ジョジョの奇妙な冒険 Part7 SBR #39 真の力(パワー)B の感想です。
レースも遺体争奪戦も最終局面を迎えつつあるスティール・ボール・ラン。
扉絵から3ページにわたって、主要人物のここまでの立場を再確認。
年齢が載ってましたが、ウェカピポって31歳だったんですか。
意外な若さにちょっとびっくり。
また、今月のウルジャンのオマケは、荒木版 『伊豆の踊子』 表紙イラストポスター。
うわさには聞いてましたがステキすぎる!
これは思わず買って読んでみたくなるなぁ(笑)。
彼女のスタンドは 「イズ・ダンサー」!!
いや、そんな小説じゃないのは百も承知ですが(笑)。
ネタバレ注意!
ジャイロとジョニィがフィラデルフィアに到着。
ジャイロは落ちていた馬糞を 「レロレロ レラ」 って(笑)。
たびたびセルフ・パロディをからめる SBR ですが、今回は花京院に化けたイエローテンパランスの名シーン。
さすが荒木先生、ネタのチョイスがいちいちクリティカルです。
冒頭から笑わせてくれますが、しかしジャイロすごいですね。
舐めるだけで Dio の馬だとわかるようです。
通過時間は馬糞のほんわか具合から推測したんでしょうか(笑)。
さぁ最終局面に突入して主要登場人物たちのそれぞれの動きも混乱してきました。
・ジャイロ&ジョニィは頭部を捜すため、その位置を指し示す左眼球部を Dio から奪うのが目的。
・Dio はマジェントとウェカピポの戦いをスパイすることで、ルーシーが大統領夫人に化けていることを知り、動き出す。目的は不明。独立宣言庁舎に向かっている(?)。
・ウェカピポは Dio にスパイされたことを察知し、ルーシーを守るために Dio を追う。
・大統領は頭部を確保したことで Dio を処分することに決定(?)。部下とともに自らも出撃(?)。
・ルーシーは不明。おそらく独立宣言庁舎で監禁中。
・ホット・パンツは行方不明。しかし……もしかすると?
ほぼすべての遺体を大統領が集め、かぎりなく有利な状況。
こうなってくると最重要人物は Dio となりますね。
彼の目的はいったい何なのか。
大統領サイド、ジャイロ&ジョニィ、ウェカピポと、全員が Dio を追っているようですが、はたしてどうなってしまうのか。
先がまったく読めない面白さです。
さて、その Dio を追うジャイロとジョニィがちょっとぶつかり合ってしまいました。
「人殺しの目」 を手に入れたジョニィと、殺しをよしとしないジャイロは Dio をどうするのかで意見がまっぷたつ。
今回はここのジョニィがヒジョーに印象的でした。
淡々と 「ぼくはヤツを「撃つ」つもりでいるが」 と言うジョニィ。
目といい表情といい、全てが怖い。
また 「人殺しの目状態」 となって、ためらいもなく目的を遂行しそうな勢いです。
それこそ、目的のためならジャイロでさえ撃ち殺してしまいそうな、そんな怖さが今のジョニィにはありますね〜。
最後はジョニィが折れて 「わかった……奪うだけ……「眼球を」……」 と Dio を殺さないことを約束しましたが、内心ではぜんぜん納得していません。
(人の「怒り」は増幅する………
そんな 事が簡単に済めばいいがな……)
と、心の中でつぶやいたり。
どこか他人めいた冷めた目でジャイロを見ているような印象すらあります。
考えてみると、このふたりの関係も最初のころに比べるとずいぶん変わってきましたね。
最初はエキセントリックなジャイロをジョニィが追いかけることでスタートしましたが、その後いろいろとありました。
ジャイロは 「飢え」 の不足を自覚し 「男の世界」 へ入門。
ジョニィは手段を選ばないまっすぐさをさらにのばして、「人殺しの目」 を手に入れてしまいました。
ときにジャイロがジョニィの能力を伸ばし、ときにジョニィがジャイロを諭し、強い信頼の中で複雑な関係性を結んできた二人でした。
このレースが終わるとき、そしてそれは着々と近づいてきているわけですが、そのときジャイロとジョニィの関係性は、どのようなゴールを迎えるのでしょうか。
Dio を捕らえるために二手に分かれてまわりこむジャイロとジョニィ。
そのジャイロの背後から近づく怪しげな男。
いかにもスタンド使いっぽい威圧感です。
後ろで見ていたジョニィにつづき、ジャイロもそれに気づく。
しかし、そのときジョニィの目には、ジャイロの背後から近づくファニー・ヴァレンタイン大統領の姿が!
しかもスタンド丸出し!
まさにナニィィィィィーーーーーッ!!
いきなりの急転直下展開にド肝を抜かれました。
さらに怒涛のようにわけわからん展開。
「志村うしろうしろ!!」 ばりにジョニィがジャイロに大統領出現を知らせますが、ジャイロにはその声はまったく届いていない様子。
ジャイロともあろうものが背後の大統領にまったく気づいていない。
……というか、これはもしかしてジョニィの声は遮断されている!?
その証拠に、その後起こる大惨事には周囲の一般人はすぐさま気づいて振り向くのに、ジョニィのこの叫びには誰も反応していません。
それとも、なにかの力が働いて、ジャイロからは大統領は見えないのでしょうか。
またまたジョジョらしい謎めいたシチュエーション。
緊迫感ボルテージは最高潮です。
そしてついに最後の超展開。
ジョニィ射殺さる!!!!!
顔面貫通!!
これは死ねる!!
リンゴォに額を撃たれたときは頭蓋骨で弾丸が止まって助かったジョニィでしたが、今回は後ろ側に血が飛び散っちゃって、明らかに貫通。
頬の位置だから脳はダメージを受けてないでしょうから、ホット・パンツさえここにいればなんとかなるか? と思ったのですが、そう上手くいくかどうか。
間に合わなければショックと出血多量で死亡確定です。
いや、主人公だしジョジョだし死なないでしょ? とは思いたいのですが、でも主人公ってジャイロなんだよなぁと。
うわぁどうなっちゃうんだろうコレ。
殺すときは本当にあっけないジョジョだけに、本当に死んだってのもありそうでガクブルものです。
しかも今回はこれでヒキ。
これは来月が気になりすぎる!!
せめて撃った犯人が何者なのか、推測だけでもしてみましょうか。
ジョニィは倒れる前、チラリと犯人を見て 「………お前……」 と何かを言いかけて倒れました。
どうもこの口ぶりは、相手が知っている人物のように聞こえませんか?
もしそうだとすると、容疑者として上がってくるのは
●Dio
●ポコロコ
●ノリスケ・ヒガシカタ
●ウェカピポ
●ホット・パンツ
●大統領
あたりとなるでしょうか。
大統領がジャイロに見えていないのでは? という疑問があるので、あれは幻でこっちがホンモノという説もあるかと思い、大統領も追加しておきました。
しかしジョニィが大統領を 「お前」 と呼ぶのってなんか違和感があるんですよね。ちょっと可能性は低いと思います。
あとは、Dio は普通にありそうですが、目の前に大統領がいるところで銃声を出して目立つ行動をとるというのがしっくりきません。
ポコロコが大統領サイドに入るのは、なかなか想像しにくいですが、ないとは言い切れないでしょう。あのサンドマンですら大統領についたんですから。
反面ノリスケはほとんど描写のない人物だけに、なにをやってもおかしくないので十分アリ。
ウェカピポは過去編まで描かれて人物描写がしっかりしているので、再度裏切って……ってことはまず考えにくい。
同様にホット・パンツも考えずらいのですが……ここでちょっと気になる点が、このシーンのちょっと前にジョニィが見かけた馬。
あれってホット・パンツの馬に良く似ているんですよね。
裏切られて一番ショッキングなのは、まずこのホット・パンツでしょうし、そうメタ的に考えれば、彼女が非常に怪しく見えてきます。
「テメー、あたしが気絶してるとき、乳揉んだダローッ!!」
いやいやそうじゃなくて(笑)。
彼女はジャイロやジョニィとも敵対する可能性のある、ローマ法王庁によってレースに派遣されてきた経緯を持っています。
法王庁がなんらかの指令を出し、それによって動いた可能性も、なきにしもあらず、かもしれませんね。
ひょっとすると、今回のキャラクター復習編は、それを確認するためにこそやってくれたのかもしれません。
いや、でもただひとり馬が描かれているというのが……逆にひっかけっぽくも見えてくるんだよなぁ〜(笑)。
うーむ、とにかく来月が待ち遠しい!!
先月は先月で超展開をやり、今月は今月でコレとは!
SBR、トンデモ級に面白過ぎるッ!!
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