僕らのインディが帰ってきた!
冒険、ミステリー、アクション、笑い、愛、人間ドラマ、いろんな楽しみが詰まった宝箱のような作品。
これはどんな人にでもオススメできる素晴らしいファミリー映画です。
あらすじ
1957年、米国ネバダ州の軍実験基地を、ロシア人の一団が襲撃した。一団の中には、あのなつかしのインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)の姿が。今回インディはロシア人に拉致され、巨大倉庫に隠されたあるミイラを探すために連れてこられたのだ。ロシア人の目的はミイラに潜むある秘密を手に入れ、軍事的優位を手に入れること。だが、インディはスキをついて脱走をしてのける。
共産党員に手を貸した嫌疑で教師の職を追われたインディのもとに、マット(シャイア・ラブーフ)と名乗る青年が訪れ、手紙を渡す。手紙はインディの昔の同級生オックスリー(ジョン・ハート)からのものだった。聞けばマットの恩師オックスリーはペルーでクリスタル・スカルを発見したが、何者かに誘拐されたらしく、それを助けに行ったマットの母も誘拐されてしまったらしいのだ。見れば手紙は古代の文字で描かれたものだった。母は、誘拐犯の手から一瞬だけのがれ、マットに、インディに助けを請うように伝えたというのだ。そのとき、インディとマットに襲い掛かる謎の男達。
インディとマットの大冒険が始った。
19年ぶりにインディ・ジョーンズが帰ってきた!
あのおなじみのメインテーマが流れ、革のジャケットに帽子をつけ、ムチを持ったインディが光をバックに立つ、たったそれだけで胸がドキドキワクワクしてくるじゃあありませんか!
この気持ち、ひょっとすると世界中のファンだれもが共感できることじゃないでしょうか。
それって物凄い事ですよね!
全編がとにかくインディ映画らしい王道のオンパレード。
スリリングでスピーディなアクション、ミステリアスな古代の雰囲気、ダイナミックな仕掛け、わかりやすいジョークに、気の効いた仲間達とのやりとりと、なんともまぁさすがはスピルバーグとルーカスのゴールデンコンビです。
観客がこのシリーズに何を求めているのか、ちゃんとそこを踏まえて、その延長線上に新しい 「歳をとったインディ」 を持ってきています。
安心してワクワクできる、素晴らしいファミリー映画がまたひとつ誕生しましたね。
ハリソン・フォードが、だいぶ歳を取ってインディらしくなくなったんじゃないかな? という危惧をもって観にいったのですが、ところがどっこい、いい歳の取り方をしております。
昔のシャープなカドが取れて、今はフワッとしたやわらかさを手に入れた印象です。
歳を取って、懐の深い良い大人の雰囲気になっていて、そこにコミカルなやんちゃさものこっているのがとてもいい。
そしてなによりやっぱりハリソン・フォード、目力が凄いんですね。
インディがすばらしくかっこいいおじさんとして帰ってきました。
アクションシーンもほとんどスタントを使わず頑張ったといいますから驚きです。
若干、昔ほど無茶なアクションはしなくなったかな? という感じもしないではないですが、それでもじゅうぶん縦横無尽のアクションをこなしてくれます。
そして今回よかったのは、今回インディとコンビを組むマット役シャイア・ラブーフの大活躍。
インディがムチャできなくなった代わりに、彼がムチャクチャやってくれてます。
これにヒくか、ノリノリに喝采するかは人によるでしょうけど、このバカバカしさが私は大好きですよ。
これでこそ痛快娯楽冒険活劇ですって。
またインディとマットだけでなく、今回はマットの母親やその他の主要登場人物にもそれぞれ最高の見せ場がたくさん用意されていてサービス満点。
それぞれのキャラクターがとても活き活きしていて、ほんとうに満足、おなかいっぱい楽しめました。
私が最高に気に入ったのが、密林のカーチェイスから始まり大絶壁、軍隊蟻の恐怖につづき、そして巨大な滝へ至る、まさにノンストップで続く中盤の大アクション。
インディたちとロシア人たちがクリスタルスカルをめぐり、息をもつかせぬスピードでめまぐるしくアクションを繰り広げる名シーンです。
手に汗握るアクションの数々が素晴らしいのはもちろん。
人物それぞれにスポットを浴びせて活躍させ、ひとりひとりキャラクター性を掘り下げる手腕に唸らされます。
笑いどころも満載。
映画館はあっちこっちで笑いが巻き起こり、時に劇場がわれんばかりの笑いの渦となったり。
観客のツボをこころえたジョークの配置が心憎いばかり。
特に流砂のくだりは爆笑の嵐でした。
ファミリー映画はこうでないといけませんね。
さらに、ファンサービスも一杯。
これまでのシリーズのファンにはたまらない 「仕掛け」 があちこちに散りばめられています。
それをひとつひとつ見つけ出すという楽しみもあったり。
もちろん今までの作品をまったく知らない世代が見ても充分楽しめるように作られているのも安心です。
むしろスピルバーグとルーカスは初めて観る人にこそ観てもらいたいようですしね。
オチもこれまでのスケールをはるかに越えたモノスゴイことになっており、こちらも大喜び。
ラストシーンまで気がきいていて、最後の 「帽子」 はこれ、次回作のバトルを匂わせているんじゃないかな? と思うのは先走りすぎでしょうか(笑)。
ハリソン・フォードも次回作には乗り気だといいますし、ぜひパート5に期待したいところです。
いやぁ、映画界に素晴らしいスーパースターが帰ってきました!
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