2008年07月07日

週刊少年ジャンプ32号感想 前編

ワンピース 背表紙つながる超ロングイラスト01〜32号

 アイシールド21が表紙を飾る32号。
 こう見るとアイシールドって絶対自分の息で曇るよなぁ〜、不便だなぁ〜なんて思いました、どうでもいいコトですね、ハイ。
 前半戦の感想は、アイシル、ナルト、ワンピ、花市もんてろ、ぬら孫の5本でお送りいたします。




巻頭カラー アイシールド21

 巻頭カラーで対決の図。
 そうか、帝黒学園のユニフォームは黒に金だったのか。
 シンプルな黒と白だと思ってましたが、意外と派手だったのね。

 冒頭、予想だにしなかった展開。
 新必殺コンビネーション 「聖なる十字架(クリスクロス)」 が炸裂か!? と思わせておいてまさかの失敗とは(笑)。
 これはきれいに意表をつかれた(笑)。
 こんな局面でギャグやらかすとは。

 なおかつ、それはただのギャグじゃなく、泥門がいかに追い詰められて策を弄する隙すらないかということの表れであると。
 いよいよ泥門、万策尽きて追い詰められるところまで追い詰められたってところでしょうか。
 そろそろ反撃ののろしをあげないとですね。
 しかし彼ら泥門チームにいまひとつ悲壮感が足りないのは、彼らの成長の賜物というものではないでしょうか。
 これまでも散々辛い試合をやってきて、もう無理! なんて局面はイヤというほど乗り越えてきた彼らです。
 今回も帝国学園相手にいかに無理に見えても、最後まで諦めないという根性が知らず知らず身についているんじゃぁないでしょうかね。
 心を折られているのはモン太だけなんですよね。

 しかしヘラクレス、試合中に 「ディロリロリロ カウント〜〜ダゥン! 順位発表!」 とか余裕スギ(笑)。
 そろそろその鼻っ柱を折ってやらんとな!
 
 十文字、黒木、戸叶のハァハァ3兄弟に見せ場があったのがよかった。
 十文字のお父さんはこれで少しは息子を認めてくれたかな?
 黒木と戸叶の親も見に来てくれてたら嬉しいですね。
 ところでwikiで今知ったんだけど、漫画家を目指している戸叶の両親って治虫と町子って名前なんだって!?
 どんな親だと!

 さて、泥臭い試合展開の偶然から、モン太の鷹攻略に一筋の光明が。
 鷹の言う 「粘り」 っていうのはいったいなんなんでしょうね。
 アメフト自体にあまり熱意を見せなかった鷹が、積極的になっていて意外。
 なんだ、ちゃんとヤル気あるんじゃん。
 しかし、ヒル魔の右手ゴゴキィィは骨折がまだ治ってないようでコワイ(笑)。
 いや、そもそもその音、進さんの専売特許ですから!



NARUTO-ナルト-

 「9」 じゃなくて 「タ」 には気づいてましたけど、まさか 『イチャイチャタクティクス』 のタだったとは(笑)。
 たしかに自来也先生って言えばイチャイチャシリーズですもんねぇ。
 もしかしてこの暗号のために、イチャイチャシリーズという伏線をはっていたんだとしたら、なんてまた遠大な伏線。
 それこそ1巻当時から出てますもんね〜。
 しかし、冷静になって考えれば、この謎ってナルトでなくても気付いてよかったんじゃないだろうか(笑)。

 恥ずかしい暗号に微妙な顔のカカシ先生とシカマルが笑えた。
 シホちゃんが意外と冷静なだけに、余計にこのふたりの具合の悪さが際立つわなぁ。
 ナルトにいたっては、読みなれてそんなのどうでもいいってばよって感じなんだろうけど。

 出てきたメッセージは、

「本物葉意無椅(ほんものはいない)」

 つまり何人も出てきたペインのボディは、どれもニセモノで本物は別のところにってーことか。
 それとも、ペインと言う存在自体がはじめから存在しないっていうことなんでしょうか。
 実は小南がペインを操っている本体だったとか。

 そして当のペインと小南が木ノ葉攻撃に立つ。
 そのなかには新しいボディとして女の子っぽい姿。
 サクラっぽいけど、既出のキャラかな?



ONE PIECE

 ベポかわいすぎ。
 蹴り技中心の機敏な格闘家でしかも精神的に打たれ弱いと(笑)。
 なんてキュートなんだ。
 しかも新入りにちょっと偉そうにしたりと、そこもかわいい。
 ローはいい趣味してるぜ。

 くま・キッド戦線にロー達も参戦。
 これは壮絶な戦いになりそうだ。
 けどちょっと安心したのは、これでキッド脱落はほぼなくなりましたね。
 さすがのバーソロミュー・くまもキッド、ローの二勢力を相手に圧勝はないでしょう。
 しかし、ちょっと気になるのはこのくまさん、いつも肌身離さず持っている 「BIBLEの本」 を持っていないんですよね。
 こいつってば実はニセモノってことはないでしょうかね。
 口からビームは吐きましたけど、もしかするとドクター・ベガパンクが作ったコピーロボットってことかもしれませんよ。
 それだと、海軍将兵がくまのことを 「アレ」 って言ったのも腑に落ちるんですよね。
 あれ、でも右手の手袋外しているなぁ。
 ニキュニキュの実の能力は世界にひとつだから、コピーロボットじゃぁ使えないし、う〜ん、やっぱり本物だろうか。

 ピーターマン撃墜! ザマーみろい!
 しかし同じ人攫いをやっていたデュバルのこの扱いはいいんだろうか(笑)。
 別に改心をしたわけじゃないし、非道なことに変わりはないはずなんだけど。
 まぁ人生バラ色になったら人攫いなんてしなくなるかもしれませんね。
 だといいんだけど。
 あいかわらずイビツすぎるウインク。
 見てるこっちまで顔がひきつるわ。
 こんな顔描きながら尾田先生も同じ顔してるんだろうなとか想像してしまった。

 ルフィ一行はシャッキーズぼったくりバーへ。
 海軍大将が来るってのに余裕あるなぁ。
 まぁコーティングしないと次に進めないし、選択肢はないか。

 シルバーズ・レイリーの口から語られる、海賊王ゴール・D・ロジャーの物語
 いきなり核心が語られちゃってドキドキ。
 ストーリーがなかばにさしかかって、ついにこの時が来たのかァとちょっと感動してしまいました。

 ロジャーは海軍に捕まえられたのではなく、自首をしたのだと。
 これでロジャー以外のクルーが捕まっていない謎が解けましたね。
 しかも当のクルーであったシャンクスやバギーが同じ広場で処刑を見ていたって言う謎も解けました。
 なるほどロジャーの意思で自首したのであればいかに仲間でも手を出せない。

 そしてロジャーはなんと不治の病だったと。
 処刑される最後まで恐怖せず、笑って堂々としていたというロジャーの覚悟の謎が解けた感じですね。
 ロジャーと同じように最後まで笑っていたと、スモーカー大佐はルフィを評価しましたが、しかしそうするとルフィのほうが凄いんじゃないでしょうか(笑)。
 ルフィは不治の病でもなく、ましてや自首したわけでもなくバギーに捕まったわけで、無理矢理処刑されようとしていた。
 それでも最後に自分の死を受け入れて笑ってたんですものね。
 本質的にまったく逆のシチュエーションですよ。 
 もしかして、ロジャーよりもルフィのほうが大物なのかもしれませんよ。
 いや、ロジャーならその状況でも笑っているのかもしれませんけどね。
 死のまぎわ、自分のたった一言で世界中を大海賊時代に巻き込んでしまうロジャー。
 かっこよすぎ。
 男として生まれて、まさに本望というものでしょう。
 自分が生きた証をド派手に世界に刻み付けたといわんばかりです。
 身勝手で、大騒ぎするのが大好きで、なにごともハデ好きなロジャーならではの最高の死に花だったことでしょう。

「あの日ほど笑った夜はない…!!
 あの日ほど泣いた夜も…
 酒を飲んだ夜もない……!!
 我が船長ながら…見事な人生だった…………!!!」


 レイリーさんの滂沱と涙をながした泣き笑いの顔が目に浮かんできて、不覚にも目頭が熱く。
 いやぁ、渋い男達の物語があったんだなぁ。

 クロッカスさん、船医としてロジャーの船に乗っていたことが判明。
 そんな仲間っぽい伏線もありましたねぇ。
 なるほどブルックさんたちルンバー海賊団を探すために仲間入りしてたのかと納得。
 でもその間、ラブーンはレッドラインに頭をぶつけ続けていたんだろなぁと思うと、クロッカスさんは相当悩んだでしょうねぇ。
 ブルックさんはクロッカスさんに頭があがらないなぁこりゃ。

 シャンクスが海賊王の船に乗っていたことに驚くルフィ。
 そうか、ルフィも知らなかったのか。
 しかし完全スルーのバギーが哀れ。
 あのバギーが海賊王の船に乗っていたっていうことのほうがオドロキでしょうに(笑)。

「ロジャー船長と同じ事を言うガキがいたんだ…………!!
 船長のあの言葉を…!!!」


 というシャンクスの言葉に、思わず1巻第1話を読み返してしまいましたが……はて、どのセリフやら。
 それらしいのは 「海賊王になってやる!!!」 くらいしか見つからないなぁ。
 それとも、ルフィの回想シーンが改めて入ることがそのうちあるんですかね。

 ワンピースという物語のそもそもの発端であるロジャーの物語が語られ、そしてクロッカスさんやシャンクス、バギーというこれまでの登場人物の関係も再確認された今回。
 いろいろと、これまでの50冊以上にわたる物語の総決算&再出発にいたるまでの下準備って感じになってきましたね。
 時代と、物語がグラグラ動いて、グツグツ煮えたぎってるゼーッって感じがとても面白い。
 巨大なダイナミズムを感じます。
 長い長い物語のこれぞ醍醐味ってやつですね。
 しかし最近のワンピはどうしたんだろうっていうくらいに面白いんですが、ほんとどうしたんだろう(笑)。
 いや、何を言っているのか分からないと思うが、それがありのままの気持ちなんだぜ(笑)。

 黄猿、砲弾に乗ってシャボンディ諸島に上陸。
 さぁいよいよ大将戦か。
 次号からまたド派手に展開するのでしょうか。
 シャボンディ諸島編はまだまだ盛り上がりそうです。



Cカラー特別読切 天才錬菌術師花市もんてろ

 低年齢向けのドタバタギャグ漫画。
 1ページにいくつもギャグを織り込もうという熱意はなかなかのもの。
 しかし残念ながら私にはあわないギャグかなぁと。
 全編笑いがすべりっぱなしというように読めちゃいました。
 しかし、逆に小さい子供が読むとこういうのが面白いのかも。



ぬらりひょんの孫

 先週の感想「切腹覚悟の上の大芝居ってところでしょうか。」 って書いてたもんで、ちょっと嬉しかった今週のぬら孫(笑)。
 リクオは牛鬼のこれまでの策謀を、組のためを真に思ってのことと見抜き、それゆえにこそ牛鬼にいて欲しいと。
 やってきてことは乱暴ですが、たしかにこれほどまでに身を捨てて組のためを思える忠臣もいません。
 リクオはこれ以上ない大きな味方を得たのかもしれませんね。

 冒頭見開きの回想シーンで、リクオを肩車する牛鬼。
 なんだ牛鬼ってばもともとリクオが好きだったんじゃないかと。
 牛鬼が 「リクオ」 と呼び捨てにするのは反感や逆心のあらわれではなく、親愛の情からだったんだなぁと、またちょっと牛鬼の見え方も変わってきましたよ。
 牛鬼は失った家族の愛を奴良組に見出していたのですね。
 ツンデレどころか、デレデレだったのかと(笑)。


 ところで、ぬらりひょんや雪女などは世代が代わっている様子なのに対して、牛鬼は牛鬼本人なんですよね。
 これはつまり、元人間が妖怪化した、後天的な妖怪である牛鬼のほうが、先天的な妖怪たちよりも寿命が長いということでしょうか。
 後天的な妖怪のほうが優れているというのは、ちょっと考えにくいですね。
 ここで、妖怪という種をちょっと考えてみました。

 牛鬼は、先代の本来の牛鬼を殺すことで牛鬼を名乗りましたが、種族としては牛鬼の能力を受け継いでいるようには見えません。
 おそらく名前だけのことでしょう。とすると、種としての牛鬼は死んでいるんですね。
 そしてたぶん、この今の牛鬼が死んでしまえば、彼という種もこの世からなくなってしまうことでしょう。

 とすると、ぬらりひょんや雪女のような純粋で先天的な妖怪たちのほうが、寿命を手に入れたことで逆に優れた妖怪となっているのかもしれません。
 寿命と交配という手段を手に入れ、生物界でいうところの淘汰、適応という進化と、子孫を増やす可能性を手に入れた先天的妖怪は、アクシデントに強く、絶滅の危機から逃れやすいわけです。
 一個体が死んでも、子孫さえ残せば永遠に種としての妖怪は存続できるわけで、おそらく一代限りの後天的妖怪に比べれば圧倒的に優位ともいえます。
 もしかすると妖怪たちも、そういう擬似的な進化を遂げているのかもしれませんね。
 考えすぎかもしれませんが、今回の一連のエピソードにはそんな妖怪たちの奇妙な生態系を想像してしまいました。


 そしてリクオはついに昼と夜との記憶が融合。
 人格こそ変わってしまうのは今までどおりっぽいですが、それでも本質的には一緒のようですしね。

 また夜リクオの衣装のままの昼リクオが象徴的で印象的でした。
 この姿って、たぶん初めてですよね?
 これもあくまで私の想像に過ぎませんが、この漫画における妖怪の衣装って、「服」 ではなくって 「体の一部」 なんだと思うんですよね。
 つららや昼リクオが妖怪モードになると、瞬時に妖怪の衣装を身にまとうじゃないですか。
 それこそ変身ヒーローみたいに。
 あれって毎度服を着替えているわけじゃなくって、あの服込みで妖怪の姿なんじゃないかと思うんですね。
 人間の畏れの気持ちが具象化したのが妖怪だとするならば、そのイメージ自体が妖怪の本質のはずですからね。
 衣装もまた、畏れから具象化されたものであると考えたほうが自然だと思うのです。
 だとすると、それをまとったままの昼リクオというのは、今回とても重要なんじゃないかと。
 一日の4分の1しか妖怪の姿でいられないはずのリクオが、衣装だけでも妖怪の姿を維持できるようになっているわけですからね。
 それこそ、姿の4分の1だけ、つまり服だけ、妖怪化を維持できるようになっているのかもしれませんね。
 逆にその反動で、夜リクオのどこか4分の1が人間化して弱体化してたりするとちょっとマズイですけどね(笑)。
 4分の1だけっていう制限はたぶん一生取れないと思うんですよね〜。

 いよいよ覚悟も決まってきたようなリクオ。
 ここからが、彼の活躍本格始動ということかもしれませんね。


 しかし、牛鬼の頭に氷のうをのせた図がシュール。
 リクオ、つららの影響を受けたんだろうか(笑)。
 次のコマだと普通に氷のうが消えててまた笑ってしまった。
 牛鬼、ちょっと恥ずかしいもののリクオに気兼ねしてそれとなく布団の中に隠したんじゃないでしょうか。
 両手の動きがちょっと不自然に見えるのよね〜。
 そんなところも牛鬼さん面白い。
 いや、勝手な妄想ですが。

 オチは清継くんか青田坊かと思ってたら、両方ですか〜! yes! yes! yes!
 ところでSMモードになってた露天風呂はどうなったんだろう。
 「馬頭にも会わす顔がない」 と言っていた牛鬼さんですが、まぁいいんじゃないかな。
 馬頭丸はたぶん自分こそ会わす顔がないと思ってますよ(笑)。
 そして放置されっぱなしのカナちゃんもあわれ!
 あの後どうしたんだろう。
 椎橋先生のこの放置プレイっぷりは男らしい。

 そんなカナちゃんは次週予告が正しければ、次週より開始の新章 『カナ13歳』 でついに正ヒロイン返り咲き!?
 しかし何その新章タイトル(笑)。
 カナちゃん訴えていいんだぜ?



 ってところで前半戦終了。
 ぬら孫に意外な物量書いてしまって自分でも驚きでしたわ。
 ではまた明日ッ!



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ラベル:ジャンプ 感想 JUMP WJ
posted by BOSS at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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