2008年07月08日

週刊少年ジャンプ32号感想 後編

ワンピース 背表紙つながる超ロングイラスト01〜32号

 さて後半戦。
 後半の感想はヘタッピ、ダブルアーツ、こち亀、サイレン、スケ団、ネウロ、サムうさの7本でお送りいたします。




ヘタッピマンガ研究所R

 今回は顔の描きかたというか、顔の描き分け方のコツ。
 なるほど、パーツではなくそのバランスをシンプル化して考えるというのは参考になりますねぇ。
 私は似顔絵を描くのが得意なほうだったので、子供の頃からよく友達や先生の似顔絵を描いて嫌がられてました(笑)。
 休み時間が終わると黒板に次の授業の先生の似顔絵が描いてあるとか、そんなイタズラやってたことを思い出しました(笑)。
 今思うとヒドイ生徒もいたもんだ。
 まぁそんな悪事が後々マンガを描くのにかなり役立った覚えがあります。
 模写も大事ですが、模写ってだいたい自分の好きな絵しか真似しないじゃないですか。
 そうすると顔がワンパターンになっちゃうんですよね。
 似顔絵はバリエーション増加にとても役立ちます。
 何より観察眼が伸びますからね。
 人を見たときにこの人を絵にするならどこを強調してどこを省略しようかとか、そんなことを考えちゃうんですね。

 しかし、この編集さんは……とりあえず描き分け以前に……まぁいいや(笑)。 



ダブルアーツ

 明るいシスター、ハイネ登場。
 あ〜、この子いい子だぁ〜。
 明るさとギャップのある悲しい過去はなかなか胸を打つものがあります。
 自分が罵倒したシスターと、同じ過ちを犯してしまったとき、遺族から受けた感謝の言葉。
 なんて自分は愚かだったのだろうと反省するのと同時に、トロイという病に対する姿勢も変わったんでしょうね。
 自分はあのとき、トロイをシスターに治してもらえるのが当然と思っていた。
 だから罵倒した。
 だけどあの遺族は孫の命をあきらめていた。
 だから感謝の言葉がでてきたのではないでしょうか?
 遺族の優しさもあることでしょうが、世間一般の人にとっては、「トロイにかかる」 = 「消滅」 であると考えられているのではないでしょうか。
 シスターにかかれば助かる命かもしれないけれども、シスター自体の絶対数が少ないのではないでしょうか。
 ハイネはこのときあらためて、世間一般の認識を知らされ、トロイという病の重大さを知ることで、自分がシスターであることの重大さを自覚できたのではないでしょうか。
 トロイから人を救うことができる喜びに目覚めたはずです。
 なかなかいい娘じゃないですか。

 でも画家の夢は捨て切れていない。
 口では 「すっぱりあきらめられる」 と言いつつ、微妙な表情がその証拠。
 そのハイネを応援するエルー。
 これはエルーの成長ですねぇ。
 キリの言うとおり、初期のエルーはちょっと精神的に弱い、暗い娘でした。
 自分が抱えきれない重みに耐えかねているんだとポロポロ覗かせて、SOS信号を常に発しているような娘でしたものね。
 「自分は20まで生きられないでしょう」 なんて、患者の家族に言うことじゃありませんでした。
 救われた患者にとってみれば押し付けがましいったらありゃしません。
 そのエルーから、こんなプラス思考な言葉が聞けるとは。
 キリと出会ってエルーもちょっとだけ成長できたのかもしれませんね。

 しかし元気付けられたハイネに、電話口で伝えられる残酷な告知。
 電話一本でハイさよならってどれだけ冷たい仕打ちですかシスター教会は!
 というかそもそもあと1人か2人と限度がわかったのなら、シスターとしては引退させ、それ以上治療するのは止めるべきじゃないでしょうか?
 この教会の措置にはあまりに納得の行かない、腹立たしさが込み上げてきます。
 ガゼルなんかよりよっぽどヒドイ組織なんじゃなかろうかって。
 ハイネがかわいそ過ぎる。
 とりあえずキリと手をつないで延命しなさい!



こちら葛飾区亀有公園前派出所

 ちゃんと来ているバイトを押しのけて金独占はさすがにどうなんだと思わないではないけど、今回の両さんはかっこよかった。
 台風の接近を察知し、キャンプ場の危険をコケから予知して急遽退避という流れが立派。
 動機は金だったけど、メインの流れはちゃんと子供達を楽しませてしっかり守っている素晴らしい大人像なんですよね。
 ひさびさにかっこいい両さんが見れてよかったよかった。

 しかしツリーハウスなんて、さすがに即席で作れるものなのだろうか。
 いや、両さんだしまぁいいか(笑)。

 オチはいつもの悪ノリオチ。
 これはエコとつけばなんでも持ち上げるマスコミへのアンチテーゼだわッ!



PSYREN−サイレン−

 アゲハ、順調に特訓苦戦中。
 順調に苦戦中っておかしいけど、個人的に 「暴王の月」 には当分 「暴王」 のままでいて欲しいのだ!
 しかしその暴王の月も、対処に慣れたマツリ先生には赤子の手を捻るように消滅させられちゃうっていうのは悲しいなぁ。
 ネタがバレたら対処は簡単なのは能力バトルものの王道ですね。

 寝起きの雨宮がヤヴァイ!
 朧の言葉に 「あい あい」 ってかわゆすぎ(笑)。
 雨宮はほんと千変万化な魅力の持ち主ですなぁ〜。
 毎回いろんな顔をみせてくれて飽きさせません。

 朧につれられて、アゲハ、雨宮は天樹院エルモア邸へ。
 ……ヒ、ヒリューは?(汗)
 なぜにこうもヒリューの扱いがヒドイのだ!
 天よ、彼にもっと光を!

 天樹院エルモアはサイレンドリフトではなく、天然のサイキッカーと。
 なんだ、ドリフトって少ないんだなぁ。
 PSIを学ぶ子供達も、サイレンドリフトではなさそうですし。

 で、かなりいろいろとわかってまいりましたね。
 エルモアは強力な予知能力の持ち主で、近い未来の地球崩壊を予知し、サイレンの秘密をさぐっていると。
 サイレンやサイレンドリフトについても、ある程度予知したから知っていると、そんなところかもしれませんね。
 また子供たちはサイキック能力ゆえに親から捨てられたとか、一緒に住めなくなったとかいう、そんな X-men 学校なんでしょうか?
 エルモアはこの子達を未来の希望として育てているようですが……、なにやら逆に悪い予感が。
 この子たちが未来を崩壊させた……なんて事はないですかね。
 サイレン塔にいた奴らが、実はこの子達だとか……。
 いや、それだとサイレンドリフトの存在を知らないってことが矛盾してくるか。
 ヴァンやカイル、この子たちがこの物語でどんな役割を担っていくのか。
 謎がひとつ明かされて謎要素がさらに投入と、そんなところでしょうか。

 しかし、未来と過去をいったりきたりの物語で予知まで登場となると、時間系の SF が好きな私としては、はたして未来は変えられるものなのかどうか、そこんところが気になってきますなぁ。
 自分がもしサイレンドリフトだったら、そこをまず確認したいですね。
 たとえば未来で残っている構造物を確認し、過去に戻ってその同じ構造物に恒久的な変更を加える。
 そして再び未来に行ってその変更がどうなっているかを確認する。
 たとえば、未来でも残っているビルの構造の中に人知れず何かを埋め込んでおくとかね。

 あと、あれだけ構造物が残っていたんだから、何がおきたのかヒントになるような情報はどこかに転がっててもいいと思うんですよね。
 新聞、雑誌、携帯とかPCとか、少なくとも何年までは文明が続いていたのかは分かると思うのですが、マツリ先生あたりはそういう調査してないんでしょうか。
 それとも、そんな調査なんてする余裕もないくらいゲームが厳しいんでしょうか。
 ある程度の PSI を身につけたパーティだったら、危険区域外の調査はけっこう安全にできると思うんですよね〜。
 これから、そういうエピソードが語られる時が来るのかもしれませんね。



SKET DANCE

 照れるヒメコがかわいすぎだ!
 おもむろに掃除はじめちゃうとか、純ですなぁヒメコは。
 無神経なボッスンと最後には逆ギレしちゃうヒメコ、君らほんとにいい夫婦だ(笑)。
 幸せそうな2人に冒頭からおなかいっぱい。

 しかしそんなイチャイチャカップルのもとに訪れるJソン先生。
 これはあれか? イチャイチャカポーがまず最初の犠牲者となるホラーの鉄則か!?
 とまぁ思わず興奮してしまったわけですが、当然そんなことはなく、っていうか、そう思わせてしまう篠原先生うまいわぁ。

 今回初登場のゲスト、Jソン先生ですが、いやぁこれは来た!
 小心者ゆえのテンパり暴走キャラ。
 すぐヘコむお人よしッぷりもかわいいし、テンパってワケ分からなくなるところもある種共感できてしまう(笑)。
 そしてなによりその暴走っぷりが心地よい!
 突然笑い出したり、怖い声帯模写始めたり、木を一刀両断する快感をアツく語ったり、中盤から笑いがゲラゲラ笑いが止まらず。
 理解のありそうなかわいい女性だったけど、残念でしたなぁ〜。
 さすがにチェーンソーの声帯模写は迫力ありすぎでしたわ。
 いやいや笑った笑った。
 いやぁこれはまたいいキャラが生まれたなぁ。



魔人探偵脳噛ネウロ

 ひさびさの変態さん、やることがひっちゃかめっちゃかで素晴らしい。
 身体を動かしに来たのに資格とかマナーとか語学とかワケワカラン(笑)。
 しかも棒グラフは自前のヒゲなのに、字はマジックで自分で書いてるのかよと(爆)。
 なにげにそれってかなり凄い特技なんじゃなかろうか。
 まぁどうでもいいか。
 しかしあっけない逮捕でしたねぇ。
 謎といってもたいしたことのないヤツでしたし、こんなもんか。
 
 ドSかと思ったら実はドMだったジェニュイン出撃。
 しかし、椅子の股間に受話器ってエロいな。松井先生これワザとだよね。
 コロンブスの卵だ(笑)。



サムライうさぎ

「月を目指さずとも…
 懸命に跳ねずとも…
 うさぎは…
 …一緒にいるだけで
 気持ちが とても和む」


 伍助の言葉に、懸命に張り詰めていた志乃の心が開く。
 志乃の悲しい夢は、ごっちんと別々に寝ることになることだった。
 なるほど、ここでその最初の頃のエピソードを持ってきたか。

「まっ…また…
 あんな事…
 いっ…言われちゃうんじゃないかって…」


 いつもノホホンと明るく、決してへこまない志乃かと思いきや、志乃もやっぱり苦しんだり悩んだり悲しんだりしつつ頑張っていたんだよって事ですね。
 ボロボロと無防備に泣く志乃がいじらしい。
 笑顔の陰でそんなに苦しんでいたのかと。

「くっついていい?」

 この志乃らしい言葉選びがすばらしい。
 「抱いて」 とかじゃないんだぜ! 「くっついていい?」 なんだぜッ!
 ついに抱きしめ合う2人。
 今までで最高に幸せそうな2人の笑顔、炸裂!
 おままごとのような夫婦ですが、これぞ純愛
 ようやっとふたりの気持ちが一つになれたんですなぁ。
 サムライうさぎ、いいまとめ方をしおる。
 さて次週、いよいよ迫った講武館との戦い直前エピソード。
 「試合はじめッ!」 の声で最終回かな?



まとめて

 マンガ的熱量では、あいかわらずワンピースが独走中。
 今週はその後ろを寝起きの雨宮凶悪なJソン先生志乃の 「くっついていい?」 が追走している感じかな。
 あと意識しまくりのヒメコも最高。
 ボス×ヒメ派にはたまらんサービス回でしたね(笑)。
 しかしこのワンピ独走態勢はいつまで続くのか。
 たしかに今のワンピの面白さは異常なほどとはいえ、他のマンガにももっともっと頑張ってもらいたいところでもあります。
 個人的にはサイレンにもうちょっと爆発してほしいんだけどなぁ〜。

 ということで、今週はここまで。
 また来週ッ!



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ラベル:ジャンプ 感想 JUMP WJ
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