2008年07月20日

週刊少年ジャンプ34号感想 後編

ワンピース 背表紙つながる超ロングイラスト01〜34号

 さて後半。
 後半の感想は、こち亀メモリアルバージョン、ぬら孫、ダブルアーツ、スケ団、サイレン、ネウロの6本でお送りいたします。




40周年記念特別読切
こち亀 メモリアルバージョン


 タイムトラベルで両さんが全ての少年ジャンプを集めようという企画。
 前後編50ページでジャンプの歴史を総ざらい。
 マニアックさや、古き良き時代を描くこち亀のいいところが発揮された企画ですね。
 興味深い内容でじっくり読んでしまいました。

「自己中」「快楽」「敗北」

 それはこち亀だけですから(笑)。
 って、考えてみるとこち亀ってどれだけジャンプで異色なんだか。
 一番ジャンプで歴史のある漫画がもっとも異色ってどういうことなんだろう(笑)。

 しかし32年前の両さんをセルフパロディにする豪快さはすばらしい。
 たしかに今となってはもう別人もいいところ。
 今風に言えば黒歴史ですもんねぇ(笑)。
 中川の黒歴史は…逆になんだか悲しくなるものが。
 こんなんなっちゃってよかったんだろうかという(笑)。

 ざ〜っと振り返ってみるに、やっぱり主人公の低年齢化が目立ちますねぇ。
 漫画のテーマとしてのバリエーションが増えたというのもありますが、「大人のプロ」 の主役がほとんど皆無になって、子供ばっかりになったんですね〜。
 これは、かっこいい大人に憧れることが少なくなった今の時代を表しているんでしょうか。
 そう思うと今のトリコって貴重ですわ。
 あれ? 銀さんも大人か?
 いや、でもあのひとは「プロ」じゃないですね。
 悟りきったニートみたいなもんか(笑)。

 歴史を振り返る面白さはもちろん、なぜかエロ本文化の歴史まで振り返ってるところが両さんらしくて笑えます。
 プレイボーイで 「おっぱい大行進特集」 って、今も昔も変わらんなぁ(笑)。

 いやぁこれだけ濃い50ページの読切+自分の連載19ページで、計69ページも描ききるとは。
 さすがに本編19ページは内容が凄いことになっちゃいましたが、それでも連載を絶やさない根性には頭が下がります。



ぬらりひょんの孫

 妖怪ものというより今回は怪奇ホラー状態
 これは雰囲気があって面白い。

 紫の鏡こと妖怪・雲外鏡によって、鏡から鏡へと転送され、翻弄されるカナちゃん。
 外の階段から学校の階段へ。
 理科室に逃げ込んだら自分の手鏡からトイレへ…。
 これは怖すぎる。
 パニックになるね〜。
 この手鏡は二度と使えないでしょうね(笑)。

 トイレに追い詰められたところで、清継くんがくれた妖怪人形が突然震えだす!
 読者視点ならいかにもバイブ音ってわかっちゃったけど、これはカナちゃん泣くわ(笑)。

 かけつけた清十字団。
 ところがカナちゃんは鏡の中で誰も気づかない。
 ゆらさんですら妖気を感じ取れないとは。
 しかしこれはいい絵。
 鏡にとらわれた美少女……これが先週ストーカーやってた娘と同じとは思えませんな(笑)。

 あやういところに偶然かけつけたリクオ。
 草むしりを終えて、今度はトイレ掃除でもするつもりだったのでしょうか(笑)。
 しかし鏡を割られてあわやというとき、夜リクオが出現!
 あれ!? 夜じゃないのに大丈夫なの? って思って読み返したら、時刻はちょうど18時を回ったところだったんですね。
 夜リクオの出現条件は18時をまわったらオッケーというわけか。
 18時から翌朝6時までの任意の6時間で妖怪化できるとか、そんな能力でしょうか。

 そしてついに、カナちゃんがリクオの正体に気づく?
 ヒーローのヒロインへの正体バレほど面白い主題もなかなかないと思いますが、さぁぬら孫はどう料理してくれるのでしょうか。
 これは面白くなってきた。
 うん、やっぱりカナちゃんが正ヒロインですな!



ダブルアーツ

 ハイネのトロイを吸収することに賭けてみるエルー。

「キリさんには
 その発作を止める力がある―――……!!」


 いや、そう決め付けて大丈夫なのか!? と。
 単にフレアの能力でエルーのトロイ・キャパシティが2倍になっているだけという可能性はないでしょうか?
 エルーのキャパはハイネのキャパよりかなり高いから今は大丈夫かもしれませんが、もしもう一度同じようなことをしたらその瞬間パンクするかもしれませんよ。
 まぁ、キリ自身がトロイに対して完全耐性があるっぽいですから、キリはフレア以外にも特殊体質の持ち主であることは明らかです。
 そういったところから考えて、エルーの発作を抑えている原因がただのフレアである可能性は低いのかもしれませんが、そういう危険だってあったわけですよねぇ。
 いやぁ何気にエルーは危ない橋を渡りました。
 気づいてないからこそできる勇猛さなんじゃなかろうか(笑)。

 しかし、キミら患者とおばあちゃんをそばにおいて盛り上がりすぎだ。

 ラスト、描きたいものが決まったハイネ。
 おもわずこのすばらしい絵何かがどうかしているブログさんより)が思い浮かんでしまいましたぞ。
 



SKET DANCE

 ヤバサワブックスのパンチの効いた面々とか、オタクたちのありがちな解散とかしょっぱなからツボを刺激しまくり。

「オレ音楽の事とかよく分かんねえけどよ!
 何つうんだこういうの
 こう胸にブワーッと
 グアァーッとさあ!!」


 ボッスンよ、そいつのことを人は 「恋」 と呼ぶんだぜ(笑)。

 しかし、とりあえずその着メロはなんとかしろ!
 なにげに気に入ってるんじゃないだろうなッ?

 結局予定調和どおりスケット団での出場となり、ライバルは生徒会執行部と。
 しかし毎度読者の裏をかくのがうまいスケットダンスです。
 どういうオチが待っているのか期待しちゃいます。



PSYREN−サイレン−

 子供たちの表情がいいですね〜。
 すっかり懐いちゃってるカイルに、順調にツンデレ街道をまっしぐらなフレデリカ。
 いかにも初恋のおにいちゃんって感じにアゲハに思いを寄せちゃったマリー。
 何を考えてるのか分からないながらもアゲハに打ち解けたっぽいヴァン。
 そしてちょっと距離をとりつつアゲハに何かを見ている様子のシャオ。
 それぞれほほえましく、なかなかいい子供たちだ。
 顔を真っ赤にして手をふってるマリーもかわいいけど、ふてくされてそっぽ向いてるカイルがいいなぁ(笑)。
 短いエピソードでしたが、なんだかとても印象的な子供たちでした。

 いかにも未来編で大人になった彼らと再会できそうな流れです。
 それこそ次のゲームでさっそく再会できるんじゃないかな?
 はたしてどんなキャラに成長しているのか。
 敵か、それとも味方か。
 こんないい子たちが敵になるとしたら切ないなぁ。

 子供たちからバーストストリームとプログラムを学び、何かを掴んだのかアゲハ。

「ちゃあんと自分で何か掴んできたんだろうね?」

 と聞くマツリ先生にたいして

「もちろんだぜ…」

 と答えるアゲハですが……、なんか嘘っぽい(笑)。
 暴王の月の改良版はできたようですが、まだちょっと不安が残るとか、そんなところでしょうか。
 その辺含めてどんな特訓をしてきたかは、今度のゲームで明かされそうですね。

 時計・PCはおろか電子機器はまったく使い物にならなくなっている。
 時計をしかけて未来でサルベージをしたがそれも壊れていた。
 新聞などの紙媒体もほとんどが風化して読めない。読めてもサイレンについてわかる記述はなかった。
 この情報はようやっときたか! って感じですね〜。
 サイレン世界を推理する上での非常に重要な基本情報がやっとフォローされました。
 カブトのおじさんの家にはそういう情報がいっぱいつまってそうだなぁと思っていたんですが、どうもそれもダメっぽいですね〜。
 電子機器が死んでるってことは、世界中を猛烈なプラズマが包んだとか、そういうことでしょうか。
 穴ぼこだらけの富士山から、隕石の衝突くらいを予想していましたが、それだけではなかったっぽいですね。
 なにやら想像以上に凄まじい天変地異が未来を襲ったようです。
 うーん、そしたら、何年後にあの未来があるのか、どうやって調べたらいいのか。
 それこそエルモア・ウッドの子供たちと再会できたら一発解決なんですが(笑)。
 カブトがなにか悪巧みをしているようですが、そのへんが何か偶然突破口となるのかも。。

 そしてついに3度目のサイレンゲーム開始!
 さぁ今度はどんなゲームになることやら。



魔人探偵脳噛ネウロ

 「新しい血族」を蹴散らし、スーパードーピングされた下僕もデコピン一発。
 いや〜ネウロ元気元気。
 しかし、その巻き添えをくらってる弥子が悲惨すぎ(笑)。

 弥子、余命1日の 「ぬふぁ〜ん」 な下僕を助ける。
 いかにもこのあとピンチのときに助けてくれるようなフラグですが、弥子はなんかこういう奴にすごく好かれそう(笑)。

 ジェニュインの正体は元大女優ジャニファー・ユーイング。
 略してジェニュインってことか。
 女優時代から相当のドSだったみたいですが、はたしてその能力はなんなのか。

 そしてラスト、多すぎる警官隊の中に同じような顔がチラホラ…。
 石垣が増えた!?
 これがジェニュインの能力なんでしょうか。
 つまり、普通に有能なせいで偽者ってことがバレる展開ですか?(笑)
 とりあえず 「全員殴ってみる」 でいいんじゃない?(笑)



まとめて

 さすが40周年記念企画、かなり楽しめました。
 とくに村上先生のポスターが最高。
 思わずもう1冊買いたくなっちゃいます(笑)。
 ポスターのおかげで250円にもすごい納得だったのですが……え? 来週も250円なの!?
 とじこみ付録でカードがつくみたいだけど、それだけで250円ってのはにんともかんともですよね。
 もしかして、原油価格高騰のせい!?



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ラベル:ジャンプ 感想 JUMP WJ
posted by BOSS at 22:15| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実はダブルアーツ今回の話で不自由を強いながら手を繋ぐ理由がなくなっちゃったんですよね。
これワンピなら「他の海賊が先にワンピース見つけちゃった」って位のもんですよ…
担当編集は気付かなかったのか…?
Posted by 地方民 at 2008年07月20日 23:16
 あれ?
 理由なくなっちゃいましたか?
 私は気づきませんでしたが。

 エルーのトロイを少しずつ他のシスターに吸い取ってもらえば、手をつなぐ必要がなくなるって事ですかね。
 でも、そのためにも今は本部に手をつないでいかないとなぁと好意的に解釈しております。
 もしかすると小出しに吸い取ることは不可能という裏設定があるかもですし。
 なにより情報が少ないので判断はまだ先送りかなぁ私は。

 難しい条件設定の漫画ですし、破綻しないといいんですがね〜。
 頑張ってほしいものです。
Posted by BOSS at 2008年07月21日 23:46
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