的に」 行動しようとする可能性が非常に高いわけです。
 なるほど、面白い世界だ。
 そのあたりがよくわかっていなかったのが今回のセッションでしたが、認識できた以上、次回から我々の行動もだいぶ変わってくるんじゃないでしょうか。

■戦闘バランスについて
 既成シナリオとしての感想ですが、戦闘バランスがそれなりに甘めに出来ており、ルールブック I についていたシナリオより、よっぽどこちらのほうが初心者導入向けじゃないでしょうか。
 たぶん前回のあのオチャラケた構成のパーティでも、今回の冒険なら生き残ることができたと思うんですよね。
 まぁそのぶんその後の勉強にはならないのかもですが(笑)。

■シナリオ表記について
 展開としては、正面扉に関する 「不可能問題」 以外にも、ちょっと疑問な表記はあるようです。
 とくに、ゲームマスターに対する指示として、「冒険者には出直しは言を左右にしてさせないように」 という表記があるそうですが、それもまた少し疑問が残りますね。
 まぁマスターから聞いただけで、実際シナリオ集を読んでいないので見当違いなのかもしれませんが。
 緊迫感を演出するため、一回の探索でダンジョン全てを踏破させたいということのようですが、それの是非は置くとして、その理由付けをマスター任せにしちゃうって言うのはちょっと放り投げじゃないでしょうか(笑)。
 自由度が高いっていうか、マスターの想像力を刺激して楽しいところなのかもしれませんけど(笑)。
 私なんかはそういうところこそ料理人の腕の振るいどころと喜びますがね(笑)。
 既成シナリオのありがちなパターンとしては、戻れない理由付けのアイデアをいくつか提示したほうがいいんじゃないですかね。
 たとえば事前に商人がつかまっていることがわかってて、そいつの余命があと一日ぐらいだろうとか。
 あるいは古井戸に入ってある程度進むと退路が埋まっちゃうとか(ヒドイ!)。
 そういう演出があったほうがストーリーとして緊張感を生むと思うんですがいかがでしょう。

 いや、でもあめじんマスターもアレンジ精神を発揮して面白いことになりましたし、もしかするとそういうアレンジ精神を刺激するシナリオなのかもしれませんね。
 それって既成シナリオとして素晴らしいことかも?(笑)



■他メンバーのプレイレポート
DRR(ファニーメイ):烏賊学研究所・二号館 / Second First Adventure
DISK(シエリア):空飛ぶ円盤 / SW2.0セッション 第2回


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posted by BOSS at 01:08| Comment(2) | TrackBack(0) | その他TRPG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 いや、楽しかったですな、ぐだぐだロールプレイw
 ちょっと今回はひねたシエリアと出鼻くじかれて意固地になったブルースの二人でGMに対して非協力的だったですが。まぁ今後はPTの良心ハンゾーにも声を大にして頑張って頂きましょう。シエリアはうだうだ言ってますが、『メリットがないならやらない・デメリットがないなら他人がやっても止めない』だと思われますのでー。今回はペンダントを持っていたのでああなりましたが、他の人が持っていて直ぐに返したとしても何も言わなかったと思うし。

 で、それに関連して。セッション後の飲みの時にも話しましたけど『英雄的行いをすると<剣のかけら>が手に入る事がある』と言う事をキャラクターが理解しているのか否か、ってのが重要かと。ボス敵を倒すと手に入るってのはわかりやすいからr理解してると思うんだ。
 でも、良い行い(今回で言えばゴーストを成仏させる)をした時に手に入るってのはどうなのかなぁ、と。知っているのなら打算的にでも良い行いをすると思うんだけどもねぇ。分かっているのなら、名誉点が欲しいファニーメイ辺りが率先して英雄的行動をしてくれるよ!
 シエリアさんは生きる為に冒険者やってるだけなので、今の所は名誉とか気にしないけどね!

 そして今回のシナリオで重要な事が一つありまして。うちもDRRもその事をレポに書かなかったのでコメント出来なかったのですが。
 『娘は村が蛮族に襲われた時に既に死んでいて、遺体を抱えて逃げていたら夫に「逃げるのに邪魔だ」と言われて途中で置き去りにした』と記述があったのですよ。・・・聞いた話と違うよ! 置き去りにした時に生きてたか否かでは、全然印象が違うってばさ!w
 生きてる状態で娘を置き去りにしたと思ってたってのは、シエリアのあの態度の理由の半分以上を占めてたよ!
Posted by DISK at 2008年08月02日 14:07
>二人でGMに対して非協力的だったですが。

 非協力的なプレイってさ、私の場合はダチョウ倶楽部の「押すなよ! 押すなよ!」と一緒で、ほんとは否定してほしい一面が大きいんだよなぁ(笑)。
 否定してもらうことでこちらのキャラも立つし、否定する正攻法なタイプのキャラも立つし。
 それでパーティの関係性も立ってくると思うんだけど、まぁ最初からそういう連携ロールができるほど、こちらも上手くないんだけどさ(笑)。
 ってことで、私もハンゾーに期待♪

><剣のかけら>

 名誉点ってけっこう広いファクターだと思うからさ、それこそ「村社会における信用」だって名誉点だと思うし、「あいつは手ごわい暗殺者だ」ってのも名誉点なんじゃないかな。
 というわけで、「正義のヒーローだぜ世界を救うんだぜイェー」な名誉点には関心はありませんが、「あいつは優秀な軍人だ」な名誉点がとっても欲しいブルースは、けっこう積極的に<剣のかけら>とりにいくかも。

>・・・聞いた話と違うよ!

 ななんと!!
 抜け道の以前に娘は死んでいたのか!
 いや、でもマスターは父親が殺したようなことを言ってたしなぁ。
 あめじんめ、そんなところでもアレンジをしていたのか(笑)。
 たしかにすでに死体であったのであれば、「捨てろ」と言う父親も理解できますな〜。
 しかしあめじんテイストだと父親がシンプルに憎らしいと(笑)。
 さすがあめじん。憎らしいNPCを演出させたらピカ一だ(笑)。
Posted by BOSS at 2008年08月02日 17:26
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