おくやみ 水野晴郎氏=映画評論家
テレビの映画解説で知られた映画評論家の水野晴郎(みずの・はるお、本名・山下奉大=やました・ともひろ)さんが、10日午後3時5分、肝不全のため東京都内の病院で亡くなった。76歳。葬儀は近親者だけで行う。7月17日にお別れの会を開く予定。場所は未定。
岡山県高梁(たかはし)市生まれ。1956年、20世紀フォックス映画に入社。その後、日本ユナイト映画に移った。映画宣伝を手がけ、「史上最大の作戦」「夕陽のガンマン」などの邦題も編みだし、ヒットに貢献した。独立した72年からは日本テレビ系「水曜ロードショー」で映画解説を担当。親しみやすい笑顔と口ひげ、「いやあ!映画って本当にいいもんですね」という決めゼリフで人気になった。
映画やテレビドラマ、バラエティー番組などにも出演。96年には自らの製作・監督・脚本・主演で、映画「シベリア超特急」を発表。一部のファンの人気を集め、シリーズ化された。
著作も多く、「母の愛、そして映画あればこそ…」では、93年に第13回日本文芸大賞を受賞。国内外の警察事情にもくわしく、「世界の警察」の著書もある。
また、83年の参院比例選では、新自由クラブ民主連合から立候補したが、落選している。
(2008年6月11日14時10分 読売新聞)
私なんかの世代だと、「映画評論家」と言えば水野晴郎さんか淀川長治さんをまず思い浮かべるんですね。
でも、淀川さんはもう10年くらい前にお亡くなりになられていますから、そうなると二人ともいなくなってしまったのだなぁ〜と、なんだかとても残念に思います。
私らの世代がいつもテレビで楽しんでいた、あの映画の時代が終わっちゃったんだなぁ〜という思いでしょうか。
ご冥福をお祈りいたします。