大好評の ALWAYS シリーズ第二弾。
VFXを駆使して昭和初期の東京の光景を再現し、またも心温まる下町ッ子たちのドラマを描き出す。
これぞ日本のファンタジー。
前作の感想はこちら。
前作より4ヵ月。鈴木オートに親戚の娘・美加(小池彩夢)が転がり込んでくる。父親の会社が倒産し、再就職の口を捜すまで預かってほしいというのだ。ところが、今までいいところのお嬢様として育てられてきた美加は、鈴木オートでの質素な暮らしになかなか馴染めない。同い年の一平(小清水一揮)とはケンカしてばかりだった。
お向かいの作家志望・茶川竜之介(吉岡秀隆)は、淳之介(須賀健太)を取り戻そうとする社長・川淵(小日向文世)に、ある約束を迫られる。淳之介が人並みの暮らしをしていないという確証が得られたら、今度こそ淳之介を取り返すぞというのだ。茶川は淳之介のため、今度こそ賞をとろうと本気で執筆活動に打ち込み始めるのであったが……。
VFXと模型を駆使して昭和30年代の風景を再現するこのシリーズ。
今回も冒頭から大変なことになってていきなりテンションがあがります。
このサービス精神はとても嬉しい。
できたら堤真一には巨大化して戦ってほしかったんだけど、ウルトラマンには10年くらい早いか。
でもそのくらいやっちゃいそうな迫力が堤真一にはありますよね。
ALWAYS でとても好きになった役者さんです。
また映画館や銭湯、ついに完成した東京タワーや、高速が上を走る前の日本橋などなど、全編にわたってあの時代を知る世代にはとても懐かしい光景がいっぱいです。
そういった光景や風俗をひとつひとつ思い出しては家族で思い出話に花を咲かせる、そんな楽しみ方がとても似合う一本ではないでしょうか。
一緒に見ていた両親は前作同様とても満喫していたようで、またも昔話を延々と聞かされました。
いやいや、話してばっかりいないで映画観ろっての(笑)。
この時代を知らない私たちにとっても、今自分たちが立っている東京のちょっと前がこうだったのだと知ることは、とても有意義で興味深いテーマだと思うのです。
堤真一演じる鈴木オート社長が、太平洋戦争の生還者だというところに驚きを覚えました。
そうか、この時代の男たちは徴兵されたのだと、そういう人たちが街中にいっぱいいた時代が、ちょっと前まであったのだと、そのことが妙に印象深いエピソードでした。
ストーリーは序盤、親戚の娘・美加のエピソードや、六子(堀北真希)の幼馴染・中山武雄(浅利陽介)の更正ストーリー、鈴木オート夫婦のそれぞれの思い出などなど、数々の小さなエピソードがバラバラに展開していきます。
それが後半茶川の物語に集約してきれいにまとまってゆく様はなかなか。
とても心温まるエピソード群であると同時に、ひとつひとつの物語にどこか切なくなるようなものを覚えるのは、こういう下町の光景がすでに失われたものだからでしょうか。
ああ、なんだか僕たちは何か大切なものを失くしてしまったのだなぁと、そんな感慨にひたってしまいます。
やられた〜! となったのはホタルのエピソード。
これにはたまらず涙腺崩壊。
堤真一がとてもいい演技してます。
メインストーリーももちろんですが、こういうサイドストーリーひとつひとつが心に残ります。
また今回初登場の美加役・小池彩夢ちゃんがすばらしくかわいい!
そうそう、初恋の女の子ってこんな感じだよねぇって感じで思わず胸がキュンキュンしちゃいます(笑)。
ツンケンしたお嬢様モードから朗らかになった後半まで、生き生きと演技していてとても微笑ましい。
メインストーリーにはあまりかかわりませんが、この子の健やかな笑顔が目に焼きつきました。
貧しくとも、とても幸せだった下町の人々。
みんないい人ばっかりで、物語もちゃんと丸く収まるように出来ている。
安心して観ることができて、ホロリと切なくなったりしつつ最後は幸せな気分でいっぱいになれる、家族向けの良作です。
********************************************************
よろしければランキングにご協力をお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ
にほんブログ村 映画評論・レビュー
********************************************************
よろしければランキングにご協力をお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ
にほんブログ村 映画評論・レビュー
********************************************************
この続三は劇場で6回観ました。
今もよくDVDで観ています。
堤さん、いいですよね!!
豪華版DVDの特典ディスクには則文と淳之介のホノボノとするお留守番シーンがかなり収録されていて大満足でした。
その堤さんにフォーカスした記事をTBさせて下さいね。
劇場で6回とは、筋金入りですね!
豪華版特典ディスク、観て見たい(笑)。
邦画もこういうすばらしい作品が増えるといいですね〜。